かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

美容と健康、美髪と美肌にまつわるケミカル裏話を美容に詳しい「化学の先生」が分かりやすいコラム形式で徹底解説!
美容業界を取り囲むウソ情報を見破る術を伝授します。
化粧品類の評価・解析も更新中。


テーマ:


閲覧ありがとうございます!

一日一回のランキング投票にご協力くださいませ。

↓画像クリックで投票完了↓






界面活性剤は髪を溶かす

とか

界面活性剤は皮膚を溶かす

とか


まぁ巷ではよくいわれているわけですが…




こんなことが本当に起こると思いますか?


例えば言い方次第の話なんですが、

「シャンプーすると髪内部のケラチンが溶出します!」

「セッケンで手を洗うと皮膚の表面が溶けます!
  →だからヌルヌルします!」



みたいなふうに界面活性剤によってケラチン(髪も皮膚もケラチンでできてます)が溶解する…

的な話は大昔から繰り返されています。


どこかの美容整形外科医は「界面活性剤」で地肌を洗うと

毛穴がどんどん溶けて

毛穴内部の毛髪の発育を司っている部分を冒す…

的なことを書籍の中で言っていました。


界面活性剤=溶解=腐食

というイコール式は、

界面活性剤=浸透=経皮毒

と同様に多くの消費者の界面活性剤性悪説を助長するひとつの理由とされています。



今日はこの界面活性剤の「溶解作用」について、

本当のおはなしをしたいと思います。


いつもの美容コラムと比べると、

かなりハイレベルな講義になるかと思います…。。


なので今日のアクセスは、、、多分下がります(;_;)笑




◎なぜ界面活性剤は「溶かす」と言われるのか?



界面活性剤とはどのようなものなのか、

界面活性剤とは?

で解説していますが、

この説明だけではイマイチ界面活性剤がものを溶かす…

という認識にはならないと思います。


ということで、まずはじめに化学的に「溶解」とはどのような状態なのか

簡単におはなしします。


人か「溶ける」と考える現象には、

実は多様な方式があります。


・融解

・分散

・水和

・電離


などなど化学的に言えば、

単に「溶解」と言っても様々です。



融解とはつまり固体が液体になること。

これは氷を加熱すると水になる

というような「物質の状態変化」のひとつです。

世の固体状の物質はほぼどんなものでも

温度を上げていけば液体状に融解します。

ある程度の気圧が無ければそのまま気体になるものもありますが、

本来どのような物質でも「液体」の状態を内包しています。




分散とは一定の大きさの微細な粒子が、

溶液中に満遍なく漂っている状態のことを言います。

「コロイド溶液」と呼ばれる液体がこの状態にあたります。

牛乳やコーヒー、果汁ジュースなど不透明な液体は

ほぼすべてこの「コロイド溶液」であり、

溶媒の熱運動によって分子が激しく運動している為

分子同士で引き合わず固体として沈殿しません。







水和とは

砂糖などの親水性の高い物質や

食塩などの電解質の物質が水に溶けることを言います。

砂糖などは水と相性が良い親水性の構造を持っている為、

水分子を分子に引きつけることで水ど同化した状態になることができます。

特に水に溶けやすい物質はこのような構造を分子中にたくさん持っているということになります。

食塩は水に溶けると分解し、親水性の部分を持つようになるので

砂糖と同じように水と同化した状態になることができます。

電離というのは食塩などが水中で分解することを言い、

イオン化とも呼ばれます。

→イオンとは

  


詳しく話せばこれ以上にも「溶ける」と言える現象は存在しますが、

今はこのあたりにしておきます。




実は界面活性剤は本来水に溶けないものに対して

上記の溶解作用における、

「分散」と「水和」を強制的に引き起こすことができる物質です。



化学的に言えばこの世には

「水」と「油」しか存在しません。


これにはもちろん語弊がありますが

つまり「水に溶ける物質」「油に溶ける物質」があるということです。

そして油に溶ける物質は水には基本的には溶けません。

もちろん二つともに溶ける物質も存在しますが、

今日はその話は置いておきます。
(界面活性剤もそのひとつではありますが例外です)


界面活性剤は以下のような構造を持つため、




水にも油にも溶け込むことができます。


そして例えば水の中で油になじむ物質(親油性物質)

多数の界面活性剤が共存すると、



界面活性剤がミセルと呼ばれる構造を形成し、

その内部に親油性物質を取り込むことで、

外部の親水性部で水と水和し、親油性物質を水中で分散させます。


ミセル粒子が大きいものは白濁した液体となるため、

この現象を「乳化作用」と呼びます。



界面活性剤がものを溶かす


というのは、


つまり


本来水に溶けないものを


強制的に水に溶かすことができる



という性質から連想された


「イメージ」


によると言えるでしょう。



しかしもちろんこのイメージには誤りがあります。


界面活性剤が水に溶けないものを可溶化するには、


実はいくつかの条件をクリアする必要があるのです。


この条件を満たさない場合では、


界面活性剤にものを溶かすことはできません。



そして、


実際には髪や皮膚を相手取った場合

界面活性剤がこれらを溶かすという条件をクリアするのは、


ほとんどありえないことです。



界面活性剤は皮膚や髪を「溶かす」のか?後編へ



ランキング投票にご協力ください(^-^)

投票は一日一回です!

↓画像クリックで投票完了です↓



モバイルのかたはこちら↓
にほんブログ村 美容情報



Twitterフォロワー募集中!
美容情報・ブログ更新情報配信中
↓こちらからフォローお願いします↓

Twitterボタン
Twitterブログパーツ
相互フォローいたします!















いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

かずのすけさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

SNSアカウント