2008-04-25

誘惑

テーマ:大切なモノ

   
  夏服が



きつい制服に

袖を通して

お互いの

前髪をふわりと手ですく。


半分かくした

笑わない瞳で

見つめ合って。


お嬢さん、なんて

呼ばれたくない。


放課後の街。


おそろいのネイルで

爪を立てるまねをする。


世界への反抗。


ちっぽけな攻撃性。


わたしたちに

自由になるものは少なくて

使えるのは

若さくらいで。


武装した

か弱い

えさのふりをするんだ。


さらに弱い

ちからのないものを

呼び寄せるために。


風が吹いて

スカートのすそがゆれる。


誘惑、なんて

恋愛に繋がらないものを選んで

世界に

遠巻きにかかわっていく。


誰かに

傷つけられたかった。


痛みを感じたかった。


ああ、


結局は

どうしようもなく幼いね、

わたしたち。


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2008-04-18

外へ

テーマ:約束

  白蝶




春。


新しい

季節の

新しさを

さがす。


風に。

向かい合う人の中に。


弾んだ気持ちに

理由があるなら


きっと


外じゃなくて

僕の

内側にある。


誰か

知らない人が決めた

スタートだとしても


合図の音を

聞こう、と

顔をあげた。


久しぶりに

のばした視線と

心が


何かに

触れたくて

前を 向く。


ずっと

待たせていて

ごめんね。


君がまだ

そこにいて


僕を

見ているなんて

少しも

知らなかった。


乾いた

頬が

暖かい。


視線の先の


君の笑顔が

あたらしい気持ちを

僕の中につくる。





いろいろな変化が

わたしの

周りにも

起こりはじめています。


今は


変わることの

気持ちよさを

感じていたいです。


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2008-04-11

メモ

テーマ:オ・ネ・ガ・イ

  
   しろくまめも
 


そのひとは

言葉を

手紙に書かない。


小さなメモに

小さな文字で

びっしりと

書き付ける。


余白はなくて

段落もなくて

いまわしい

呪文みたいで。


言葉を


わたしに

伝えることが

目的ではない、のだろう。


その証拠に

小さなメモは

角をそろえてたたまれる。


何度も


さらに小さく。


何度も


さらに小さく。


狭いわたしの

中に

収まるくらいに


何度も。


わたしの中で

溶けて

しまうくらいに


さらに。


わたしは

それが欲しい。


飲み下せなくて

苦しくて

目に

涙が浮かぶとしても


大きく

開いて

待っている。


表情をなくした

そのひとのことばを

わたしの声で

再生して


彼女のかけた

呪文を

解く

ために。

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2008-04-04

春、公園で。

テーマ:オモイデの輪郭

   柳


あの日、

君を誘った。


公園で

くたくたで

のどが渇いていて


君の匂いをかいで。


しずかな欲情。


ああ、そうかも。


もっと

聞きたかったんだ。


君の声。

まるいりずむ。


その器官。


細い首。

白いのど。


軽い気持ちだった。


ほら

このうなじも

産毛も


唾液で

ぬれて

ひかる。


そう

それだよ。


自分できいてごらん。


その声が

聞きたかったんだ。


あの日

花の香りにむせる

春。


公園で。




春です。



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2008-04-02

桜を見ない

テーマ:シアワセのかたち


   桜をみない


その場所には

誰も来ない。

あなたがそう言った。


捻じ曲がった

細い桜

たった一本だけの

華やぎ


その根元に

コンビニで買った

安っぽい

ビニールシートを敷く。


あなたが教えてくれた

秘密の場所。


慣れないビールで

乾杯を重ねて


酔ったわたしは

あなたの言うとおり

シートの上に腹ばいになる。


 「楽になるよ。」


ほてった肌に冷たい

シートの感触。


靴を脱がせた

あなたの優しい手が

ワンピースの背中に触れても

ただ黙ってじっとしていた。


ファスナーが静かに下ろされ

薄い布が左右に開かれると

脱皮する虫のように

わたしは裸の背中をさらす。


 「だいじょうぶ?」


あなたの

かすれた声。

はずされる

下着の留め金。


そのとき

日差しと同じくらいの軽さで

花びらが直接

肌の上に散り掛かるのを感じていた。


あなたはわたしに

もう

何も聞かない。


細い指先で

その花びらを払い

柔らかな手のひらが

背中をなでる。


無防備であることと

無邪気であること


小さなころから

そうして

守ってきたわたしを


完全な安らぎの中で

急に

とても窮屈に思う。


はぎとられる前に脱いだり

抱きしめられる前に

しがみつくことも

できる はず。


今 ここで

そうすれば

空一面を覆う桜が

心に見えるだろう。


薄桃の花びらが

雪のように降り


同じ柔らかさで

あなたの唇が

わたしの体に触れて


わたしの背中を

しならせる。


もっと

美しいものを知る。


閉じずに開いて。





今週も更新が遅れました。ごめんなさい。


ある賞に応募するため小説を書いていました。

ちゃんと応募できました。


長い文章を書いても

少しずつ

言いたいことが書けるようになってきたな、と思います。


受賞することはできなくても

ある程度、満足できたものは、いつかネットなどで発表したいです。



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