銀橋Weekly

宝塚歌劇研究者、銀橋のアカデミックでミーハーな宝塚ブログ。


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正々堂々と愛と向き合い、愛を受け止め、愛を生み出し、そして劇場一杯に愛を解き放つ、輝ける愛のショー。

 

真ピンクの衣装、愛を語る歌詞・・・これだけ濃い愛を、煌めきを、ストレートに表現するショーを観るのは(私は)初めてかもしれません。

 

表面的なもの、きれいごとだけでなく、愛の力、喜び、楽しみ、苦しみ、切なさ、悔しさ、あらゆる想いが込められた愛だから、スケールが大きく、深く、共感できるメッセージになったように思います。

 

そのためでしょうか、ピンクに包まれ、愛を振りまく歌詞の数々にも照れ臭さを感じることは一切ありませんでした。

 

ギラギラとは少し異なる、濃いキラキラに彩られた愛の世界に勇気付けられ、その心地よさに終演後は毎回心の中で主題歌を口ずさみました(つい、ちょっと声が出ていたかも!?)。

 

宝塚だからできる、宝塚でしかできない。

正統で王道のショーだと思います。

 

 

 

 

そんな愛と夢の世界を奏でる龍真咲の歌声。

その響きの力強さ、変幻自在さが作品と組を牽引しました。

 

歌声から漏れる吐息は甘く、切なく、かと思えばスキャットは明朗快活で聴く者の心まで踊らせます。

 

「NOBUNAGA」にも通ずるのですが、ただ明るくてキラキラしているのではなく、多くを感じ、すべてを受け入れ、それでもなお輝きながら邁進しているから誰よりも素敵に映るのでしょう。

 

最後のソロ、大階段に黒燕尾、胸に真っ赤なバラ一輪を挿している姿。

美しいのはもちろんのこと、今まで見てきたレベルをはるかに上回る逞しさを感じました。

 

たどり着いた頂だけでなく、それまでの道のり、千秋楽まで目指し続ける高みがうっすらと見えるような気がしました。

 

トップスターがその退団公演で魅せる、男役の極み。

 

それを垣間見る時、(退団が)最も惜しい気持ちになります。

そしてそれ以上に、喜びと感謝の気持ちが溢れてきます。

 

 

 

 

特に銀橋を渡る珠城りょうを観る度、次期トップスターへの期待と信頼は増すばかり。

 

「珠城がどうしたいのか」

 

ナウオンで彼女が語っていた龍真咲の助言を、舞台で1つ1つクリアしているように感じます。

 

これだけスケールの大きなスターなのですから、縮こまるのは一番勿体なくて、きちんと表現を解放した時に最も魅力が出るのだと思います。

 

私は様々なトップスターへの道のりがあって良いと考えます。

 

珠城りょうに関しては、仮に未熟な点があるとしてもそこは伸びる可能性と捉え、2番手時代に観ることのできなかった未知なる部分はトップになってからのお楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

愛希れいかはまず、オープニングの主題歌ソロとその衣装のインパクトが強烈でした。

 

格子柄・・・ではなく格子そのものの形をした大胆なドレスのスカートは、彼女のスタイルあってこそ映えるのでしょう。

 

そしてデザイン的にも体のバランスが(普通の輪っかのドレスよりも)取り辛いように見える中、歌、ダンスともに高いレベルで安定しているのも流石だなと。

 

銀橋に入る時、スカートの格子部分を握ることで、体とスカートが両方ブレないように落ち着かせていた工夫にも目を見張りました。

 

次に第16場、「Persist LOVE」のダンスは「GOLDEN JAZZ」よりもさらに進化した、圧巻のソロ&群舞。

 

見惚れるしかないのですが、極めて高い技術でもそれに酔うのではなく、心を表すダンス、その結果としての表現だから惹き込まれるのだと思います。

 

 

 

 

あらゆる場面で美弥るりかがビシビシ決まっていて、技術、オーラ共に格段に上がっていると確信しました。

 

ダイナミックに踊る場面と最短距離の動きで様式美を追求する場面をきちんと心得ていて、踊り方を常に変化させています。

 

第9場、「Fantastic LOVE」の女役は「超美男子は同時に超美女でもある」ことを証明するだけなく、妖艶な立ち居振る舞いでラテン・ラバー@龍真咲を翻弄。

 

役の幅、ショーでのキャラクターの引き出しの多さは、これからきっと武器になるはずです。

 

美形が成熟した時に出る大人の男役の渋み、色気ほど素敵なものはありません。

 

星の王子様は月の王子様になりましたが、栄光の物語はまだこれから。

 

最近特に「惚れて良かった」「応援し甲斐がある」と思うことが多いですが、さらなる期待も膨らみ続けています。

 

 

 

 

宇月颯のダンスに自然に目が行ってしまうのは私だけでしょうか。

 

ずば抜けた跳躍力、体のバネ、描く残像まで美しい動き、表情でも魅了するゆとりとホスピテリティ。

 

毎回、気付くと目が追いかけていて、気付かぬうちに心は堕ちているのです。

 

第6場「Violent LOVE」、激しく踊った後に片足で立った一瞬の凜とした直線がたまりません。

全身のコントロール能力が凄すぎます。

 

踊っている時よりも、立っている時、止まっている時にダンサーとしての真価は見えるのかもしれません。

 

ジャケットをバッと広げる時のキレと、広げた面積の大きさにも驚きます。

魅せるということまで追求しているからできるのだと思います。

 

 

 

 

1点、演出で少し気になったのは第13場〜14場「Sexy LOVE A〜B」の歌詞が聞き取りづらかった点。

 

沙央くらま〜憧花ゆりのの歌唱よりも、編曲や各パートの音量バランス、エコーのかけ方に問題があるように感じました。

 

舞台稽古と本番で客席が埋まった時の音響、聴こえ方はかなり変わります。

 

それでも大劇場公演を通して気付いてもおかしくなかったはずなのに、東京公演で観劇した時も修正(調整)の跡は見られませんでした。

 

月組らしい都会的な魅惑の群舞なだけに、惜しい気がします。

 

 

 

第18場以降はショーでもドラマを作る月組の底力を存分に味わえる名場面の連続。

 

ただ器用に歌う、踊るのではなく、1人1人が物語り、つながり、集まり、一体となっていく。

そこに生まれるのは月組らしい血の通った温かいドラマ。

 

組子の龍真咲への想いがひしひしと感じられるのは、彼女が去った後、(龍真咲以外)全員で熱唱する主題歌の場面。

 

華美な演出はなく、そこには強い愛だけが存在していました。

 

この後、龍真咲登場の流れも好きです。

 

 

 

Forever LOVE!!

 

この世で沈まぬ唯一の月が月組であるのと同様、月組の愛と、月組が魅せる愛の時代は永遠に続きます。

 

このショーは龍真咲の月組の集大成であり、沈まぬ月組、永遠の愛を魅せ続ける月組を歴史にはっきりと刻み込みました。

 

 

 

月組公演「NOBUNAGA<信長> ー下天の夢ー 」公演レポート

 

 

 

 

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