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2012-03-11

人生を美しく描くことに後ろめたさは必要か。

テーマ:開かれたマド

わたしたちは

大人だった。


酒に酔い

人に酔わず

狭い場所で

膝を突き合わせ


何かを

伝えようと思えるくらいに

十分に大人で。


ここに視線を延ばす海があり

オンショアの風を浴びながらなら

あの人はああして

わたしを責めただろうか。


 「うそつき」


何度も

人に言われたように

初めて

あの人が告げた。


 「うそつき」


だけど

あの人のいう本当だって

本当ではない。


人も

人生も

世界も

あの人が言うよりは

もっとずっと綺麗だ。


あの人の

用心深さ。


あの人の

責任感が

そう言わせるのだろう。


わたしを「うそつき」と

呼ぶのだろう。


物語を

美しく描くことに

罪悪感を持てと言うのだ。


なぜか

あんなにも心から

くやしそうに。





先月

角田さんに

小説をみていただくことができました。

本当に幸せなことです。


角田さんは正義感の強い方で

そこがとても好きなのですが

(わたしにとって)嫌なこと、ひどいことも

小説に書いていかなければと言われました。


今日のこれを書いたのは

そのことに対する反発ではないのです。

うそつきなんて言われていませんし。


ただ

現実から目をそらすためではなくて

現実を受け止めていくために

世界が美しく見える見方を

示したいと思うことがあります。


どこかで戦っているひとたちに

そういう

声のかけ方もあると思うのです。



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2010-07-08

オトコに与える報酬、は。

テーマ:開かれたマド

要らないのは 言葉だと

わたしは 言った。


ただしらける

嘘も本当も 要らない。


すっと

立ち上がったオトコが

広い背中を少し猫背にして

小さな機械を操作している。


静寂。

その くすみ。


突然 響きわたる

ヘヴィメタル。


そんなに

睨まなくたって

ベッドの中のわたしに

少しも 文句なんかない。


うまく機嫌をそこねる。


オトコがいらだち

その整った顔を

醜くゆがめるのを

見るのが好きだ。


自信だとか

お金だとか

欲しいもののために


本当に欲しいかどうか

わからないもののために


オトコは

ぐずぐずと

自分の中の何かと

戦っているふりをする。


あきらめて

手放して

つかむ。


高く低く

上昇し落下する

旋律に沿って


重なる叫び声の

消えるほどの音量の


聞くことにも

見ることにも

いっぱいになって


注がれる。


足首に残された痣

そんな

小さな痕跡しか残せない

オトコの葛藤に


見合うだけの

報酬をはかれば

結局それが

評価だった、なんて


ああ

つまらない、と思いながら。




しばらく更新できませんでした。


それでも

ここに来てくださった方々

ありがとうございます。


今月19日より写真展に参加します。

案内はブログTOPに告知しました。

よろしければ、ご来場ください。


お待ちしています。  ひより。


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2009-10-19

つけまつげ

テーマ:開かれたマド

ざわめきは扉の向こう。


飛び込んだ

化粧室の鏡に

青ざめた顔の自分が映る。


はずれた

右のまつげは

頬に張り付いたまま、だ。


見たことのある

のかたち。


グロテスクな

黒い毛の束を

指でそっとつまんで


その縁に

新しい接着剤をつける。


わかってる。


はずかしいのは

仮面をつけていたこと

じゃなくて

その仮面の安っぽさ、だ。


鏡に向かい

目を大きく見開いて

つくりもののまつげをつける。


驚いたときのように

大きくまたたいて


みせかけの美しさを

懲りもせず

身にまとってみる。


大丈夫。


泣いても

笑っても

もう、はずれない。


遠い音楽のうねり。


あそこには

わたしを追い出した人と

同じくらい多くの人が

わたしを待っている。


誰かが呼んでいる

空耳。


あとは叩かれた頬の

赤みが少し

薄れるのを待つだけだ。






パーティの夢を見ることがあります。


わたしは踊ることが好きなので

それで、かな。

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2009-07-03

軽蔑

テーマ:開かれたマド


 ひより軒・恋愛茶漬け-つぼみ

 

かくさないから

好きにすればいい

と思う。


そんなちいさな

すきまを

うばいあうようにして


のぞいている

自分たちが

滑稽にならないなら。


化粧を落として

髪をおろして

服をすべてぬいで


わたしは

ただ

わたしのままで


水辺らしい

気持ちのよい風に

全身の産毛をなでられている。


ひやかしも

さげすみも

この距離で

きちんと聞こえているから


そんなにおおげさな

はしゃいだ作り笑いで

わたしの気を引くことはない。


微笑んで

自分のからだを

両腕で包むようにいだく。


けして

守るためなんかじゃなくて。


強くかたく透けて

誰にも汚されない確信。


わたしから立ちのぼる

謝罪する必要のない

軽蔑という攻撃の


うしろめたく甘い匂いを

奥まで深く

吸いこんでいく。







きれいなものが見たいです。

もっともっと。


知らないものが見たいです。

もっと。



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2009-06-05

友達の彼氏

テーマ:開かれたマド

また だ。


彼女に見えない場所

彼女に一番近い

隣のその場所から


あなたの

笑わない視線が

わたしにとどく。


誘惑の。


彼女は

あなたの肩にもたれている。


笑顔でくつろいで

他愛のない話に

わたしの相槌を待っている。


いつも


後ろめたさが

あなたの狙い だ。


あなたの支配欲を

ほんの少し満たすために

わたしを使う。


彼女のいないとき


はっきりとした言葉で

甘えるように非難しても

あなたは悲しそうに

首をふるだけに違いない。


わたし ひとり。


だれにもよりそわず立つ。

取り乱さずに顔をあげる。


みじめにならないよう注意して

あなたたちふたりに

満面の微笑をかえす。


わたしらしく。





そろそろ写真も復活しようかな、と思います。


最近、人が撮りたいです。


誰か撮らせてもらえませんか。性別、年齢不問です。



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2009-04-04

15才の誕生日を悲しんだひとへ

テーマ:開かれたマド

あなたが

少女時代を愛したようには

わたしは

それを愛せなかった。


わたしには

いつだって

ハッピーバースディ。


薄桃のマニキュアの先で

リボンをほどく。


赤い口紅。

バラの香水。

かかとの高いハイヒール。


コドモであることは

いらだたしい。

それはいつも

愛されるべき存在だから。


ねえ

どっちが上か教えて。


選ばれることの 誇らしさか

選ぶことの 気ままさか。


違うのです。

オンナだからでは

ないのです。


わたしが幼いコドモに

微笑みかけるとき


肩越しに遠い

鏡のなかの

わたしに向けた

愛なのです。





昔から

せいいっぱい

欲張りでした。


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2009-01-23

プライド

テーマ:開かれたマド

姿勢はいつも正しく。


顔を上げて

遠くを見る。


やわらかな声で

なめらかに話すのは

震えやすい感情をかくすため。


 赤いバラが好き。


誇りがあるから

じゃない。


近くにいても

あなたを見つめないのは

本当の自分に

自信がないから。


 プライドを捨てない。


自分に言い聞かせる。


立派な言葉で自分を覆えば

ふたりの前でも

微笑んでいられるから。


恋の歌の

高音の

喜びのひびき。


彼女の声の

素直な明るさに嫉妬する。


 こびない。


すかさず

人を見下す言葉で

自分をまもる。


せめて自分だけは

自分自身を

嫌いにならないように。





先日、金子修介監督の「プライド」観ました。

一条ゆかりさんの漫画が原作です。


一条さんの描く

女同士のどろどろの戦い。


すぐに物語に引き込まれてしまいました。


あー、こわいな。

でも、こういうことってあるよなーと

いろいろな出来事がおもいだされました。


その後

映画好きな方々と一緒に

金子監督を囲んでお酒を飲む機会がありました。


監督の楽しいお話に

ますますファンに。


応援する人が多いのもうなづけます。


これから

今までの金子監督作品をすべてみようと思います。


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2009-01-10

吹雪

テーマ:開かれたマド

踏まれた雪が作った

ぬかるみ


その中に立って


靴先から

しみこんでくる冷たさを感じていた。


どこまで行っても

平等も公平もない


このセカイで


僕は僕の強さを

持て余している。


無防備な頬に

尖った風。


いつだって

守りたいのは

小さな自分しかないのに


僕がどこからか与えられたチカラは

使わなければもったいない、と

決まっている らしい。


一度あがった雪が

また宙を舞う。


ここに僕が

立ち止まっているだけで

誰が損をするのか

それが知りたい。


激しくなる雪。

薄れる視界。


僕を羨んでいた あなたの


弱弱しい微笑みと

確かなぬくもりが

聞き逃した答えのように

遠く消える。







チカラって使うためにあるのでしょうか。


もし

自分にチカラがあったら

使わなければ

もったいないのでしょうか。


もし

わたしにチカラがあったら……。


どんなチカラが欲しいかは秘密です。

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2008-10-17

知らない。

テーマ:開かれたマド


  観覧車 お台場 工事


黒い髪の

やせた女の子だった。

あまい

卵焼きの好きな。


いつも

自分の影と遊んでいた。

どこまでも広い

こころの中の世界で。


ひとつの口からこぼれた

ふたり分の言葉は


ほら。


ひかりながら

静寂に浮かんでいく。


なぜ

すべてを欲しがらないと

いけないんだろう。


淋しさから遠い

ゆるやかな時の流れ。


誰も必要でない証明と

誰かが必要だ、という証明を


幼いころから

わたしは

知らずに繰り返し


遠い未来の今


隣にいない

あなたを

愛するための準備をしていた。


きっと。


そうと 知らずに。





秋なのに

まだ

半袖ですごしています。


カメラが壊れて

修理中。


撮らないうちに

秋が

終わってしまいませんように。



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2008-08-22

裏切りの理由

テーマ:開かれたマド

大きな手の内側

やわらかい手のひらは

表なのか裏なのか。


無言でたちつくすあなたが

にぎりしめた

こぶしが

ふるえている。


この部屋に

くるまえに


きっと


あのひとを

なぐってきた

こぶし。


その

とじた固い心をつかんで

わたしは舐める。


いらだった声で

あなたが

やめろ、と言うまで。


ぬれている。


あのひとと作った

かすかな

生臭い秘密の味がする。


うらぎったわたしを

なぐろうとしたはずの

固いこぶしをひらいて

あなたは


やわらかな手のひらで

わたしの頬を

たたく。


ぱん。


許し、の。


はじめてみせた

あなたの表情。


激しい憎しみさえ抑えて

手加減をするのが

あなた、だ。


肩を強く抱きしめ

なだめるように


その大きな手のひらで

泣きもしないわたしの

背中をさする。


「どうして?」という

あなたのうめき。


どんなことにも

理由なんてつけられる。


肯定のあかしに

わたしがごめんなさいと

あやまらないように

あなたはわたしの唇をふさぐ。


いつも


ひりひりする

強い気持ちしか

わたしには信じられない。


ごめんなさい。






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