離人症がむずかしいのはやはり周囲に理解されないことだと思います。もちろん急性的なストレス性のものであれば症状が回復していくことはあるでしょう。ただ慢性的なものの場合は専門家も含めて、なかなか診断がむずかしいのも事実です。もちろん離人症ではないメンタルヘルスのことであったとしても、目に見える症状が出ているからといっても周囲に理解されるかどうかについては微妙なもの事実ではあったりします。

ただ、目に見えるものではないため、より一層、周囲の理解を得にくいのも事実です。ある意味メンタルヘルスであれば、専門家が何らかの診断を下しやすいため、医療機関にいけば周囲も理解せざるを得ないでしょう。

しかしながら理解ということとどう接してくれるかはまったく別問題ということも大きな違いはあります。家族が状況を理解したからといって、サポート体制がイコールで整うとも限りません。ともあれひきこもりの一因といわれているもののうち離人症も少なからずあると思われますが、実際には本人の問題として捉えられています。ある意味、こころが弱いからというのも周囲からみるとそうかもしれませんが、それだけでは何も現実は変わりません。