2009-10-29 11:12:33 posted by ricardo0794

美が一瞬とすれば

テーマ:ラテンアメリカ

 ラテンアメリカの国々では、そして恐らくイタリアなどの欧州のラテン系の国々でも、通りすがりの若い女性に対して、男性が気を引くためにあれこれ声をかける習慣があります。習慣といえば言いすぎでしょうが、男性の女性への姿勢に関するある種の文化だとはいえるでしょう。ラテン文化の目に見える日常的特徴のひとつでもあります。一種の挨拶のようなものですが、中には気の利いた言い回しがあるかと思えば、ちょっとえげつない言葉もあったりします。

 スペイン語ではこのような投げかけの言葉をピローポpiropo)と言います。動詞、すなわち女性にピローポの声を投げかける行為をピロペアールpiropear)といいます。


 基本的には東洋にはない文化ですから、初めてラテンアメリカにやってきたり、住み始めたりした東洋人女性は、このピローポに驚きます。東洋人女性に、「チニータ」と声をかけるのも一種のピローポです。


 さて、日本人女性はニカラグアで見ず知らずのニカラグア人男性からピローポの声をかけられることを嫌がる人が多いのですが(中には、好きだという人もいますが)、当のニカラグア人はどう思っているのでしょうか。

 10月28日の新聞に、ピローポについてどう思うかを、マナグアの中米大学のキャンパスで若い男女に尋ねた記事が出ていました。そして、以下のような意見が書いてありました。(リカルドおじさんも、こんなの読んでるとは暇やね。)


 「たまには楽しくなるピローポもあるわね。陽気な人に言われると綺麗に聞こえるけど、そうでないと失礼に聞こえるものよ。」(女性)


 「ピローポも威力が薄れてきたんじゃないの。物事は直截に言った方がいいよ。」(男性)


 「言われるの好きよ。ただし、イケメンun guapoに限るけど。」(女性)


 「言われたその時は知らん顔して通りすぎるけど、その後、やっぱり嬉しいわ。」(女性)


 「僕もよくやるけど、女の子の気を引くにはまだまだ有効な手じゃないかな。」(男性)


 まぁ、いろいろな意見があるものですが、この新聞記事にはよく使われるピローポも紹介してありました。しかし、日本人男性はとてもじゃないがこんな事は言えないですな。日本男児の沽券にかかわる、と思いたいが、最近は「日本男児」も少なくなってきましたが。

 しかし、ニカラグアにお住まいの日本人男性で、ちょっと使ってみたいと思う方のために、スペイン語もつけてご紹介しておきます。


 「美が一瞬だとすれば、君は永遠だよ。

 (Si la belleza fuera un instante, tú serías la eternidad.) 


 「天使が焼きもち焼いててさぁ、君の夢を見るものだから。

 (Los angelitos están celosos porque ahora sueño contigo.)


 「朝、君と目覚めるために、太陽の光になって窓から入りたいなぁ。

 (Desearía ser un rayo de sol y entrar por tu ventana para luego despertar al son de tu mañana.


 「かわいこちゃん、君のその眼で僕は殺されそうだよ。

 (Botón de oro, botón de plata, los ojos tuyos son los que me matan.


 関西弁で訳してみました。途端にえげつなくなります。

 

 「マンゴーみたいに美味そうに熟れてまっせぇ。

 (Estás buena y madura como un mango.)


 「ええ曲線してはりまんなぁ。わて、ブレーキ、かかりまへん。

 (Clases curvas, y yo sin frenos.)


 以上、本日はどうでもいいネタでした。しかし、ラテンアメリカに住むと、驚かないようにこのピローポ文化のことくらいは知っておく必要があります。

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コメント

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1 ■無題

面白い(≡^∇^≡)
断然、関西弁の方が良いです!!
標準語で言われたら、慣れてないから恥かしくて倒れてしまうかも。。。
ラテンの男性は女性を褒めるのが上手ですよね!!私も家では、自分は美しいと勘違いしそうになります( ´艸`)

2 ■一人ランチしながら

笑っちゃったら窓ふきの男性と目が合い気まずいです(*^^*)

ピローポ、私は大好きですよ(^o^)/楽しい気分になります。イケメン君から言われれば当然更に嬉しいですが、年上の中年男性に言われても、年季が入っていてそれもまた楽しです!
女性がやったら完全に逆ナンしていると誤解されてしまうでしょうね~(汗)

若かりし頃は、仲良くなりたくて一生懸命ピローポをくれる男の子に、ほれ、もっと言って!もっともっと!!と困らせちゃった思い出があります(照)

3 ■無題

面白いですね。文化なんですね、ラテン人の女好き!

4 ■◎SAPITAさんへ

 あぁ、そうですか。ということは、家でもしょっちゅう旦那さんがピローポを言ってくれるということですね。いいじゃないですか!ラテン系男性と結婚した人の役得ですな。日本人亭主は決して言わないですからね。

5 ■◎みみさんへ

 言われるのが嫌で嫌でしょうがないという日本女性も、よくよく聞いてみると「イケメンならいい」というのが本音で、なんやねん!と思うことがあります。

 「ほれ、もっとゆうて」などと女性に言われれば、関西人のリカルドおじさんなら、「なんぼでもゆうたるでぇ。タダやさかい」と答えるかもね。

6 ■◎minashkさんへ

 「女好き」が文化なのではないと思います。なぜなら、洋の東西を問わず、男はみんな女好きだからです。「女好き」を表に出すか出さないかが文化の違いなのでしょう。

7 ■無題

私もひとり笑ってしまいました。

ここの若い女性たちが美しいのは、
そうやって幼い頃からピローポをたんと浴び、
「私ってかわいいんだわ!」
って思いながら育つからじゃないかと、
私は密かに分析しています。

8 ■国によっては・・・

ピロポの文化も消滅しつつありますね。

コロンビアもボゴタだと聞くことが少なくなりました・・・って単に私に言ってもらえなくなっただけか?(汗)・・・地方都市ではまだバリバリ、特に暑いところでは。

ブエノスアイレスに住んでいた時は、ピロポはじいさんとオブレロしか言わないと友達が言っていたのを覚えています(笑)

9 ■◎sayoさんへ

 その分析は当たっているかもしれませんね。ピローポのない日本でも、外の世界に出て働き、他者の視線にさらされる環境にある女性は、同じ年齢でも家庭に閉じこもってしまう女性より若くて綺麗にみえます。

10 ■◎エスペランサさんへ

 一般に発展段階が高くなり民度が向上するとピローポが廃れていく傾向は確かにあると思います。ニカラグアでは首都のど真ん中でもまだバリバリです。国民全部がオブレロみたいな国ですからね。

 小生はじいさんでオブレロですけれど、日本人であるというその一線で、何も言わずに踏みとどまっています。

11 ■ピローポ

言われてみたい^^;

最近ナンパされてないです?!

わたしは「朝・・・」のピローポが気に入りました。
しかし、こんな台詞恥ずかしがらずに言える日本人はなかなかいないよな~

12 ■◎cipollinaさんへ

 言われたいですか? ナンパ欠乏症?

 しかし、日本人男性が日本人女性に言うのは、はっきり言って無理です。ジンマシンが出ます。
 しかし、努力と環境によっては、日本人男性がラテン女性に言うことは可能です。もちろんラテン系言語(スペイン語やイタリア語など)でならば。かく言う小生も、青春のメキシコで、「郷に入っては郷に従え」で、ピローポをやっておりました。
 おっさんになった今は流石にそれはありませんが。想い起こせば、恥ずかしき事の数々。深い反省の日々を送っております。

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