人として生きる上で大切なこと 「こころのものさし」 -1051ページ目

欲は追い求めるものではなく、逆に離していくものです

                   御 教 歌

      

          世の中を 楽にくらすに 法がある

       

           よくをはなれて みやれらくなり




 世の中を心安らかに暮らしていく方法がある。

 それは、欲をはなしていくところにその境地がある。


このように仰せいただいた御教歌です。



人間にとって、生涯まとわりついて離れないものがです。



もちろん、生活を向上していくのも欲があればこそ・・なのですが、この欲は際限(さいげん)がなく、厄介なものでもあるのです。



この欲のことを煩悩欲(ぼんのうよく)とも云いますが、字のごとく我々を悩み煩(わずら)わせるのが欲ということなのです。



かといって、一切の欲を断って仙人のように霞(かすみ)を食べて暮らしていけるお互いではないのです。



本日の御教歌で仰せのように、



       「よくをはなれて みやれらくなり」



で、欲を断つのではなく、欲を離していく稽古をしていきますと心安らかになれるのである・・・ことを教えていただいているのです。



では、どういった欲があるのかといいますと



物やお金に対して執着してしまう欲です。



何が何でも手に入れたい・・・そのためには手段を選ばない、という心が強くなってきますと、却って自分が苦しみの蟻地獄(ありじごく)へ陥(おちい)ってしまうこともあるのです。



また自分自身に執着してしまいますと、自分を良く見せよう・・とか嫌われたくない・・という心が強くはたらき、絶えず自分の立場とか他人からどう思われているのかが気になり、心安まる時がなくなったりするものです。



逆に、こういう物やお金、あるいは自分に執着する心から離れていきますと、こだわる心とか着飾る心が自然と無くなっていきますので、心安らかに暮らしていけるようになるものです。



殊に、ありのままの自分を常に表に出していけるようになれば、変なプライド意識だとか面子(めんつ)とかを持たなくてすむものです。



また、物やお金に対しても、有るなら有るなりに・・無いなら無いなりに生活していったら、どんなに心安らかな毎日を過ごすことになるかわかりません。



ですから、欲は追い求めるものではなく、逆に離していくもの・・・だと心得て生活していきますと、却って心安らかな日々を送っていけるのであることをしっかりと捉えておくことが大事なことなのです。



そのことを仰せいただいた御教歌です。



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人が幸せになるための道しるべ・・・それが仏道です

                   御 教 歌


          むつかしき ことをしらんと うかがへば


            経の本意(ほんい)に 背く成けり




 仏道において教義を学び知り尽くしていくことこそが、道を究(きわ)めていく ことである・・と思えども、却(かえ)って御仏のお心に背くことになるのであ る。


このように仰せいただいた御教歌です。



何か矛盾しているかのような教えにとられるかもしれませんが、そうではないの です。



仏さまの教えというのは、貴賎貧福(きせんひんぷく)によらず、一切の人々が 幸せになるための道しるべなのです。



幸せになっていく道しるべとして、まず「人が人らしく」なっていくことから教 えられ、その延長上に仏になる道を教えて下さっておられます。



ですから、仏さまの教え・お心というのは難しい教義を学び知ることではなく、 人として踏み外してはならない道を我が身に付けていくことなのです。



人の道というものは、人としてあるべき所作・振る舞いを身に付けていくことで 、元々身に付けておかなければいけないごく自然な道のことなのです。



  ・人を殺してはいけません。

 

  ・人を落とし入れてはいけません。

 

  ・人を欺(あざむ)いてはいけません。

 

  ・人を傷つけてはいけません。

 

  ・人にうそをついてはいけません。



このような、人としてごく当たり前のことを身に付けていく修行なのです。



これは、頭で理解することではなく、我が身に刻み込んでいくことなのです。



また「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言える自分に磨いていくことなの です。



とかく、自分の見栄・体裁(みえ・ていさい)のために「ありがとう」「ごめん なさい」が、中々言えないところがあったりするものです。



このように、人として大切な道を我が身に付けた後、仏になる道を身に付けてい くのです。



この「仏になる道」というのは、死んでから仏になる・・ということではなく、 今現在にして仏になっていく・・



ということなのです。



それは、今まで自分中心であったのが、人を思いやる・人を大事にできるように なる・人の立場で物事を捉えられるようになる・・ことなのです。



時には、自分が踏み台になってでも人を守ろうとしたり、大事にしていこうとす る生き方なのです。



そのような生き方には、確かに難儀・苦労がついてきますが、その先には、きっ ときっと「人としての幸せ」があるはずです。



仏さまは、はっきりと指し示しておられるのですから・・・



以上、申し上げてきたことが「御仏のご本意」であり、そこには深く学問を探究 (たんきゅう)していくところに「御仏のご本意」はないのです。



そのことをしっかりと見極めて日々の生活を送っていくことが大事なのです。



とかく、「仏道とは斯(か)く斯くしかじか・・」と滔滔(とうとう)と述べる 人がいますが、そうではなく「人としての道」を我が身に付けていくことからな のです。



そして、人を思いやっての生活に少しずつでも切り替えていくことが、真の仏道 であり、大事・大切なことなのです。



そのことを仰せいただいた御教歌です。



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「短気は地獄の業火(ごうか)」

                   御 教 歌

     

           地獄界 ありやなしやと うたがへど

        

             おのが心に 鬼はいるなり




 本当に地獄の世界というものがあるのかどうか疑うけれど、自分の心の中に鬼は居るものである。


このことを仰せいただいた御教歌です。



今日は、死んだ後に地獄の世界があるかどうか・・というお話ではなく、今生きているこの世において地獄の世界があるかどうか・・というお話をしていきたいと思います。



よく「生き地獄を垣間(かいま)見る思い」・・という言葉を使ったり聞いたりすることがありますが、どのような時に使うかといいますと、やはり辛く・苦しい・嫌な思いをしている時です。



たとえば、アフリカでは今でも武力戦争・内紛戦争が続いており、53カ国のうち14カ国が戦争の影響を受け、相当数の人が死亡しており、難民の数は800万人を超えているともいわれています。



宗教・民族・慣習の違いや利害関係などで、争い・いがみ合い、そして挙句の果てが殺しあう・・というまさしく生き地獄の世界そのものです。



そこに映し出された一人の子供が、泥の水を飲みお腹を空(す)かせて絶えず食べ物を求めている姿を見たりしますと、涙が出てきそうです。



同じ人なのに、同じ生活をしていく権利をもっているはずなのに、何故?・・・



と思う疑問はこれからも持ち続けていくのだと思います。



また、地獄の世界はところ・場所とは関係なく自分の心の中にもあるのです。



事に触れ「カッ!」となる心そのものがそうなのです。



ほんの今までは機嫌もよくしていたのが、他人の一言でカッ!となり怒ってしまい相手を殴ってしまった・・とか感情的になり、それ以来恨み続けている・・など得(え)てしてあるものです。



  「短気は地獄の業火(ごうか)」



という教えがありますように、



「すぐカッ!となる心・感情的になる心は、自分の心のうちに地獄界が深く根ざしている証(あかし)である。」



そのように云われてますから、地獄の世界を演出するのも自分の心次第である・・ということをよくよく心得て生活していくことが大事なのです。



とくに、自分は短気だ・・という自覚があればあるほど、そういう心を戒めていき、心穏やかに暮らしていけるよう日々の改善が必要なことです。



そのことを仰せいただいた御教歌です。



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