かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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シャンプーを含め化粧品の多くは、


水性成分と油性成分を界面活性剤で混ぜ合わせたものです。




つまり多くの場合、その製品中には

油性成分、、つまり「油」が含まれていることが多いのです。


「油分」というものは敬遠されることが多いものですが、

実際には人間の皮膚を守っている皮脂膜や毛髪の細胞膜複合体は

油性の成分で出来上がっている場合がほとんどです。


もちろん油がありすぎるのは良くないですが

適当な分量の油分を纏うことは肌にとっても髪にとっても、

非常に重要なことなのです。



ところで、


世の中には「オイル」と言われると多くの種類のものがあり、


一体どのオイルが良くてどのオイルが良くないのか中々判断が難しいですね。


一般に

・ツバキ油

・馬油

・オリーブオイル


などが優れたオイルで皮膚や髪にも良い…

という話がよく聞かれます。


これらの情報から

馬油を使った「馬油シャンプー」や、

ツバキ油を配合した某社「TSUBAKI」

オリーブオイルをベースに作られた「オリーブオイル石鹸」

などなどこれだけでなく多くの化粧品に利用されて販売されています。








しかしなぜこれらの「オイル」が肌や髪に良いとされているのか、

多くの方はよくわからないのではないでしょうか。


今日はこのオイルについて、まずはその分類からおはなしをしたいと思います。




◎そもそもオイルって何?



「オイル」というのは定義的には液状の油のことです。

(「油」というものが何者なのか、という話はまた別に)


ただ一般に僕たちが「オイル」と言って呼称しているものは


「油脂」

「鉱物油」

「精油」



という三つの種類に大きく分けられます。


これらは全てが一応液状の「油」で、

一見私たちの目にはどれも少々粘性のある液体にしか見えませんが、

そのつくりやはたらきは全く異なったものなのです。



◎油脂とは


この「油脂」は僕たちにとって最も身近なオイルです。

これは動植物が生体内で生成している「有機油」のことですね。



一般に油脂は「油」と「脂」に分別できますが、
液状→油 固体状→脂 です。
今日は液状油のことに限定しておはなしします。



植物性の油脂といえば

オリーブオイル、
ナタネ油、アルガニアスピノサ核油、

コメ胚芽油、ツバキ油、アボカド油、ココヤシ油、パーム油・・・

などがよく知られています。



動物性の油脂と言えば

馬油、皮脂(の主要成分)、魚油、などがあります。



植物性の油脂が多いのは、

動物性油脂は基本的に固体状の「脂」だからですね。




ちなみに油脂は「グリセリン」「脂肪酸」という物質が合体した化合物です。


油脂の肌馴染みや生体適合性は、

この「脂肪酸」と呼ばれる物質に依存していて、

脂肪酸の組成が近しいものほど相性の良いオイルということになります。

(このあたりの詳しい話はまた後日したいと思います。)



油脂は本来生物が合成している物質ですので

ものによっては生体適合性が高いものが多いですが、

遊離した脂肪酸が多いものは刺激になることもあるので

質の良い油脂の選別は肌に付ける場合などには非常に重要です。




また油脂を構成する脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つがあり、

後者が多い油脂は『酸化』という現象によって品質が劣化したり異臭を放つ場合があります。

皮膚の上で酸化が起これば肌に負担になることもあります。



油脂を選ぶ上ではこの脂肪酸の種類に注目するのが重要です。





◎鉱物油とは



油脂が生体内で合成される有機油であったことに対して、

鉱物油は「無機油」です。


生体内で合成されることはありません。


※無機油=無機物というわけではありません。
あくまで生体内で合成されないことを「無機」と表現しています。
鉱物油は分子組成的には有機物の一種です。



鉱物油として有名なのは、

ミネラルオイル、ワセリン、シリコーンオイル などです。



これらの鉱物油は原料が主に「石油」です。

石油を精製したものや、

石油から合成したものになります。


他にも天然ガスや石炭などの炭化水素物質からでも合成できます。


石油をベースにして作っていることから

美容の世界では嫌遠されることが多い成分ですが、


油脂のように酸化に伴う遊離脂肪酸が発生せず

安定性が非常に高いオイル成分であることから

使用法を間違わなければとても有効なオイルとして扱えます。


しかし疎水性物質に対しての親和性は油脂の比ではないため、

吸着すると取りにくい皮膜を形成する点がデメリットになります。



皮膜を取るには強力な油分溶解性の成分が必要になります。



◎精油とは



精油(エッセンシャルオイル)は

厳密には「オイル(油)」ではありません。


精油の主成分は「テルペン」という炭素骨格にちなんだ

「多価アルコール」や「芳香族エステル」などで、


大体が揮発性の芳香物質です。


というよりはアルコールに近い成分ですね。

ほとんどが草花樹木などから抽出しています。



ラベンダー油、ローズ油、ジャーマンカモミール油、イランイラン油など

「花」から抽出したもの、


セージ油、ローズマリー油、バジル油、ティートリー油
など

「草(ハーブ)」から抽出したものがよく知られています。


他にも

レモン果皮油、オレンジ油、グレープフルーツ果皮油などの「果皮」を原料にしたもの、

さらに

ユーカリ油などの「樹皮油(フィトンチッド)」を抽出した成分がありますね。



なので普通の油のようにベタつかないですし、

基本的に親水性で水になじみやすいです。


一般的には香料薬効成分として用いられています。




ちなみに高濃度では毒性のあるものもあることは一般理解として知っておいて欲しいです。

植物から抽出する成分ですから、

若干の毒素を含んでいる場合があります。

抗菌剤や殺菌剤として使用できる精油には基本的にそのような側面がありますのであまり多くの配合には気をつけなければいけません。








オイルは生活の上で非常に多く用いられている物質ですが、

これも多くの人はイマイチ何者かわからず使用していますね。


最近ではオイル美容法なんてものが流行ったりもしていますが、

まず肌や髪に使う場合は、

一体それがナニモノなのかということをしっかり理解して使う必要があります。



油は油でもいろんな種類があり、

上でも軽く書いていますが、

油脂には油脂で、鉱物油には鉱物油で、

精油には精油のメリットデメリットが必ず存在します。


しかもたとえば油脂の中でも種類があり、

その種類それぞれでも全く別の性質、メリットデメリットが存在するわけです。


素人知識で適当なオイルを用いてオイルマッサージ・・・

なんてことをしたらいきなり肌荒れ、、、

なんてことも十分ありえますので、絶対に適当にオイルを選んではいけません。



逆にしっかりとオイルを理解していれば、

どのようなパターンでどのオイルを使えば良いのかも分かってきます。


シリコーンオイルと油脂の使い分けもその一つなのかもしれませんね。




それでは、今日はこのあたりで。




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