かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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先日頂いた質問です。



以前

「低品質と考えていい、ラウリル硫酸Naの次に触りたくない洗剤」

と(かずのすけが)おっしゃった

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム

が主材で、、次に

アルキルエーテル硫酸エステルNa

と続く食器用洗剤を使用しています。


(中略)

泡が流れても直鎖アルキルベンゼンスルホン酸naって
ヌルヌルするのです。

やはり口に入れる物なのでそれが原因で、

寿命が短くなったり、体調に変化をもたらすのではないか?


と心配です。




なるほど、


要約すれば

「残留した洗剤を摂取し続けることで

体調などに悪影響を与えることはないか?」


ということですね!




これについては少し心配という方は少なくはないでしょう。


食器用洗剤は現実に口に入れてしまう可能性のあるものです。

またこれだけ毒性毒性騒がれているとなおさらですよね…(^_^;)


ちなみに上の質問では使用している洗剤は

「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na」

だということですね!

これは別名ラウリルベンゼンスルホン酸Na(LAS)とも言います。

→ラウリルベンゼンスルホン酸Naについて



これは現在の食器用洗剤に

最も頻繁に利用されていると考えられる洗剤です。


食器用洗剤に表示で

「高級アルコール系(陰イオン)」

となるとLASかラウリルかラウレスか…

のどれかということになります。



まぁもちろん他の洗剤を使っているケースもありますが、

単純に高い洗浄力を求めて作られる洗剤では

これが使われるのが多いでしょうね。




しかしこれらの洗剤は結構な皮膚刺激があります。

手湿疹の主な原因と考えられているのもこれらの洗剤ですね。


その分食べちゃまずいんじゃないか…?

ちょっとだけでも長年食べてたら溜まっていくんじゃないか…?


そんなふうに疑問に思ってもおかしいことはありません。





今回はこの疑問について詳しくお話しておきま
すね。








◎大前提は…「ほぼ問題無し」


まぁ実際にそれで問題があったら

日本の平均寿命が戦後から伸び続けている理由が分かりませんよね(^_^;)


これだけ多くの家庭で様々な食器用洗剤が使われていながら、

それが原因の体調不良と言えるような症状が出た

なんて話はほとんど聞かれません。


つまりは

残留した洗剤の摂取による健康影響は、

現実的には起こっていないということになりますね。



なるほど…。

ひとまずは安心ということです!


ではその理由を説明していきましょう。




◎食べても大丈夫な量は?



食器用洗剤というのは食器を洗うものなので、

もしかしたら食べてしまうかもしれない

というリスクがあります。


つまりその分、

誤飲による事故を防ぐためにも

厳密な経口毒性のチェックが入れられていると考えるべきです。







このデータによると、

直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Naの

急性毒性の摂取量(一気に食べたらまずい量)

2000mg/kg
(50kgの場合→100g)


慢性毒性の最大無作用量(毎日食べ続けて影響の無い量)は

300mg/Kg
(50kgの場合→15g)


なので、


まず食器用洗剤を食べて死ぬ場合には

少なくとも100gの界面活性剤を一気に食べる必要があります。


市販の洗剤の界面活性剤の量は

およそ30%~40%程度と考えられますので、


300mLの食器用洗剤のボトル1本を全部一気飲みする


くらいのことをしなければ死ぬことはありません。


しかしそんなことをすれば確実に胃がびっくりして嘔吐してしまうので、

現実には洗剤を一気に食べて死ぬことは不可能

と考えるのが妥当かと思います。




次に毎日食べた場合ですが、

15gというと大さじいっぱい程度の量ですね。


毎日大さじいっぱいの洗剤を食べ続けると、

何らかの異変があるかもしれない…



という話になります。


これもちょっと現実的ではありませんよね(^_^;)




◎現実的に考えてみよう!


では現実的な残留量を考えてみて、

一体これらの洗剤がどれくらい安全なのか見てみましょう。



まず我々が普段使う洗剤がどれくらい残留するかを考えねばなりません。


人が一日に摂取する洗剤量は公には

多くても14.5mg(0.0145g)とされています。


ただこれはあくまでかなり多く見積もった話で、

ある研究では

実際には0.2mg(0.0002g)弱程度

と算出されている場合もあります。



一応今日は多めに見積もった場合の話を考えてみますね。



毎日食べても大丈夫なラインがおよそ15gですから、


14.5mg((0.0145g)摂取していると考えてもおよそ1000倍は安全です。






また一日に使用する洗剤量(スポンジに出す量)は

おおよそ1ml~3ml程度です。


そのうち30%程度が界面活性剤なので、

多くても1g程度になりますね。


もしいつも使う量の洗剤をそのまま食べたとしても、

危険ラインの15gには全く届かないので

それでも安全だと言えてしまうのです!




◎体内に蓄積しないの?


経皮毒関連の話でよく言われていたことですが、

界面活性剤が体内に蓄積する

ということは起こらないのか?


これも一つ心配かもしれませんね。



しかしこの点についても全く心配には及びません。


まず経皮毒でよく言われているような、

「界面活性剤が体内に残留・蓄積…」

という話はまるっきり嘘です。



現在日常生活レベルで使用されている界面活性剤は

体内に摂取しても速やかに100%分解・排泄されるもの

しか用いられていません。


特に口に入れるかもしれないものは

その点かなり厳密に検査されています。



あの生分解性悪しのLASですら、

体内摂取しても問題ないラインの洗剤なのですから、


この世の中に食べて危険な洗剤なんてのは

今はほとんど存在しないということになります。






◎洗剤に危険性があったのはいまから50年前まで


50年も前の話であれば、

まだ合成洗剤の製造が始まったばかりであり

さらにリスク評価の方法もまだまだ未熟な時代でした。


そのため、

環境ホルモン的な作用のあるかもしれない洗剤が使われたり

著しく分解性能の低い洗剤が使われたりするケースもありました。



しかし現在では合成洗剤は現実的には無毒とされているので、


ちょっとやそっと残ったものを食べたとしても

何の心配もありません!



もし不安を感じていた場合には

その辺は安心して頂いて結構だと思います(^-^)






しかしLASの場合手に付くと残留してヌルヌルになるかもしれません。
(手の上には残りやすい洗剤です)

洗剤は手湿疹の原因にもなりうるので、
肌が弱い人は手荒れの対策としてゴム手袋などを付けて
洗剤とは出来るだけ接触しないのが好ましいでしょう。



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