2009-03-19 13:07:37 posted by ricardo0794

傑作な上下水道公社

テーマ:ニカラグア

 ニカラグアでは水問題が積年の課題です。首都マナグアではしょっちゅう断水ですが、断水ということは水が来ていることもあるということですから、まだいいとして、田舎に行くと水道設備さえ備わっていないところなどザラです。飲料水が恒常的に確保できないところがかなりあるのです。

 これは上水道の話ですが、下水道にいたっては、先日、マナグアにドイツの援助で下水処理施設ができたそうですが、これでマナグアの全ての下水処理をできるわけでもないし、地方では下水処理設備のある街などまずありません。全国的に見れば、下水道はないに等しく、汚水は適宜そこら辺りに垂れ流しているというのが実態です。


 ニカラグアで水道システムを管轄するお役所を上下水道公社ENACAL)といいます。マナグアの特に貧困地区では断水ばかりなので、来ない水にどうして金を払わねばならないのかと反発を受けており、中には水道メーターを破壊して、公社事務所に投げつけたりする事件が起きています。断水でもちゃんと請求書だけは回して来るし、その金額が最近急に上がったので、尚更、反発を受けています。

 提供されないサービスになぜお金を払わないといけないのかということで、料金未払いの消費者が多いのですが、それはそれで確かに一理あります。では、ちゃんと水が来れば料金を払うかというと、ニカラグアではまた別問題なのです。電気もそうですが、勝手に水道管をつないで違法に取水する盗水が蔓延しており、ENACALだけが悪いわけではありません。


 さて、このENACALですが、リカルドおじさんは個人的にはとても親しみを感じています。それは、このENACALという公社が、いつもとても面白い話題を新聞紙上に提供してくれるからです。「面白い」というのは、ほとんど冗談に近いという意味での面白さです。

 誰か知り合いがENACALに勤めているわけでもなく、リカルドおじさんのENACALとの関係は、一消費者として断水頻発の水道サービスを受け、その料金を払っているだけの関係です。たまに、1ヶ月くらいニカラグアを不在にした間の水道使用量が何故か跳ね上がり、料金も普段の倍近く請求されたこともありますが、個人の力ではどうにもならないので泣き寝入りすることもありましたが、まぁ、ENACALとはその程度のお付き合いしかありません。


 マナグアではポンプで地下水を揚水して配水する水道システムになっており、停電になるとポンプが動かないので断水になるのですが、ENACALは停電のおかげで配水できず損害を被ったとして電力会社を訴えたかと思うと、電力会社は、ENACALの庁舎が使用した電気代が未払いになっているから払えと応酬したり、これまでもENACALはいろいろ面白いニュースを提供してきたのです。


 そして、本日3月18日付の「El Nuevo Diario」という新聞に、再び傑作な話題を提供しています。以下はその記事の要約です。


 ENACALには全国に3298名の正職員がいるが、内部調査をしたところ、1868名、つまり56.6%の職員が自宅の水道料金に未払いを抱えている。チョンタレス県の支所では198名の職員全員が未払い、マナグア本部の営業局と給水局では959名に未払いがあり、未払いのない職員は314名だけであった。職員の中には、自宅に水道メーターさえつけていない者もいた。


 こうした内部調査がマスコミに出たのは、内部からリークする者がいたからだと思いますが、それにしてもとっても面白い話題を提供してくれたものです。


 ニカラグアに限らず、途上国にはこうしたいい加減な現象が随所に見られます。こんな調子だから発展しないのか、未発展の結果ないし現象がこうなのか、因果関係はよく分かりませんが、このENACALのニュースを読んで、リカルドおじさんは妙な感慨を覚えました。


 可笑しくて、やがて悲しき...ニカラグア。


 こういう記事を読むと、発展への道のりは長いなと思いますね。

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