かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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アトピーの治療薬と副作用



アトピー性皮膚炎の治療薬、「ステロイド外用薬」

大きな副作用を持った魔の薬であることを前回の記事でおはなししました。



ステロイド外用薬の副作用はアトピー性皮膚炎重症化が最も取り沙汰された

1980年から1990年代に新聞記事などで大きく取り上げられ、


アトピー患者を含め市民の注目を大きく集めました。


実際には、「ステロイドの乱用」というのは

かなり行き過ぎた使用法
であるために、


普通にノーマルレベルのステロイドを用法を守って使う分にはさほど副作用を心配する必要はありません。


しかしこれらの副作用を大きく報道したマスコミのおかげで、


ステロイドに過剰に恐怖心を抱いた市民層はステロイドの使用を避け、

全く別の治療法を探し求めるようになりました。


その全く別の治療法として「民間療法」と呼ばれる非医療の療法が注目を集めた時期があったのです。


しかし、

この民間療法は医学知識や皮膚科学的な知識を持たない素人が提唱したものが非常に多く、


また普通の病院にかかるよりも非常に高額の料金が必要となるなど、


実際のところは、

ステロイドに恐怖心を抱いたアトピー患者やその保護者を狙ったインチキ商売がそのほとんどなのです。


これらの民間療法を提唱している人物の書籍やホームページなどが多数存在しますが、

そこで乗せられている完治事例などは、

偶々うまくいって完治した例をピックアップして載せているだけで、

実際にはむしろ悪化した失敗例もたくさんあるのです。




今日はそのエセ民間療法としてよく知られている例をいくつか紹介しましょう。



◎温泉療法






古くから「湯治」という言葉が知られるように、

温泉に浸かることは病気を治す効果があると言われていました。


特にリウマチなど難治性の病気になるとこれらの方法が用いられることが多く、

科学的な根拠こそなくとも多くの市民がなんとなくこの治療法には効果があると考えがちですね。


実際には腰痛や関節痛などに一定の効果があるのは体温が上昇することでの血行促進作用によるものや、

発汗が上昇して一種のデトックス作用が活性化したことによって病気が良くなるケースはあるでしょう。

しかし実際にはこれらの両方には医学的な根拠があるわけではなく、

むしろ症例によっては悪い結果を及ぼすリスクが高まる場合も多くあります。


そのひとつが

かゆみを伴うアトピー性皮膚炎です。


かゆみというものは実は「ヒスタミン」というホルモンが分泌されることで感じる感覚です。

ヒスタミンは皮膚が摩擦や一次刺激を受けた際に分泌されるホルモンで、

掻けば掻くほど掻いた部分が痒くなるのはこのためですね。


実は一次刺激という意味では、

例えば温泉やお風呂などの「熱」というのもその要因の一つになります。


さらにヒスタミンは血中に溶けて別の場所にも運ばれる為、

体温が上昇して血行が促進されると

体中にこの痒みホルモンが運ばれていくことになります。



この条件だけでも温泉療法など、

熱いお湯に浸かる類の療法はかゆみを助長する原因となることがわかります。


しかし温泉による危険はそれだけではありません。

多くの温泉水は「弱アルカリ性」です。


以前から言っているように人の肌の表面は弱酸性です。

弱酸性であることは人の肌が正常なシステムを維持するうえで非常に重要なことです。

弱酸性がカラダを守るワケ


弱アルカリ性のお湯に浸かるということは、

少なくとも皮膚上の弱酸性バランスを崩すことになり、

特にアトピー患者の場合皮膚のシステムはもとから崩れている場合が多いですから、

そんな状態で弱アルカリの温泉に浸かるのは非常に危険です。




もちろんこれで治癒したという人もいるのですから

一概に悪法とは言えません。

しかし一般論的な皮膚科学的な側面から見れば、

この療法にはかなりのリスクが伴うと考えて妥当でしょう。




◎アルカリイオン水&超酸性水療法



これは本当に忌むべき医療法です。


水を商売として用いるのは、

水の単価が安いからです。



この水療法では、

専用の生成機で作ったアルカリイオン水を一日3L(!)も飲み、

専用の生成機で作った超酸性水を患部に塗布する、

という類のもの。


水は購入するか高額の生成機を購入して自分で作るというものだったようですが、

まぁ明らかにインチキ商売ですよね。



水を一日に3Lも飲んだら水毒の危険性が高まります。

血圧が上昇し、下痢を誘発、むくみ、発汗量の増加などなど、食べ過ぎ飲みすぎにいいことなどひとつもありません。


超酸性水は一体何物なのかははっきり言って謎ですが、

もしも過剰に低pHの水があったとしたら、それを皮膚に塗布するのはかなり危険です。

皮膚は弱酸性とは言っても、その領域を超えた酸性は刺激物になるので、

上記のヒスタミン生成につながり、痒みを誘発するリスクがあります。



とにかく水系の商売はほぼ間違いなくインチキなので絶対に信用してはいけません。




◎イソジン(消毒)療法


これは民間療法というには素人知識すぎるものなのですが、

イソジンうがい薬



を水で薄めた液を患部に塗布する、、という方法。


イソジンに含まれるヨウ素という物質には強い酸化力があります。

この酸化力は小さい菌やウイルスを死滅させる働きがあるため、

うがい薬やヨードチンキなどの消毒薬として用いられるわけです。


しかし、、

皮膚上には皮膚のシステムを正常化するために、

皮膚常在菌が生息しており、

これを過剰に滅菌することは

皮膚の正常なシステムを破壊することと同義です。




過剰な殺菌は絶対に控えなければなりません。



同様に石鹸などの洗剤で過剰に肌を洗うのも非常に危険です。





以上いくつかの民間療法を紹介しました。

これらが一概に悪いとは今の時点では100%言い切れないかもしれません。
(実際に治っている人もいるようなので)

しかしこれらの医療では通常の病院で治療するのとは比較にならないほどの高額の医療費が必要であり、

結局これがうまくいかず普通に専門医にかかって治療するというケースも多くあるようです。

統計的には、

重症アトピー患者の7割がこれらの民間療法に手をつけており、

平均30万から50万の費用がかかっているそうです。


それだけ出して効果が見られないというのもすごい話なので、

僕としてはやはりこのような非科学的な療法には頼るべきではないと考えます。


やはり成功法はアトピー治療の専門医としっかり相談し、

ステロイド含め治療薬をうまく活用しながら沈静化を目指すのが

重症例の一般的な治療法ではないでしょうか。







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