かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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「ニベア最強神話」


をご存知ですか?


実は単価500円程で販売される

あのニベアクリーム 通称「青缶」は、




なんと単価5万円もするような超高級フェイスクリーム

とほぼ同じ成分配合がなされており、

これを活用することで驚くほどお肌が美しくなる…

という「噂」があるのです。


人はこれを「ニベア最強神話」と呼び、

今やニベア青缶は

本来ボディ用スキンクリームであるにも関わらず、

アットコスメなどの口コミサイトで高い評価を得て、

フェイス用スキンクリームとして

圧倒的な人気を誇る超ベストセラーとなっているのです!


くわしくは

話題のニベア青缶スキンケアまとめ

アットコスメフェイスクリームランキング

でご覧ください。



今日はこの「ニベア最強神話」について、

その真相に迫りたいと思います。




◎ニベア青缶が高級化粧品「ドゥ ラ・メール」と同じ?


「ドゥ ラ・メール」 は単価(100g)およそ50,000円という

恐ろしく高級なフェイスクリームです。




ニベアは単価500円くらいなので、

その価格差はおよそ100倍にもなりますね。


上記のネイバーまとめサイトでは

このクリームとニベアクリームの成分を比較し、

「ニベア」と「ドゥラ・メール」が非常に酷似している!

という結論を導き出しています。


(以下は上記まとめサイトより抜粋)

【成分比較】
■ドゥ・ラ・メール
水、ミネラルオイル、褐藻エキス、ワセリン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、ライム果汁、パラフィン、エタノール、硫酸Mg、オレイン酸デシル、ジステアリン酸Al、オクチルドデカノール、香料、クエン酸、ステアリン酸Mg、パンテノール、安息香酸Na、水添野菜油、シアノコバラミン、カロチン

■ニベアクリーム
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料


確かに非常によく似た成分構成になっています。

成分解析を行えば、

これらはほとんど解析結果が変わらない程似通ったものだと言えるでしょう。


僕たちにとってあれほど身近な「ニベアクリーム」はなんと、

高級化粧品と同等のポテンシャルを秘めていたのです!!





しかし、


この比較からニベアに過大な期待を寄せるのは、

実は大きな間違いなのです…。


あの高級クリーム「ドゥラ・メール」は、

そもそもから数百円の価値しかないのですから。




◎「ドゥ ラ・メール」がぼったくり?


実際にドゥ ラ・メールと青缶を解析するとこのような結果になります。


ドゥラ・メール 解析

ニベア青缶 解析


ニベアとドゥラ・メールは実際にかなり似通った解析結果ですね。

しかし価格適正を見れば、

ニベアは「普通」の価格適正であり、

ドゥラ・メールは「最低」です。


正直な話褐藻エキスやワセリンを加えたところで

ベース配合なわけではないのですから単価などほとんど変わりません。

上がって500円が650円になる程度でしょう。



これらのクリームは共通して「ワックス」「パラフィン」という

酸化安定性の高い油性基剤が成分配合のほとんどを占めています。

これらの成分は石油をベースに人口的に抽出するか合成されるもので、

現在の科学技術を考えれば非常に安価な素材なのです。


ワセリン Wikipedia

パラフィン Wikipedia

石油由来のワックス マイクロクリスタリンワックス


「化粧品の価格」というのは、

少量配合される「~エキス」とかよりも

配合の多いベース剤に左右されるものであり、


ベース剤が安価なものであれば、

その化粧品の価格も当然安価になります。



ニベアクリームはベースがミネラルオイルやワックスなど

超安価な素材で出来ているので、

その価格は単価数百円で適正価格です。



そしてドゥ ラ・メールもベース剤がほとんど同じなのですから、

これとほぼ同じ価格、

つまり単価数百円が適正価格のはずなのです。


しかしドゥラ・メールは

ブランド価格でその100倍

という超ボッタクリの値段設定がされており、


元々から

比較して似てるからといって喜ぶべきものではない


ということが言えるのです。


つまりニベアはニベア以上の価値も効果もなく、


高級化粧品と同等のポテンシャルなど

まったく持っていないのです。







しかしそれなのに、

実際にニベアクリームによって肌質が改善した…

という口コミが後を絶たないのはなぜなのでしょうか?




◎「ニベアが最強」なのではない


ニベアクリームの性能を考えれば、

その直接の効果で肌質を改善することなど絶対に不可能です。


ニベアに出来るのは、

「ミネラルオイル」を筆頭とした重厚オイル皮膜で

不自然にテッカテカの皮脂膜の代わりを作ることくらいであり、

それそのものが
保湿効果を発揮したり

毛穴を目立たなくさせたり

皮脂の分泌を抑えるなんてことは出来ません。


しかしそれでもこれらの効果が出たと感じた人が多いのは、


ずばり、

そもそもの普段のスキンケアが間違っていたからです。



ニベアスキンケアに切り替えた人の多くは、

いつもやっていた化粧水や美容液や乳液やなんやかんやを止め、

ただこれだけに絞っているわけですね。


ファンデーションもやめて

ニベアクリーム+フェイスパウダーだけ

なんて人もいますよ。



実際にニベアができるのはオイル状皮膜を肌に乗せるだけですが、


普段肌の水分を蒸発させる

アルコールベースの化粧水なんか使ってた人は、

ニベアに切り替えた次の日から

肌本来の水分が逃げておらず保湿されている気がしたことでしょう。



脂が多くて常に脱脂を繰り返していた人は、

ニベアケアに切り替えてしばらく経つと

肌が皮脂の分泌過多と勘違いして皮脂分泌を少なくするでしょう。

毛穴の開きは皮脂分泌と相関関係があるので、

同時に毛穴も目立たなくなるかもしれませんね。



しかしこれらはそもそも多くの方が

間違ったスキンケア
をしていたことが原因であり、


それが治まったのは、

どちらかといえばニベアケアが良かったというよりも

間違ったスキンケアをやめた

ことのほうが重大だと思われます。



肌というのはあれこれ要らぬことをされると

悪い方向に事が運ぶものです。


ニベアは確かにオイル状皮膜を作るしかできませんが、

それでも肌内部の水分の蒸発を防ぎ、

皮脂膜の代わりとなることができます。


言い方を変えれば、

多くの方が良かれと思ってやっている数々のスキンケアは、

たったこれっぽっちの性能に負けているのです。


スキンケアには

洗顔・化粧水・美容液・乳液・収れん化粧水・パック…

なんていうたくさんの行程がある、

なんて言われていますが、


実際にはどうなのでしょうね。


この「ニベア最強神話」の結果は、


そのひとつの答えなのかもしれません。






ちなみに、
ニベアは非常に油分が多いので
思春期の方など
皮脂分泌がホルモンバランスによって増加している人が
フェイスクリームとして用いると
高確率でニキビの原因となります。

元々からお肌にそこまで良いものではないですし本来ボディ用なので、
使用法には十分注意が必要かと思います。





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