かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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『経皮毒』






に関しては当ブログでも何度か記事で扱っていますね。


化学物質が皮膚から吸収?~『経皮毒』の真実を徹底究明~



「経皮毒」とは簡単に言うと、



日用品に含まれる「有害な化学物質」が、

皮膚から吸収されて体内に蓄積し

脳障害やガンなど重大な病気の原因となる




というおはなしです。


上記で言う有害化学物質と言えば、

その筆頭は「合成界面活性剤」です。




つまり

「合成の洗剤を使ってたら将来ガンになっちゃうよ~」


ということを訴えた内容ということですね。




なるほど。





まず最初に断っておきますが、



『経皮毒』は100%ウソ・でっち上げです。





何が正しいか分からない…

くらいに消費者側では言われていますが、



経皮毒は学術的に完全に否定されていて、


経皮毒を利用して活動していたMLM関連業者も

2008年に行政処分を受けています。

ニューウェイズ業務停止命令処分(経済産業省)




それでも経皮毒のことを不安に思ってしまう人は

現時点でもまだまだかなりの数がいるようですね。




経皮毒が嘘っぱちだよ!

という根拠についてはいくつか最初の記事で書いているので

その辺をご覧になって欲しいところですが、



これまでにも何度か質問を頂いておりまして


消費者が経皮毒で勘違いしてしまいやすいポイント

について軽くまとめておきたいと思います。




◎経皮毒と接触・アレルギー性皮膚炎等を混同しているパターン


・洗剤を使っていると手肌が荒れる

・化粧品でアレルギーが出た


・アトピーが悪化した


など、

洗剤や化粧品が原因で皮膚に炎症などが発症してしまう…

というのはよくある話ですね。


経皮毒が「皮膚」をベースにした話であるからこそ、

なんとなくこの事実と経皮毒を関連付けて考えてしまうというのは分かります。



これまでにも

『実際に洗剤で手荒れが起こっているのだから、

経皮毒は間違っていないんじゃないのか?』


という類の質問は何度もありましたね。




ですがこれも勘違いの類です。



まず重要なのは


経皮毒は

化学物質が皮膚を通して体内に蓄積して健康影響を生じる

という話なのです。

「経皮吸収」→「体内蓄積」→「重大病症」

という一連の流れが経皮毒の訴えであり、

根本的に最終的な影響というのは

「ガン」や「脳卒中」など『体内への悪影響』です。


つまり、

『皮膚表面の反応』


とは全く無縁のお話なのですね。




元々洗剤や化粧品のアレルゲンが原因で起こる症状は、

経皮毒とは何の関係もなく

単に皮膚のバリア機能の不全による炎症だったり

洗剤類の一時刺激に負けて肌が炎症を起こしていたり、

アレルギーによる特異的な炎症であったり…


皮膚の表面に塗布した何かによって皮膚の表面に影響が出る


これはあくまで皮膚表面の反応であり

経皮吸収した化学物質がどうのうこうのという問題とは

話の論点が全くズレているということに気づく必要があります。




◎経皮毒と医薬品類の「経皮吸収」を混同しているパターン


ステロイド軟膏や湿布薬など、

医薬品の経皮吸収型製剤を考えれば


経皮毒は確かにありうる話なのではないか?


と思う人も多いようです。



これについては特に「ステロイド」のような吸収性の高い医薬品が

主に槍玉に挙げられていますね。


ステロイドは使いすぎると

「免疫不全」

などの副作用が出ることが知られています。


免疫を司るのは体内の『副腎皮質』などの臓器ですから、

これは明らかに体内への影響ですよね。



この問題は経皮毒とは言えないのでしょうか?



しかし、

これについては上の記事でも少し扱っているのですが、


実際には

皮膚に対してある一定の条件を揃えれば

製剤中の成分を皮膚内に届けることは元々から可能
です。


具体的には『適度な脂溶性』『分子量500以下』『長時間塗布』などなど…

色々な条件を組み合わせて薬品を製剤すれば

皮膚を透過して肌内部まで薬を届けることができます。


そして

そこにホルモン分泌に関与する化学物質などを使えば、

それが血流に乗って体内の臓器に影響を与えることも

十分あり得るでしょう。


しかしこれはあくまで様々な条件をクリアした『医薬品』の話です。



経皮毒は「洗剤や「化粧品」などの

日用品レベルのもの

が皮膚を透過し、

さらには『体内の臓器に蓄積する』とした論です。



化粧品や医薬部外品レベルのものは

まずそうおいそれと経皮吸収できませんし、
(製剤の段階で経皮吸収できる成分を入れないので)


もし極微量が経皮吸収して体内に入ったとしても

まず体内に蓄積することなんてありえません。


体内に摂取しても100%分解・排出されることが確認された原料しか、

化粧品の成分としては認められていないからです。




効果はほとんど無い代わりに

一定の安全性が担保されている『化粧品』

と、

効果を得るために

ある程度の副作用のリスクがある『医薬品』

を同じ土俵で考えるのは暴論と言えましょう。


これも経皮毒の混乱を招く一つの要因だと思われます。




◎「茶のしずく」の誤解


あと以前問題になった「茶のしずく」事件で、

小麦成分が原因でアレルギーを発症したというものも

経皮毒と関連付けて考えてしまう場合があります。

(業者が悪乗りしてるケースもありますね)


これは茶のしずくの成分が「皮膚」を透過して吸収された

と誤解していることが大きな原因です。


ですが実際のところ、

茶のしずくのアレルギーの原因は皮膚からの吸収ではありません。


詳しい内容は

茶のしずく 「小麦アレルギー」の本当の原因とは

にて解説しています。




◎化学物質が肌を通過すること≠経皮毒


一番大きい問題はこれでしょうね。



多くの消費者が考えてしまうのは、


経皮毒=化学物質の経皮吸収

というふうに捉えてしまうということです。



化学物質の経皮吸収というのは、

実際には上でも書きましたが結構あります。


特に高級アルコール類分子量の小さい界面活性剤などは、

長時間皮膚に塗布しておけば皮膚から徐々に吸収されていきます。


また肌バリアが著しく破壊されている場合なんかは、

通常の成分でも肌内部に侵入してしまうこともあるでしょう。



しかし、

経皮毒というのは

「吸収した化学物質が体内に蓄積していくよ」

というおはなしなわけです。



『吸収』だけが重要ポイントではありません。



『蓄積するかどうか』


というのも非常に重要なポイントなのです。




経皮吸収しちゃったからといって、

「それって経皮毒??」

と言って恐れおののく必要は全くありません。



ちょっとやそっと吸収したからと言って、

「蓄積」しなければそれは経皮毒とは言えないのです。




経皮毒が科学的に否定されている大きな根拠

超大雑把に表現すると


『化粧品成分はほとんど皮膚を通らない!』

『化粧品成分はほとんど体内に蓄積しない!』



という二つのポイントから支持されています。



なので

たとえどちらか一方の条件が崩れてしまったとしても、

経皮毒のような眉唾論を肯定する理由には全くならないのです。









どんなことがあっても

『経皮毒』はウソ・でっち上げです。


どんなにそれっぽい情報を並べられても、


『経皮毒』という言葉を使ってきた時点で

その情報源の信ぴょう性はゼロです。




もう僕らに言わせれば

経皮毒なんていうのは化石に近いネタなんですが、


未だにこのネタで頑張っている

MLM業者やアフィリエイターがちょくちょくいますよね。


(まことに迷惑な限りです‐‐;)




「経皮毒」と調べて上位に上がるサイトで、

経皮毒を否定しているのは僕のブログWikipediaだけ

という謎の状況なのですが…。。


もう少したくさんのサイトやブログで

真実が取り上げられるようになると良いのですけどね(^_^;)



<補足>

「経皮吸収量の違い」って…




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