かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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2011年10月。



悠香株式会社発売の大人気洗顔石鹸、

「茶のしずく」




に、重篤なアレルギー被害が出たことが大きく報道されました。


2012年1月にはその被害が1000件を超えていたと追報もありましたね。



この事件に関して


一部報道ではその原因が

石鹸に含まれていた「加水分解コムギタンパク」が

皮膚を通して体内に入り込んでアレルギーを発症した。



とするものが多数見られました。


MSN産経ニュース
『アレルギーの原因となったのは、保湿効果を高めるために使われた「グルパール19S」という成分。小麦のタンパク質を人工的に分解したもので、化粧品原料として流通していた。今回は、せっけんを使ううちに皮膚などを通じ体内に入り発症したとみられる。』




それを受けて化粧品成分に「加水分解コムギ」を使っていた化粧品類は

現在ほとんどが別の成分で代用をしていますし、

消費者もこの加水分解コムギ成分に対して過剰に反応するようになりました。


まるで、

「加水分解コムギ」が、

皮膚から侵入してアレルギーを引き起こす危険物質


であるかのように…。




さて、かずのすけはずっとこう言い続けていますね。


「皮膚は吸収器官ではなくて遮断器官なのだから、

化粧品の成分が皮膚から吸収されるなどということはありえない!」



と。



しかし実際にこの茶のしずくアレルギー事件は、

僕の言う理論を大きく覆しているとも言えますよね…。



数年前のあの報道により、

一部の消費者はこのような化粧品害に対して不安感を抱いています。

もしかしたら他の化粧品でも同じようなことが起こるかもしれない、と。




今日はこの「茶のしずく」事件について、

その本当の原因洗顔石鹸のタブーについておはなしします。



◎「加水分解コムギ」でのアレルギー報告は茶のしずくのみ


実は加水分解コムギタンパクを含んでいた化粧品は

なにも茶のしずくだけではなく、


cosmetic-info.jp


に登録されているだけでも188の商品があります。

加水分解コムギタンパクが含まれていた化粧品リスト



中にはあの「ハーバルエッセンス」や「マシェリ」、「ヴィダルサスーン」、「サラ」

などのメガヒット商品も含まれていますし、


「スティーブンノル」、「ジョンマスターオーガニック」、「サロンスタイル」

などなどよく知られたブランドの化粧品もたくさん含まれています。



これらの製品も茶のしずく同様にコムギ成分が配合されているにも拘らず、



実際にコムギアレルギーの被害を出したのは「茶のしずく」だけだったのです。



確かに茶のしずくの一件があってから他の会社でも

この加水分解コムギはほとんど使用されなくなっていますが、

実際には彼らにとってはなんの影響もなかった物質だったわけですね。



では、なぜ茶のしずくにだけこのような症状があらわれたのでしょうか。



◎コムギアレルギーの原因はコムギじゃない??


この茶のしずくのコムギアレルギーの原因は、


確かに加水分解コムギタンパクがアレルゲンとして働いているのは間違いないのですが
(アレルギーはタンパク質しかアレルゲンになれない)


実際にはこの成分にはさして過失は無かったのです。


実際に他の化粧品ではこのような結果にはなっていないのですから。


そもそも、加水分解コムギタンパクというのは

分子量数百万とかの超巨大分子を分解した物質で、

分解したといえどもそれでもひとつの分子量の大きさは数千~数万というものです。

僕達の肌は外界の危険物質が体内に侵入しない為の「バリア」です。

本来、分子量18の水すらそのバリアを透過することはできないのです。

数千数万の巨大分子がお肌を通過なんて絶対に不可能です!




ではなぜ茶のしずくだけアレルギーとなったのか、、


それはこの「茶のしずく」が、

化粧品を作る上で絶対にやってはいけないあるタブーを犯していた

ことが大きな理由だったのです。



◎茶のしずく「コムギアレルギー」本当の原因



この茶のしずくのアレルギー問題のポイントは、


「洗顔用」「石鹸」「タンパク質物質」が含まれていた…

ということです。


これは実は化粧品を作る上ではかなりまずい組み合わせなんですね。



洗顔石鹸ということは、基本的にこの石鹸は「顔」に使用するものです。


実は「顔」は肌のバリアが最も脆い、

などの「粘膜」が近い部分が集まっている器官です。


粘膜は屈強な肌バリアにとってのいわば「弱点」です。


さらに「セッケン」という界面活性剤はアルカリ性ということから

タンパク質変性作用が強く、

粘膜内部で活動している危険物質に対処するタンパク質を攻撃して

その活動性を阻害してしまいます。


最後に茶のしずくの「加水分解コムギタンパク」

石鹸の粘性を増すために特に分子量の大きいものを使用しており、

体内の抗体が悪い菌などと勘違いしてしまうくらいの大きさだったらしいのです。



つまり、

顔面という脆い場所に石鹸を使ったことで、

石鹸によって侵入ルートを確保したコムギタンパク分子が粘膜から体内に侵入、

本来アレルギーはタンパク質しかその原因となりませんので、

加水分解コムギタンパクをタンパク質だと勘違いした抗体が過剰に反応し、

コムギアレルギーを発症してしまったということです。



洗顔石鹸は毎日毎日積み重ねていくものなので、

ひょんなことから目や鼻の粘膜に付着した石鹸成分が

時間をかけて徐々に徐々に作用していったわけです。


↓参考↓
アレルギー情報センター



結局の話、

茶のしずくは加水分解小麦が肌から直接侵入したのではなくて、

「粘膜」という肌バリアの「弱点」を通して侵入したということだった
のですね。





◎洗顔料の成分はシンプルに!



あの報道のおかげでコムギなんかが入っていると

肌から成分が浸透してアレルギーになる…

なんていう勘違いをしてしまっている人がたくさんいますね。


当時はいろんなメーカーも神経質になってコムギ成分を変更していたのですが、


今では結構開き直ってコムギ使ってるところもたくさんありますよ。



しかし

シャンプーやトリートメントに入っている分にはほとんど影響は無い

と言っても間違いはありませんのでご安心を。


普通の使用法であれば

毛穴からも肌からもこういった成分が侵入してくることはありません。




しかし実際には茶のしずくは「コムギ」だったのですが、

同じように「洗顔料」×「タンパク質」だったら

どんなものでもこのようなリスクはあるということです。



コラーゲンやケラチン、シルク、ダイズタンパク、ゴム類・・・

やもするとタンパク質を含む成分はたくさんあり、


もしこれらの成分が茶のしずく同様に界面活性剤と一緒に粘膜に付着した場合、


場合によってはアレルギーを発症してしまう危険性があるということです。



なので、洗顔料はできる限りシンプルな成分構成のものを選びたいですね。


お肌にいい影響があるエキスだとか、

植物由来のなんとか成分とか色々と無駄に配合しているような洗顔は、


これからは疑ってかかったほうが良いでしょう。




適切な洗浄力設定ができていれば、

わざとらしく不必要な成分を配合しなければいけないことはないのですからね。







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