徳を積む
御 教 歌
人にさせ せぬをとくかと おもひしに
おのが果報を へらす損あり
嫌なことを人にさせ、得したと思う心は、自分自身の果報を失くすことになる。
このように仰せの御教歌です。
私たちは幸せになりたいですし、、その為の努力はしていきたいものです。
仏さまは、幸せになっていく一番の因は「心に徳を積む」ことだと仰せです。
この「心に徳をつむ」ということは、人のことで難儀・苦労をしていくことですが、私たち
には割の合わないことのように思えて、中々本気で取り組めません。
それどころか、自分のことでも難儀・苦労はしたくない。避けて通りたい。
そのように思ってしまう自分が、心の何処かにいます。
でも、そこには幸せになる因はなく、果報まで減らしていくことになるというのです。
ですから、難儀・苦労をやっていく習慣を身に付けていきたいものです。
最初は否が応でもやっていきますと難儀・苦労が苦でなくなっていき、次第に難儀することが当たり前のようになってくるものです。
そしていつかは、人のことで難儀・苦労をしていける自分になっていきたいものです。
そのように人のことで難儀・苦労を厭わない人間性が出来てきたら、きっとそこには幸せな人生が約束されるのだと思います。