4歳の秋 
rhasaは人生初の「お葬式」に参列した

その「おばあさま」は
白いレースのベールを被って
真っ白いお花に包まれて 
お人形さんみたいに キレイな顔をして
キレイな模様のついた箱の中で静かに眠っていた

幼稚園で習った歌
それを ここに集まった人たちも歌ってた
ただ違ったのは
何か よくわからない大きなものに向かって歌ってた
ってところ

こんなにキレイで 
淋しい響きの歌だったんだって
こんなイミの歌だったんだって
この国の言葉で歌われて初めてわかった

何が起こってるのかは わからなかったけど
わけもなく
なぜだか 泣けてきた
でも みんなを見てたら
「哀しいだけじゃない」んだってコトも 
伝わってきた

ITALIAで 「お葬式」に参列できたのは
その1回だけど
あんなに 荘厳で淋しくて
それでいて 「美しい」お葬式を
日本では見たことがない