かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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一般的に洗剤として用いられるのは

溶液中で親水基がマイナスに帯電する

「アニオン界面活性剤」です。





それに対して

溶液中で親水基がプラスに帯電する

「カチオン界面活性剤」は、



トリートメントや衣料用柔軟剤として利用されています。



なぜカチオン界面活性剤が柔軟効果を示すのかは以下の記事で解説しています。


アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤





この他に「両性界面活性剤」「ノニオン界面活性剤」

というものがあるということも既にお知らせ済みですね。

両性界面活性剤とノニオン界面活性剤





ところで、


しばしば洗剤(アニオン界面活性剤)の刺激性については

消費者間の意識が比較的高く、


ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムのような


強電離性の洗剤についてはその刺激の強さがよく注目されます。



洗剤に関して言えば

これらの高刺激の洗剤は出来るだけ避けるべきだ!

という認識が一般浸透してきている傾向があり、

洗剤は皮膚や髪に対して一定の刺激を伴う

ということについては現在知る人は知る状況と言えます。





しかし、


「柔軟剤」として用いられるカチオン界面活性剤の刺激性という話は

消費者間ではほとんど語られることがなく、


インターネットで検索をかけてもあまり多くの情報が得られません。


つまりカチオン界面活性剤=柔軟剤については

多くの人はその刺激について意識を向けておらず、

無意識に「安全」という認識を持っているのではないでしょうか。








しかし実際には



界面活性剤の毒性及び刺激性を比較すると


カチオン>アニオン>(両性)>>ノニオン



という形になり、



毒性や刺激性を比較しても


カチオン界面活性剤の毒性は

アニオン界面活性剤のものとは比較になりません。



例えば現在使用されるアニオン界面活性剤の中で

もっとも毒性が強いと言われる

「ラウリル硫酸ナトリウム」の毒性は、


半数致死量(LD50値)(※)を用いて評価すると2700mg/kg程度ですが



市販のトリートメントの柔軟剤として頻繁に用いられる

「べヘントリモニウムクロリド」

(塩化アルキルトリメチルアンモニウム)


はその値がおよそ50~300mg/kgとも言われています。




単純に計算しても、

ベヘントリモニウムクロリドは

ラウリル硫酸ナトリウムの10~50倍は毒性が強いのです!




その他カチオン界面活性剤の半数致死量は少なくても500程度であり、

ほとんどが300~450と非常に毒性が強いことが知られています。





半数致死量(LD50値)とは、
「体重1kgあたりにそれだけの重さを摂取したら半数が死に至る」ことを表した指標です。
例えば LD50=100mg/kg のときは、
50kgの人であれば100mg×50=50000mg=50gを摂取するとその半数が死亡するという意味になります。
ラットやモルモットなどを用いた動物実験によって求められる値であるので、人間に換算すると数値が変わることがしばしばある点に注意が必要です。
数値が小さいほど毒性が強く、一般的には1000以上は無毒、300未満は有毒と考えられます。



◎なぜカチオンは毒性が強いのか


「毒性が強い」というのは、

簡単に言えば「反応しやすい」ということになります。


反応しやすい物質は例えば生物の体内外でいろんな組織と反応して

別の物質に変化させてしまったりして活動を阻害するのです。




例えば細胞膜を構成するリン脂質二重層





その表面の親水基のリン酸基がマイナスに帯電しています。

つまりカチオン界面活性剤はこの部分に吸着し、

細胞膜の二重層構造を破壊してしまうことが考えられます。




他にも、

毛髪や皮膚を構成する「ケラチン」と呼ばれるタンパク質は

「グルタミン酸」などの酸性アミノ酸の含有が多く、

全体的には比較的マイナスに帯電していることが知られています。


その為カチオン界面活性剤は皮膚や毛髪に吸着しやすく、

電荷を与えてタンパク質の構造を破壊していきます。



またカチオン界面活性剤はこの効果から強力な「殺菌作用」も持っており、

シャンプー類が結構簡単に腐敗するのに対して、

トリートメントやリンスがほとんど腐敗しないのはこのカチオン界面活性剤の性質とも言えます。




◎柔軟剤の刺激性と残留性



確かにカチオン界面活性剤を配合することで

アニオン界面活性剤の電荷を中和することができるので、


その質感は非常になめらかなものになるのは間違いありません。


しかし、


そもそもカチオン界面活性はアニオン界面活性剤とは異なり、

「洗い流す」という類の添加物ではありません。





アニオン界面活性剤は繊維に吸着しても、マイナスの電荷を与えると

水ですぐに流れていってしまいます。




しかしカチオン界面活性剤はそのマイナスの電荷に対して電気的に吸着してしまうので、


水で流してもその場に残留し続けてしまうのです。




界面活性剤の刺激性はそのイオン性に起因する為、

確かにマイナスに吸着して電荷が中和されればその刺激は本来のものより小さくなります。


ですが、その全ての電荷が中和されるということはなく、

繊維には少なからずの過剰分のカチオン界面活性剤が付着していることになります。









衣料による接触皮膚炎は昔から多くその事例が寄せられていますが、

一般消費者間ではその原因は常に「合成洗剤」という風に考えられていました。


しかし専門家の間ではその見解は基本的に否定されていて、

実際には衣料による皮膚炎の原因は「柔軟剤」である可能性の方が圧倒的に大きいのです。



また、洗剤の流し残しについても同様によく言われますが、

本当によく洗い流すべきなのはこのカチオン界面活性剤であり、


リンスやトリートメントを皮膚につけるのは絶対にオススメできません。


最近では

「スキャルプトリートメント」とか

よくわからないものが製品化されていますが、


トリートメントに配合されるカチオン界面活性剤の刺激性は洗剤の比ではないのです。



髪は刺激を感じても炎症を起こしたりはしませんが、

皮膚はそうではなくて刺激を感じると炎症を起こします。

(ちなみに僕はトリートメントが肌につくと一気に発赤します。)



洗剤はすぐに流れますが柔軟剤は流れにくく、

さらにほとんどの人がこの柔軟剤=カチオン界面活性剤については

悪い意味で警戒心がゆるいため、十分に流せていないことが考えられます。



背中ニキビや首の炎症について、

シャンプーが原因だと思っている方は一度リンスやトリートメントを見直すことも考えるべきかもしれません。










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