www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp


  世界銀行のゼーリック総裁は2日、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を前に、議長国日本の福田康夫首相あてに書簡を送り、食糧危機に備えて世界的な食糧備蓄制度の創設を検討するよう提案した。ロイター通信が報じた。

 それによると、ゼーリック総裁は「我々は危険水域に入りつつある」と食糧、エネルギー価格の高騰に危機感を強調。「自然災害ではなく、これは人災だ」と指摘し、早急に対処するよう求めた。

 福田首相への書簡のコピーは、主要8カ国(G8)各国と、国連にも送付されたという。

 具体的には、国際エネルギー機関(IEA)加盟各国の石油備蓄制度をモデルに、緊急時に対応できるよう各国が協調して食糧を備蓄する制度を想定している。

 ゼーリック総裁は、備蓄制度とは別に約100億ドル(1兆600億円)の緊急支援が必要との認識を示し、G8各国に協力を要請した。 毎日新聞 2008年7月3日 東京夕刊