かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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美白作用① ~色素沈着と美白のメカニズム~

美白作用② ~美白効果のデメリットと危険性~



さて最近詰めていた美白作用について、

最後に少し怖い話をしておきたいと思います。



美白作用②で語った副作用の内容は、

美白成分を用いてからその直後から数ヶ月単位での話です。



しかし

美白効果の化粧品を何年も使い続けた場合のリスクについては

まだおはなしできていませんね。



数日や数ヶ月使ったところで大きな影響はないにしろ、

もし美白効果の強い化粧品を何年も使用した場合、


私たちは大きな危険に見舞われる可能性があります。



◎美白作用に「発がん促進作用」


あるタイプの美白有效成分には

「発がん促進作用」

があると考えられます。


これは簡単に言えば、


その物質自体には発がん性はありませんが

その作用によってがんの発症が促進される


ということです。



今までハイドロキノンやいくつかの美白成分には

発がん性が疑われたことは何度もあります。

(実際のところ用量を守ればほぼ発がん性は無いと考えられます)


しかし今回の発がん促進作用

「美白作用」という作用全般に跨ったはなしになります。



これは一体どういうことでしょうか、、


考えてみましょう。



◎「メラニンの生成を阻害する」ことの意味


かずのすけ的にその危険性が高いと考えられるのは


このリストにもある

「メラニン生成阻害タイプ」

の美白有效成分になります。


まず

「メラニンの生成を阻害して美白効果を得る」


などということを簡単に言いますが、


これは裏を返すと大変危険なことだと言えます。



そもそも美白作用①の記事でも説明したように


「メラニン」と呼ばれる物質は

紫外線による皮膚へのダメージを防御するためのバリヤー物質です。


黒色の色素だからと何かと悪者扱いをされがちですが、

そもそもは肌を守っている物質なのですね。



紫外線に含まれる光線の内

「UVA」と呼ばれる光線は、


皮膚の奥深くにまで到達し、

DNAの遺伝情報に傷を与えることができます。




メラニンはそのUVAを吸収する性質を持った色素で、

これがあることで肌の細胞を作っている組織のDNA情報が守られています。



しかしメラニンが生成されないとどうなるかというと、

紫外線を防御するものがなくなるため


細胞を作る組織のDNAが圧倒的に破壊されやすくなってしまいます。



特に多くのメラニンを作る機能を持った有色人種と、

ほとんどメラニンを生成できない白色人種とでは


皮膚がんの発症率が100~150倍違うと言われています。



数的に言えば白色人種では800人に1人
有色人種では10万人に1人という差です。




がん(悪性腫瘍)は

DNAの異常によって生成される可能性が高まるため


もしメラニン色素が完全に生成されなくなり、

私たちの肌に紫外線を防御する機能がなくなってしまえば


発がんを促進したとしてもなんらおかしくありません。




◎さらに「老化促進」の危険性も?


また、

紫外線を浴びることで老化が促進される

「光老化」

という現象についても以前おはなししたことがあったと思います。


お化粧はするべき? ~紫外線と肌老化について~


つまり紫外線を浴びすぎると老化が促進されます。


これはそもそも

紫外線のUVAが細胞のDNAを破壊し、

生産されるエラスチン(皮膚のハリを司るタンパク質)や

コラーゲン(皮膚の水分を司るタンパク質)の構造に異常が起こり


ハリと潤いが不足した肌が作られていくからです。

このようなタンパク質が増えていけば、

どんどんシワが増えていくことになります。


しかし本来であれば

メラニンがしっかり作られることで紫外線の侵攻を防ぎ、

老化もある程度遅らせることができるのです。



これがもしメラニンの生成がなくなってしまえば、

紫外線を防御する機能が失われるのですから


当然、光老化を促進することが予想されます。




◎微弱な効果のものなら大きな影響は無い?


実際にはほとんど効果が無いレベルの成分ならば
(ルシノールやアルブチンなど)

長期使用であっても

そこまで神経質に捉えるほどの発がん・老化促進はないと思います。




しかし例えば「ハイドロキノン」などかなり強めの美白成分の場合には

長期使用でのリスクは相当高まると考えるべきです。



実際にクリニック等で処方される場合にも、

ハイドロキノンを使用したあとには

紫外線対策を入念に行うようにと指示されます。



今では使用禁止のロドデノールに関しても、

同様の危険性があったと考えられます。



また効果が微弱なものでもメラニン生成を阻害するタイプのものであれば、

使うよりは使った方が皮膚がん等のリスクは高まると考えられます。




◎美白有效成分にはまだまだ謎が多い


上記の話は正直なところ

まだ僕の仮説に過ぎない話です。


実際にそのようなデータがあるわけではありませんからね。




しかし美白有効成分が本格的に開発され、

現在のように沢山の化粧品類に配合されるようになったのは

まだまだ最近のことです。


例えば洗剤類について言えば様々な第三者機関によるテストが行われ、

ほとんどの人体影響が明らかにされていますが


美白有効成分については

まだまだ十分なリスク評価がなされているとは言えないものも多く、

安心して使用できるものは限られているように思います。


実際に使用して50年後の事はまだハッキリしていませんし、

特に作用のメカニズムが大変な荒業であることを考えると


今の段階で信頼できるものではないと僕は思います。



大昔から使用されているビタミンCあたりで手を打つのが

今のところは安心なのかな、、


と感じるところですね…。



以上、

美白作用にまつわるちょっとだけ怖い話
でした…m(_ _;)m




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