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2016-12-04 00:15:00

物事には全てに道理があるもの

テーマ:御法門

               御 教 歌

 

        銭もうけ へらへら踊り うらやまし

 

          けなりがりても 何になるぞい

 

 

 楽して儲かったお金で遊ぶのを羨ましがって何になるというのか・・

 所詮、にわか儲け俄の影がさすというもの。

 

このように仰せいただいた御教歌です。

 

上の句に「踊り・躍(おど)り」とありますが、銭儲けをして浮かれ飛び跳ねる、という意味です。

 

それともう一つに、江戸時代の高利貸しの一つで、利子を二重に取り立てるやり方をいいます。

 

そのように、金を貸しては不当なやり方で利息をもぎ取り、潤った生活をしていくことです。

 

本日の教えでは、金儲けすることが云々ではなく、その儲け方をご指摘です。

 

私達は、潤った生活をしたいものですが、そんな中で忘れていけないことは

 

「物事には全て道理がある」ことです。

 

 また「道理に向かう刃なし」で、道理には勝てないし道筋を守り通していくのが人本来の生き方です。

 

御指南にも

 

「われに利あれば彼に損あり、必ず報ふ。」

 

「自分に利があれば必ず相手に損がいくのは、物の道理である。」

 

このようにお示しですから、因果の道理を弁えた人になっていきたいものです

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2016-12-03 00:15:00

見栄は邪魔者

テーマ:御法門

                 御 教 歌

 

       見えはりて 大きに見せた 塩鱈(だら)も

 

       つめ藁(わら)ぬけば はらはほんがら

 

 

 大きな(たら)も、腹を裂いてみれば中身はさほどないように、どんなに自分を大きく見せようとしても、中身が伴はなければ、いつかはボロが出るものであることを仰せの御教歌です。

 

タラは全長120cmぐらいある大きな魚で、お腹は大きく膨らんでおりますが、料理をする際、腹をさばくと小さくなるそうです。

 

見栄を張り、自分を大きく見せようとする凡夫は、まるで鱈のようだと譬えてあります。

 

浄瑠璃の世界で

 

「言へば言ふほど藁(わら)が出て見苦しし」

 

とありますが、

 

「言えば言うほどボロが出て見苦しい」

 

同じことのように思います。

 

仏さまの教えに

 

・ほしいままに心おごりし、知らざる事をしりたげりにたかぶるなり。

 
(ウヌボレの心が強く、知らないこともいかにも知っているかのように思い高ぶっている心)  

 

・深く五の欲とて、財がほしいと、女にまよふと、美味き物がくひたきと、えらい人じゃといはれたきと、朝寝がしたいといふ五欲深くして・・・云々  

 

(財が欲しい、異性に心惹かれ、美食にとらわれ、偉い人と思われたく、朝寝がしたい・・という五つの欲に執着する心。)  

 

このように戒めです。

 

私たちは、小さい自分を大きく見せようとしたり、見栄を張っては嘘をついたり、着飾った自分を見せようとする癖があります。

 

けれども、内実が伴わないと何時かは剥(は)がれてしまい、愛想もつかされることもあるでしょうから、見栄を張らずに「ありのままの自分」に磨きをかけるよう意識していきたいものです。

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2016-12-02 00:15:00

命の宝

テーマ:御法門

                御 教 歌

 

         いきてゐる 程の宝と 今はしりぬ

 

          むかしは金で しなぬと思ひし

 

 

 昔は、金の為なら命を果てても と思っていたが、今は「生きている」これ以上の宝はないことを実感している心境をお詠みの御教歌です。

 

世間でいう「人の命は万宝(ばんぽう)の第一」といわれているほど、人の命ほど尊いものはありません。

 

また「死んで花実(はなみ)が咲くものか」とありますように、枯れた木には花や実がならないように、人も死んでしまえば何もならないし、生きていればこそ、また良い時もくるのです。

 

厳しい冬が過ぎ、春になれば、きれいな花も咲くものです。

 

そのように生きていれば、やがては春も必ず来ます。

 

今から約30年前、当時19歳だった友(M)は、生まれながらの心臓弁膜症で何時死んでもおかしくない状況のなかで、一生懸命生きていた男でした。

 

Mの夢は、「一度でいいから友達と校庭を走ってみたい」でした。

 

叶えられない夢かもしれないけど、夢を持ち続ける限り生きていけそうな気がする・・・と

 

反面、何時死ぬか分からない身体だから、出来るだけ友達も彼女も作らないようにしてきた・・・

 

死を迎える時「この世に未練を出来るだけ残したくない」

でも、死を考えると「気が狂いそうになるぐらい怖い」

このように話してくれたのを思い出します。

 

また、新聞を見ては「何で自殺なんかするんだ!」

つぶやいていたことを思い出します。

 

それから、Мは19歳という若さで他界しました。

 

Мは、きっと生き続けたかったはずです。

 

生きること、死ぬことに正面から向かい合い、決して逃げることをしなかったМは、私の生きるお手本でした。

 

だから、私自身「出家」という道を選んだのかもしれません。

 

「人身(にんしん)を得(え)し一生は至って重し。」

 

人は生き続けていくところに、かけがえのない尊いものがあり、それはお金で買うことが出来ない「宝」の筈です。

 

御指南に

 

「病貧(びょうひん)等の苦も、此信心起らば仏道修行の発心者(ほっしんじゃ)の為には、数にもあらぬ娑婆三界(しゃばさんがい)の夢中(むちゅう)の苦と知る。」

 

「病や貧しさなどの苦しみも、仏道(人を助けていく道)を志すきっかけになる因となるのであるから、ほんの暫しの夢の苦しみではないか」

 

 このようにお示しで、今悩み苦しむことも、人として大切な思いやりの心を身につけるためのものだと思い、今生きていることを無駄にしない生き方に切り替えていきたいものです。

 

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