虐待の幼少期から、今も変わらず大切にしている
５つのひらながな
あ い う え お
愛 命 運 縁 恩
これらの美しい日本語で、
たくさん乗り越えてこられた。
あ「愛」
わたしは、両親にも祖父母にも愛されていなかったかもしれない。
もしかしたら、
愛してくれていたけれど、伝え方が苦手だっただけかもしれないけれど。
でも「愛」って、
なにも家庭の中だけではない。
物に対してだって、
自然に対してだって、
何よりも、自分の人生で出逢う人たち。
そして世界。
わたしみたいな環境で育った人は、
愛されることを求めることが多いかもしれない。
だって、愛に飢えているから。ありのままで許されたことがないから。
でも、わたしは愛する気持ちで救われた。
求めるよりも、自分が与える。
こちらの方が温かい気持ちになった。
「捨てる」と言われ続け
毎日、不安で必死で過ごした日々。
寝ている間に、母がいなくなってしまうのではないかと
夜はほとんど寝ていなかったぐらい。
でも結局、ひとりぼっちになった。
ずっとそんな風に過ごしてきたからか、
「愛されたい」と求めていたときは
「いつか捨てられる」と
終わりばかりを見て不安だった。
どんなに愛してもらっても
埋まらないココロ。
あるときから、
愛を求めるよりも、愛する気持ちを強く持つようになった。
人に対しても
仕事に対しても
出来事に対しても
なんでも
とにかく、
世界は愛で溢れている。
と、気が付いた。
誰かに道を聞けば
教えてくれる。
誰かかが困っていたら助ける。
そんな当たり前の日常に
愛は溢れていた。
そう気が付いたときから、
自分がすでに
「しあわせをたくさん手にしていた」
「日常にたくさんのしあわせが溢れている」
そんなふうに
こころが満たされた。
この事実に気が付けたからこそ、虐待を乗り越えられた。
文字にしてみると
綺麗ごとのように感じると思いますが、本音です。
だから、
あ「愛」を大切にしています。
極端に言ってしまうと、
愛している、愛されているという事実よりも
愛している、愛されていると気付けるかの方が大切な気がする。
だって、気持ちって数値で見えるのもではないから。
どんなに与えられても、気付けるココロがなければ受け取れないから。
ふとした日常にたくさんの愛があるんですよね。
同じ場面にいても、その愛に気付ける人とそうでない人とでは大きく違うと思う。
「愛を感じるセンサー」
いつでも敏感でいたい。
いろんなことを経験して、いまはそんな風に思っています。
また、何年後かには違うこと思っているのかな。
だって人間だもの（相田みつを風）
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