ポータブル・メモリーズ

一人でも傷ついた夢を取り戻す・・・はずだったのに


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IT系ベンチャーの内々定を持って迎えた4年の春。

 

桜舞い散る大学のキャンパスに行くと

スーツ姿の同級生があちらこちらにあった。

 

私はと言えば、私服でいることが多く

内々定を持っている余裕みたいのがあった。

それでも「もっといいとこあるんじゃないか」なんて思いながら

リクナビを通じて、

相変わらずエントリーは続けていたし、いろんな説明会にも行き続けていた。

 

その一方でファミレスのバイトも続けていて、

週3,4ぐらいで自由が丘には行っていた。

 

 

4年の4月ごろと言えば、

某週刊少年雑誌で有名な出版社を受けたりしていた頃だと思う。

IT系ベンチャーを受けた後に、出版業界を受けているわけだが、

どちらかと言うと、当時は出版業界に行くのが本命だったと思う。

ただ事前に詳しく企業研究をしていたわけではないし、

自分が小さい頃から読んできた雑誌の出版社がいいな、ぐらいの気持ちだった。

 

本当にこういうところに入りたい人は

企業の研究もしっかりしてくるんだろうし、

過去の試験や面接対策もきっちりしてくるんだろう。

それをせずに挑む時点で、当時の私は甘かったと思う。

 

好きな本10冊とかを書く手書きエントリーシートが運よく通過し、

(確かホーキングの宇宙本とか東野圭吾とかDRAGON BALLとか適当に書いた気がする)

1次面接に挑むことになり、私はその会場に向かった。

 

会場についてみると、明らかにIT系ベンチャーとは違う雰囲気だった。

面接対策本を読んでいる者がいたり、

自分のエントリーシートのコピーを見直しているものがいたり、

談笑していたIT系ベンチャーとは明らかに違った。

 

「ああ、これが就職活動なんだな」とか他人事のように思いながら

グループ面接に挑み、みんながしっかりとした志望動機や学生時代に打ち込んだことを言っていく中、

「自分が入る出版社はここだなと思ってました。

大学生になって最初に観に行ってみた出版社だったからです。

どんな仕事をしたいか?

(具体的な仕事内容をわかってないので適当に)Web出版でどうやって儲かるかを突き詰めたいです。

紙媒体側はいろいろ進めているベテランが多いだろうと思うので(面接官に笑われる)

新人以下の自分がこんな風にやるとかベストなものは見つけにくそうで、

まだ未開拓なWeb出版での儲けは今リードすれば10年は勝ち誇れそうだと思ってます」

 

「学生時代の半分以上はファミレスのアルバイトです。

身についたのは一人暮らしでもできる料理技術とクレーマーのあしらい方です。

クレーマーには強いです(面接官また笑う)

あ、学業についてですか・・・、経済学部なのに恐縮ですが、経済はつまらなくてですね(また笑われる)

宇宙科学の一般教養が一番興味持てました。ええ、そっち方向に進めばよかったですね」

 

といった感じだった。

 

まぁ駄目なんだろうなと思っていた。

 

 

そしたら通過の連絡がきた。

(ここを通過できてしまったので、面接は面接官を笑わせればいいんだとか勘違いするようになった)

 

次に筆記試験を受けた

(この出版社は1次面接のあとに筆記試験だった)

やたらと難しい筆記試験だったという記憶がある。

自分でも全然できていないという自覚があったが、2次面接に進むことができた。

 

そこでも1次と同じようなことを言ったのだが

今度は面接を通過することはなかった。

1次とではよくて、2次では駄目なのはどうしてだろう?

 

その答えはわからないまま、次々と説明会や面接が嵐のようにやってきた。

 

 

新歓コンパに明け暮れている1年生たちを最早遠い存在のように思いながら

4年の4月は過ぎていった。

当時の就活ノートを見る限りでは、この時点で内々定は2社。

いつのまにか増えていた1社は、2016年の私には何の会社かすら思い出せなかった。

 

ググってみたが、やっぱり何の会社かよくわからない事業内容だった。

ノートによるとSPIと面接2回だったようだが、ありふれた質問でありふれたことを言ったのに

内々定が出るあたり、面接側もあまりやる気がなかったか大量採用前提だったのかもしれない。

 

この後、

4月の終わり、一旦富山に戻り、

富山での就職活動をしてみることとなる。

そこは横浜での活動とはまた異なるものが待っていた。

 

 

 

つづく、かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

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20年前。

 

 

つまりは1996年。

 

 

私は高校生だった。

 

 

11月の頃と言えば、学園祭も終わり、

陸上の小さな大会で賞状をもらうことができて

密かな彼女とかもいたりして

ささやかながらも充実している時期だった。

 

振り返ってみると、高校時代で一番充実していたのが1996年だったような気がする。

 

 

GLAYをよく聴いた記憶があって

当時の最新アルバム「BELOVED」より「SPEED POP」を聴いていた気がする。

 

やりたいことはたくさんあって、

時間がいくらあっても足りなくて、

夜更かしする時間がだんだんと長くなっていった。

 

秋の帰り道にスカイタウン前で「まーちゃんラーメン」食べて帰ったことはまだ覚えている。

布市駅で、中学の同級生の女の子と偶然ばったり会ったことも覚えている。

山室の文苑堂で中学の同級生と会って話したことだって覚えている。

3位の賞状をもらったときに何だかニヤけたことも覚えている。

 

20年も経っているのに、未だにはっきり思い出せる。

 

ここ2,3年のことは、はっきり思い出せないのに。

 

 

あの時代に戻れないとわかっていても

戻ってみたい、そう思ってやまない。

もう20年も経った今もそう思っている。

 

あの頃の持ち物で、今も持っているものはあと何が残っているのだろう。

 

 

少なくとも「SPEED POP」はもうない。

 

 

 

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もう13年ほど前が新卒の就職活動だった。

それから何度か転職をしているので、中途向け就職活動は数回やってる。

 

新卒のときはエントリーシートをひたすら書いた。

WEBでの採用が本格的になってきた頃で、とりあえずエントリーしまくった。

(今もこの傾向は同じなんだろうか?)

書類選考で通る・通らないの理由はわからず、

面接やSPIも何となくやっていた。

四季報なんて読んだこともなく、大学の就職課も暇つぶしに過去のOB・OGの内定先をパラパラ見ながら

「ウチの大学でこんなレベル高いとこ入る人いるんだー」

とか思ってた記憶もあり。

 

3年の後期から就職課をウロつきはじめ、

3年の冬休みから説明会らしきものをウロつきはじめ

3年の春休みから合同説明会や各社の説明会・SPI・面接をウロつきはじめた。

 

その結果、3年の終わりにIT系会社の内々定が出た。

全く無名の会社で、2016年現在その会社をググるととっくに倒産していたらしいことがわかった。

誰も知らないような会社だったが、4年が始まる前に出たのは素直にうれしかった。

誰も知らないような会社でも新卒採用を2桁人数採用するような会社なので

当時は多少なりとも景気がよかったのかもしれない。

筆記試験は中学レベルの国語と算数、

1次がグループディスカッションで、敢えて進行役だの書記だのタイムキーパーだの役職はやらず、

ひたすら聞き役に回り、気になることだけメモした。

全員の意見なんてメモしない。空虚な意見をメモする意味がないと思っていたから。

(今思うと自分がすごい意見いえるわけでもないので驕りだったと思う)

2次試験で集団面接、ありきたりな質問が押収され

「何か質問は?」と言われ、みんなは会社の方向性、福利厚生とかを聞いてたが、

「なんで自分は1次を通過したんですかね?」と聞いて笑われた。「自信がないのにここに来たのかい?」みたいなことを言われ、

1次を通過した理由は聞けなかった。

次はないと思ってたら最終面接に呼ばれ、言ってみると役員1人相手に半分は雑談だった。

ありきたりな志望動機を言って、昔は陸上部だったことを話したような記憶もあり

学生時代に打ち込んだことを聞かれて

「バイトばっかりで高校時代の陸上より打ち込んだことはなかったです。敢えていうなら図書館に100回以上行ったぐらいです。雑学のためですけど」

と言って役員は苦笑いをしていたのを覚えている。

 

これは駄目だろうなと思ったら、メールで内定通知が来た。

 

3月の終わり。

暖かな春の日に、あっさりと出た内定で気分はよかった。

4月に大学に行ったときも既に内定1つあるというだけで気持ちに余裕があった。

最低限のラインには立っているはずだという感覚はあったから。

 

その頃は書類落ちは数え切れないくらいあったが、

面接がちゃんと進めば内定は出るんだという勝手な自信があった。

春から始まった大きめな企業の就職活動もきっとうまくいくと思っていた。

 

内定が出た会社で

新卒はどんな仕事をして、いずれどうなっていくのか

なんのキャリアプランもないままであることにも気づいていなかった。

そしてそれを考えるための誘導質問や、キャリアプランに関する問いかけもなかった。

会社側が自分に何を期待して内定を出したかもわからないのに

他社も同じようなやり方でうまくいくと思うことが間違いであることを

当時の私は知る由もなかった。

 

悠々とした4年の始まり。

 

 

しばらく就活時代を振り返ってまとめてみようと思う。

読んでもらえる需要があるかはわからないけど、自己満足なので。

 

 

 

 

 

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