2008-05-30

デッドエンド

テーマ:約束

     
  黒空観覧車



あとずさっても

さがれない

その場所まで

追い詰めてから


はじめて


あなたは

そっと

わたしに触れる。


白く

やわらかい

てのひらの方で。


たぶん


顔をそむけて

拒絶の

意思を示すべきなのだ。


それなのに


わたしは正面から

あなたの

瞳の中を覗き込む。


救われるための

最後の答えは

そこにあると信じて。


黒目にうつる

わたしの

あなたに見える

わたしの


悲しい

あきらめに似た媚態、


を確認したら


肌をすべる手の感覚も

あなたの存在も消して


遠いできごとのように

心を離す。


窓の外。

遠い空。

あの

呼吸のできる場所。


ただ

大きく息を吸って

叫ぶ。


どこにも届かない声で

鳴く。


泣かない。





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2008-05-23

あなたの優しさに。

テーマ:コトバにできない

有刺


わたしが

持っているのは

微笑みの形の

無表情。


どれだけ

自分を鍛え上げれば

みんなのような

チカラが手に入るのだろう。


嫉妬する

余裕なんてない。


自分を守るため

必死で。


繰り返した

感謝の言葉。


何かが

摩滅する感覚。


ずっと昔から


与えられた後で

いつも

代償を求められる。


だから

悲しまないでください。


黙って見ていられない、と

あなたの差出した

暖かい手に


ただ

わたしが

おびえたとしても。


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2008-05-16

閉じる日

テーマ:喪失

   
  赤黒蕾ひなげし


自由、を感じるとき

ひとは

孤独ではない。


誰か、を

ほしがらなくても

わたし、が

いるから。


あのとき

ここにいる、と

決めたけれど


ずっと

ここにいる、と

約束はしていない。


あなたが告げた

わたしに

理解されない苦しみ。


わたしがかくした

あなたを含む世界が

理解できない悲しみ。


愛することで

縛られていく自分に

こうしてまた

少しずつ飽きていく。


ああ

あそこには風が吹いている。


草原の青い風を浴びて

はだしで立っている子どもは

孤独だろうか。


あなたのとなりで

はだかで震え

寝返りもうてないわたしは

孤独だろうか。


かきおきに

一行、

「孤独で」と書いてみる。


白い余白の大きさで

あなたの

心を傷つける。


あなたが

けして

追いかけてこないことを願って


体も

心も

かたく閉じる。





最近

なぜか

「赤」に惹かれます。

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2008-05-09

虞美人草

テーマ:コトバにできない


 虞美人草


美しい花を愛した

美しい人がつけた

その花に似た

美しい名前で


わたしを呼ぶ

あなたの声は

あいかわらず

優しい。


いつまでも

いい人で

あなたはそこにいて


微妙な距離で

体を寄せてくる。


心配そうに

のぞきこみながら


わたしの

痛みにゆがんだ顔に

なんの

躊躇もなく。


そんなに

いいなりで

いいんですか、と


いまさら

そんなことを

真顔で聞くなら


俺のこと

ずっと

忘れていたでしょう、と


耳元で声を落として

ささやかないで

ほしかった。


風。

ゆれる。

わたしの弱々しい影。


あなたの

あのころの残酷さを


今、

思い出した。


最後の日と同じ

明るく

あたたかい

ひだまりの中で


目を閉じ

ゆれて。





時には

いいなりで、 ……良いんです。


追記:

ここ数日さがしたのですが

どうしても「蓮華草」が見つからず

写真が撮れないので

タイトルの方を

「蓮華草」から「虞美人草」に変えました。


虞美人草(ひなげし)が

とてもきれいだったので。


紛らわしいことをしました。

節操がない、かもしれません。

ごめんなさい。

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2008-05-02

2度めの

テーマ:カナシイトキ


  GW赤さつき


 ― ごめんなさい。


床に腰をおろして

あなたを見上げた。


冷たい視線が

わたしに

注がれている。


幼いころ

泣きながら謝っても

ぜったい許さなかった母に


教えられた表情で

あなたが

静まるのを待っている。


開け放した窓の遠く

夜の通勤電車がすぎる。


踏み切りの

胸にひびく

空気をきざむ

甲高い音が届く。


たぶん

正しいのは

あなたの理性、なのだろう。


たとえ

2度目でも


あんなふうに

わたしから

求めては

いけなかったのだ。


なんの迷いも

うしろめたさもなく


はしゃいで


あなたに

ふりほどかれるまで

まとわりついて


あんなことを

求めたわたしを


どうか


もう

許してください。



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