かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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アトピー性皮膚炎①



アトピー性皮膚炎がなぜ起こるのか

については現在でもその原因はわかっていません。





原因不明であるからこそ現代の医学では治せないと言われています。


つまり専用の治療薬は存在しません。



しかし、

アトピー性皮膚炎の大元はわからなくても、

その症状を緩和させることは可能です。


医学とはかくも偉大なものですね。



アトピー性皮膚炎は簡単に言えばお肌の機能不全症ですから、


お肌の機能を整える薬を投与してあげれば、

機能が正常化して一時的に症状を緩和することができます。



その「お肌の機能を整える薬」というのが、


一般的に

ステロイド外用薬

と呼ばれているものです。



◎皮膚炎治療の万能薬?「ステロイド」とは






実はステロイドと呼ばれる薬はかなりの種類があり、

その薬効も最強の「ストロンゲスト」から最弱の「ウィーク」まで

5段階の薬があります。



これらは皮膚科でしか処方されないものもありますし、

薬局で簡単に買えるものもあります。


ステロイド外用薬は基本的に塗り薬ですが、

「経皮吸収製剤」

という皮膚から浸透して患部に吸収されるという

特殊な性能を持った薬の一種です。


この薬はアトピーだけでなく、

僕たちが日々発症するほとんどの皮膚疾患を治めることができる

ある種の「万能薬」です。



ステロイド外用薬がなぜ皮膚炎を治せるのか、

簡単に説明しておきます。



ステロイド外用薬には

「副腎皮質ホルモン」

というホルモン剤が含まれています。


「副腎」とは腎臓の上のところについている臓器で、

人の生体システムを司る「ホルモン」を製造する器官です。

↓adrenal glandが副腎です。



副腎皮質ホルモンとは

その副腎の一部である「副腎皮質」という部位から作られるホルモンです。


これらのホルモンはお肌の機能を司る性質があり、

この臓器が正常に働いて副腎皮質ホルモンを生成してくれれば、

僕たちのお肌は正常なシステムを維持できます。


逆に、このホルモンの成分を外部から投与すれば、

異常化したお肌の機能を擬似的に正常化することが可能なのです。




つまりステロイド外用薬にはこの副腎皮質ホルモンが含まれていて、

皮膚炎などが生じてもこの成分を外部から投与すれば、

一時的に皮膚の状態を正常化して皮膚炎を治療することができます。



この話だけを聞けば、

ステロイドはまるで皮膚炎治療の万能薬のように聞こえてきますね。


なんせ皮膚のシステムを強制的に正常化する薬なのですから。



しかし、


このような強力な力を持った薬が、

よもや「副作用」を持たないはずがありません。


医薬品とは、常に作用と副作用を含有しているものなのです。





◎ステロイドの副作用


ステロイドの副作用は、

その強力な効果に比例するように非常に強大です。


その為現在では、

専門の皮膚科医はこのステロイド外用薬の使用を

基本的に自粛する傾向があります。


何も言わずにステロイドをバンバン処方するような皮膚科医がいたとしたら、

それはとんだヤブ医者だと評価しても文句は言われませんよ。




ステロイドには強力な副作用があります。


その副作用のうち最も早く現れるのは

皮膚萎縮毛細血管拡張です。





アトピー体質の人の肌が妙に赤く腫れて見えるのは、

アトピー性皮膚炎のせいではありません。


これはステロイド外用薬の副作用で、

皮膚萎縮…つまり皮膚が薄くなり

さらに毛細血管が拡張することで、

常人に比べて明らかに血液の色が透けて見えるのです。


この状態になると皮膚が非常にもろくなるので

簡単な刺激で傷がつくようになってしまいます。

人の肌は刺激を受けると「接触皮膚炎」という炎症を起こすのですが、

アトピー性皮膚炎患者が皮膚炎を起こしやすいのは、

ステロイドの副作用もその原因です。



そしてさらにステロイドを使用し続けると、

今度は皮膚が正常に再生されなくなります。

乾燥した皮膚や、魚の鱗のような「サメ肌」と呼ばれる皮膚が再生されます。




さらに傷の治癒が遅くなったり

皮膚の色素が変色し、どんどん黒ずんでいきます。



そして最も恐ろしいステロイドの副作用が、

「免疫機能抑制」です。



この副作用によって、アトピー性皮膚炎は

多くの別の皮膚疾患との合併症を引き起こします。


カンジダ、白癬、イボ、とびひ、アレルギー性皮膚炎など、

健常な肌であれば発症しない皮膚疾患が、

次から次へと襲ってくるのです。




なぜこのような副作用が起こるのかというと、


副腎皮質ホルモンは

本来副腎でのみ生成されるべきものです。

それを人為的に投与し続けると、

副腎皮質は「既にホルモンが過剰分泌されている」と勘違いしてしまい、

やがてホルモン生成を自主的に抑制してしまうのです。



つまりステロイドは、

使用している時は皮膚を正常化することができますが、

使用をやめればむしろ皮膚のシステムが使用以前より狂ってしまう、

という副作用を持っているのです。



◎ステロイドの乱用がアトピーの悪化を招く



ステロイドを使用して一時的に症状が緩和しても、

皮膚システムが異常化すればすぐに再発します。

しかも今度はさらに悪化した状態で。



その為ステロイド剤はできる限り使用を自粛し、

特にひどい症状が出たときに、

短期スパンでのみ使用するなど限定的に使用する必要があります。



強力なステロイドには驚くほどの回復効果がありますが、

だからこそその乱用は絶対に避けねばなりません。


しかし実際のところ、

アトピーの重症患者はほとんどの割合で、

このステロイド剤の乱用が原因でその症状を悪化させていることが知られています。



もうお気づきの方もいるかと思いますが、

実は上記で紹介した

「ステロイドの副作用」「アトピー重症患者の症例」

ほとんど同じなのです。



つまり、

重症のアトピー性皮膚炎とは、

ステロイドの副作用そのものであり、


アトピー性皮膚炎の重症化は、

ステロイド乱用によって引き起こされた、

一種の「薬害」です。





ステロイドは確かにアトピーを緩和させることができる薬ですが、

その使用法を間違えると取り返しのつかないことになる、

「魔の薬」でもあるのです。



最近はステロイドを処方する際には専門医であればちゃんとした説明をしてくれるケースが多いですが、

10年20年前にはそうではなく、

十分な説明を受けないまま何も知らず我が子にステロイドを塗り続け、

結果感染症で死亡させてしまった、というケースが何件かあります。


現在まででこのステロイド薬害の訴訟は何度も起こっていますが、

一度として被害者側が勝訴したことはありません。


結局ステロイドは現在でもアトピー治療薬として認識されているので、

それをどれだけ塗るかは当人か親の采配次第です。




かゆみに泣く我が子可愛さに無神経に乱用しては

アトピー重症化を招く一歩となると、必ず心得ましょう。





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