「オイルクレンジング」が嫌われるのは ~リキッド・オイルの違い~ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ネット上の情報なんて本当にあてにならないのですが、


「オイルクレンジングは絶対ダメ!」


というようなことを言っているサイトとかブログとか、

沢山ありますよね。


そして必ず勧められているのが

リキッドクレンジング

です。



クレンジングには大きく分けて二つの種類がありますね。

リキッドオイルです。


女性の方は良くご存知かと思います。



ちょっとお化粧について情報を集めていると、

オイルクレンジングは畜生のごとく叩かれていて

現在ではリキッド万歳の風潮があります。


かずのすけが推奨しているのが「アルガンクレンジングオイル」

というのを聞いて少し不安に思った方も多いのではないでしょうか。



というわけで、今日は「リキッド」と「オイル」の違い

なぜかずのすけに「究極」と言わしめたものが「オイル」であったのか、、

その理由をお伝えしたいと思います。


簡単に言えば、

良いクレンジングの選び方

というお話になります。



◎クレンジングの基本成分


クレンジングの目的は、

皮膚に付いたメイクコスメや皮膜剤などのを落とすことです。


通常のシャンプーや石鹸とは異なるのが、

タンパク質汚れや水性汚れを落とすことは目的としていないということですね。


その為クレンジングの基本成分は

難溶性油性成分を溶かし落とす力に優れた「ノニオン界面活性剤」です。

トリイソステアリン酸PEG~とか~グルコシドとか、

界面活性剤としては少し難しい名前のものが多いですね。


ノニオン界面活性剤は油を落とす力に優れ、

起泡性がほとんどありません。

また総じて皮膚刺激が極めて小さいことが知られています。


まず最初のポイントがここで、

クレンジングには起泡性の「アニオン界面活性剤」(セッケンやシャンプーの洗剤)は使われません。

アニオン界面活性剤には少なからずの皮膚刺激があり、

泡を起てる必要も水性汚れやタンパク質汚れを落とす必要もないのであれば、

わざわざ配合するメリットが無いからです。


逆に言えばクレンジングの成分としてアニオン界面活性剤を配合しているものは

クレンジングと言うよりは洗顔料に近いものになるということですね。
(シャハランメスリのザ・クレンジングなんかはまさにこれです)


◎オイルのベースは「油」と「界面活性剤」


オイルクレンジングは「オイル(油)」がベースになっています。

この場合配合される界面活性剤は油を落とすという目的よりも、

そのクレンジング自体のオイルを水で流せるようにするためです。

油は油に溶けやすいので、

ベースのオイルで十分に油性成分が溶けるからですね。

ですから配合する界面活性剤の量は比較的少量になっています。



質の悪いオイルクレンジングは界面活性剤が配合されておらず、

結果クレンジングのオイル自体が水で流しても肌に残るので

強力な洗剤(石けんなど)を用いたダブル洗顔など肌に対して負担になることをしなければならない場合があります。


また残留したオイルが酸化するオイルである場合には、

過酸化脂質が皮膚に対して大きな刺激になるリスクがあります。



◎リキッドはベースが「水」と「界面活性剤」


まぁ「リキッド(水)」というからにはそうなんですが、

リキッドの場合はがベースになっています。

なのでお湯で簡単に流せます。

流した後も残留しにくいですね。


しかし普通に考えて油を落とすのに水ではほとんど落ちませんよね。

「水」なのに「油」を落とすというのは可笑しな話なわけで。


そこでリキッドクレンジングでは

水に対して大量のノニオン界面活性剤を混ぜています。

水の性質を油に近づけるには、少量の界面活性剤では役不足です。


特に強力な洗浄力を持ったリキッドクレンジングは

それだけ大量の界面活性剤を混ぜるているわけです。


もちろんノニオン界面活性剤は皮膚刺激は小さいものなので

単純な刺激性はあまり考慮する必要はありませんが、

洗浄能力を持った界面活性剤を大量配合するということは

不必要な油だけでなく必要な脂質や水分も洗浄してしまうということです。


これはお肌に対して当然負担になります。



◎リキッドは洗浄力が強く、オイルは残留性がある


つまりクレンジングについては双方でこのようなデメリットがあるのです。


ハッキリ言ってどっちもどっちですよね。

結局オイルも残留すれば洗浄力の強い石鹸などで二回洗いなどを行わなければいけないので、

どちらにしろ強力な洗浄を施すことになります。


W洗顔が要らず手間も省けるという意味で、

リキッドクレンジングの方がマシ!

という結論に至るのは当然の流れかもしれません。





しかし僕はそんな消極的な判断は致しません。

肌に対してほとんど無刺激で、残留しにくく、過剰な洗浄は行わない。

これが究極のクレンジングの条件であり、


これを全てクリアするクレンジングは無いのか・・・


と考えた時、

理論的には作成可能だと僕は思いました。



そしてそれが可能なのは絶対に「オイル」だったわけで・・・



というわけで

次回、

「究極のクレンジング」

についてのお話をしましょうか。



「オイル」には多様な種類があり

その性質と界面活性剤の性質を正しく認識すれば、

十分最高の条件のクレンジングが作れるのです。


究極のクレンジングの条件



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