鴨と桜のランデヴー

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人間は見たものを脳で認知するときにその質感(硬い、柔らかいなど)を想像することができます。触っていないのに「硬い」「柔らかい」「ふわふわ」「トゲトゲ」がわかるなんて、すごいことです。なぜなのかそのメカニズムを解明するのはひとまず置いておいて、まずはこの鴨を見ていただきましょう。


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いかがですか?どんな感触がしそうでしょうか?
私はこのこを見て、「もっちりしている」と思いました。

もう少し掘り下げましょう、このモッチリという質感表現もなかなかに難しいのですから。
強いて言うならば、弾力があり、圧迫すると凹むけど、圧をなくすとゆっくり戻る。そして見た目の大きさよりも多少重みもある。発酵済みのパン生地やピザ生地を手のひらで押したり、持ち上げる感触です。一番イメージに近いのは発酵済みパン(ピザ)生地です。

過去の経験から「羽毛はフワフワしている」というA=Bのようなレッテル付けが脳で成されているとしたら、羽毛に覆われた鴨を見てモッチリしている、とは思わないはずです。


そこでひとつの仮定を立てました。「何で出来ているか」という構成体の属性ではなく、全体の形、シルエットから「これはもっちりしている」と認知するのではないか、と。この鴨は、全体の形が発酵済みのパン(ピザ)生地の塊に似ている。丸み、照り、大きさ…まさに発酵済みパン(ピザ)生地です。ぜひとも両手で抱えたい代物です。


こんなことを考えるのはだいたい写真を撮ってから1週間以上経ってからです。この写真を撮ったときに何を考えていたかなぁとか、なんとなく振り返っています。写真は二度撮られる、といいますが、まぁすこし意味合いは異なりますがこれもそのうちの1つでしょう。


春の陽気にのぼせて大してオチもない話でした。ここまで書いて、「この人は何を言っているのだろう」と呆気にとられているかと思いますので、今の時期らしい写真で締めたいと思います。


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桜の写真は難しいです。誰でも気づき撮るものを撮ったところで大して楽しくもないですし、どう撮っても綺麗なものですから、どう撮っても平均的に綺麗なので、撮っても眺めてもワクワクしないのです。だからこそ自分の試練として毎年ウンウン唸りながら桜をテーマに撮っています。今年はどう撮ろうかなぁ…。

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