1162:シン・ゴジラ | 名古屋で精進する社長の独り言

1162:シン・ゴジラ

シンゴジラ


いま話題の「シン・ゴジラ」を見た。
ネタバレしない程度に感想を。


すでに漏れ伝わってきてるけど、
この映画は怪獣映画ではなく、日本国の災害対策を描いた映画。
まさにね、謳い文句どおり「ニッポン対ゴジラ」だったよ。


その意味においてはゴジラは怪獣じゃなくて震災であり津波であり、
福島第一のような壊れかけた原発でもある。
その捉え方で映画を見ていれば会議シーンの多さも理解できる。


その会議の内容、発言者のセリフはもうリアルそのもの。
おそらく本当に災害が起きてもこの内容でこの順番でこの組織の流れで
討議が重ねられるのだろうねと素直に思える。


たとえ東京に放射能被害が及ぼうとも
一気に核で駆除しようという「覇道」を提案する欧米諸国や国連に対し、
日本は人間の徳に基づく「王道」で対応を取るというところも説得力がある。
塾長も言われている「覇道と王道」この言葉がここで出て来た時、思わず鳥肌が立った。
うん!そうだよ!これはハリウッド映画じゃなく日本の映画。
日本人としての矜持を感じられるシーンだった。


最後のヤシオリ作戦前に主人公が攻撃隊の前で行なうスピーチも、
聞いてて泣けてくると同時に戦意を盛り立てられる、迫力のあるいいシーンの一つ。


最後はもちろん人間が勝つのだが、どうやってゴジラを倒すのかは見もの。
もうね、日本人が組織力を使うとこうなるという見本のような作戦であり展開だった。


なお、石原さとみよりも市川実日子の方が魅力的に見えたことは不思議。
たった一度だけ市川実日子が笑顔を見せるシーン。
無愛想でスッピンでキレイでも何でもないのに、
でも、そのシーン、その笑顔の意味に思わず胸がキュン♡(死語)としてしまった。


エンドロールに流れる歴代のゴジラのテーマのメドレーももう号泣もの。
しかもこれ伊福部 昭さんのオリジナル版、モノラル録音らしいじゃん!
やっぱね、製作陣は見る者の気持ちをホント分かってるわ。
今もまだ頭の中で「怪獣大戦争マーチ」がずっと鳴り響いているよ。



いやぁ懐かしかったなぁ。
まだまだ書き足りない。誰かと語り合いたい。4回目も見に行きたい。
そこまでハマれる、素敵な映画でした♪


でもこの「シン・ゴジラ」、実は特撮のベースは「巨神兵東京に現わる」だと思う。
一昨年に庵野秀明監修のもと、
庵野秀明特撮博物館が各地で開催されそこで上映されたたった9分の作品。
俺は熊本市現代美術館で見た。


巨神兵


そこで試された特撮のいくつかがこのシン・ゴジラにも生かされてる。
実は「巨神兵東京に現わる」の録画を持っているんだけど、何度も見返したよ。
同じ構図、同じアングル、ゴジラと巨神兵を入れ替えたら同じじゃん!
そんな場面が数多くあった。


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それにしても、巨神兵にしてもシンゴジラにしてもスゴイ映像だった。
製作に関わられた全ての方々に心より御礼申し上げます!本当にありがとう!







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