田中芳樹の原作小説、アニメ…ときて、とうとう荒川弘の漫画を買ってしまった。
1巻から現行の最新刊4巻まで、大人買い。
結局買っちゃったなあ。
ストーリーは知ってるし、アニメで荒川弘作画も観たのに。
どんだけアルスラーン戦記好きなのかと。
いやまあ、好きですけども。

荒川弘版アルスラーン戦記、基本的には原作に沿ってるけど、荒川弘オリジナル表現も随所に見られます。
なかでも大きいのは、エクバターナの栄華が描かれているところでしょう。

アトロパテネ以前の日常。
父王、母王妃、アルスラーン王子、この家族に流れる冷たい風。
パルスの豊かさ。
平穏に慣れ、鈍感になっている人々。
そのなかでいつかに備えるヴァフリーズ。
何もわかっていないアルスラーン。

巻末の田中芳樹・荒川弘対談でも語られていましたが、このエピソードがあることで世界観がよりわかりやすくなっています。

冒頭の激しい戦闘シーンからアズライールが空高く舞い上がる場面、そして日常。
疾走感溢れるルシタニアの少年兵とアルスラーンの逃避行はコミカル。
ダリューンの強さ、頼り甲斐、臨機応変さ。
塀から落ちるアルスラーンの目に映る光景。回転する風景。
不穏な魔術の気配。仮面の男。この妖しさ。


これらの場面転換は映画のようで、壮大な物語のはじまりを予感させる。


天野喜孝のイラストでアルスラーン戦記を読み始めた身としては、荒川弘の絵は爽やかすぎて、違和感を感じます。アニメを見て、コミックも4巻まで読んでも。

でも、天野喜孝の絵で漫画にはならない。

だからこれは新たな物語、荒川弘版のアルスラーン戦記として、新鮮な気持ちで楽しむのが正解なのだと思いました。






この表紙のふたりは同一人物。
どちらもアルスラーン王子だよ。
ビジュアル違いすぎる。


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