行いに因果が
御 教 歌
旅人の 日なたをあゆむ かげ見れば
まへにうしろに はなれざりけり
自分と影は常に一体であるように、自分の行ないにも必ず因果の報いがあることを仰せの御教歌です。
御指南に
「親をうつこぶしは、影まで親をうつ。善も悪も響きの音に応ずるがごとし。善因善果悪因悪果。」
「ひとたび、親に対し振り上げたこぶしは、何時までも心に痛みとして刻まれるのであり、それは拭い去ることは出来ないもの。」
このように、全てに於いて善には善の響きがあり、悪には悪の響きが必ずあり、それは心に刻み込まれることを教えてあります。
であれば、善の響きが心に刻まれるよう日々を送りたいものです。
御指南に
「人をうやまへば人またわれを敬ふ。人をかろしむれば人また我をかろしむ。」
とあります。
日々の中で、人を敬うことを心掛けておきたいものです。
逆に、人を軽しめたり、裏切ったり、陥れたりするようなことがあれば、悪の響きとして心に深く刻まれていきます。
本日の御教歌にお示しのように、
自分自身の行ないが必ず照らし出されることを心得、人としての正しい所作振る舞いを身につけていくことは大切なことです。