2008-02-29

青空

テーマ:約束

   ビル品川こぶし



いつも空を

見上げていた人は

振り返っても

見たいものなどない、と


気がつけば

あごをあげて

風に

まつげを揺らしていた。


つかめない雲を

形の定まらない

その姿を


感情のこもった

言葉のように受け止めて

何時間でも

会話のできる人だった。


かつて

上に伸ばしていた手を

今は

後ろで組み


触れようと

するのではなく

浴びて


より近く

より深く


心を

通わせる。


まなざしを

交わす。


わたしとではなく

世界と。






花粉症がひどく

つらいです。


空を

見上げるのも

つらいです。


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2008-02-22

その人の手

テーマ:開かれたマド

  ふたり ネガ

  


明るい道だったはずだ。


歩き始めたときには。


その人の手は

やさしくて

あたたかくて


拒めない

強い意志を持っても。


日が落ちていくように

ではなく

幕が下りるように


暗くなる。


一瞬で

セカイは

その色を失って。


あなたが

言っていたとうりだ。


ジンセイとか

ウンメイとか

いうものは


こんなに

人を

不安にさせる。


だから

つかまっていいよ、と

差し出された手は


わたしのよく知っている

あなたのものだったはずだ。


汗ばんでいても

記憶にないほど

節くれだっていても


一人で歩くのがこわければ

離すことはできない。


明かりのない

空の遠く

鳥の

羽音が聞こえる。


いま


なにかが

たまらなく恋しい。




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2008-02-15

夜明けに気づくこと

テーマ:シアワセのかたち

 バラ朝光


世界に

ゆっくりと朝日が差して

不安だった足元を

照らしていく。


あなたの吐く息。

わたしの吸う息。


荒い呼吸のたび

肺をみたす

きれいな空気。


不安な夜に

つないでいた相手を

光の中で

確かめたいのに


思い出したくない夢を

外へ

追い出すときみたいに


また

すっと

気が遠くなって


視界には

やわらかく

白い

霧がかかる。


あ。


ふれているのは

きっと

ヒトの温度。


この匂いは

きっと

ヒトの汗。


あなたの肌は

なめらかな毛で

おおわれているけれど


わたしを傷つける

爪は持たない。


なでることは

なでられることと

いっしょで


ぬぐうことは

ぬぐわれることと

いっしょで


つないでいたのは

体だけじゃ

ないはずで


記憶に

さがす。


きっと


ふたり

交わしたはずの

ヒトの

言葉を。

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2008-02-08

再会する午後

テーマ:大切なモノ


   光 再会



「ああ、

久しぶり。」


偶然再会したのは

あたたかい日差しの

休日。


まぶしい光。


風に流れる

前髪越しの

あなたの

笑顔。


目の前の優しい声の

かわらないことが

身勝手なわたしの

胸をつかむ。


いつだって

沈んでいくわたしの心を

根気良く両手で

すくいあげてくれた人だった。


 人の中で

 溺れて苦しいのは

 体の力を

 抜かないからだよ。


あなたは

そう

何度も言ったのに


傲慢で

不器用なわたしは

愛情の前でさえ

身をかたくして。


抑えられない

わたしの中の激しさが

あなたの

あたたかな手を拒む。


けして

おだやかな

別れではなかった。


だから

思い出したくなかった


のに


 ずっと

 待っていたよ。


あんなに

優しくしてくれたのに


忘れていて

ごめんなさい。


やさしさに

やさしさで

答えることが


今なら

きちんと

できるかどうか


大切な

あなたの前で

ためしてみたい。



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2008-02-02

密告

テーマ:約束

  雪タオル


雪の降る静かな朝。

世界はまぶしい。


起抜けの

かじかんだ手を

こすりあわせて


そっと

耳をすますと


「あなたはあなたの

 優しさに

 つけこまれている」と


誰かの

親切な密告が届く。


あのひとが好き。


ただそれだけで


「それほど

 許してもいいのか、

 それほど

 許すに値する人なのか」と


それほど

わたしは

みじめに見えるのだろうか。


退屈なぬるい夢を脱いで

すがすがしく

冷たい朝の空気を吸い込む。


さっきまで

曲がっていた背筋が

ぴん、と伸びて


わたしは

わたしの美しい日常へと

向かい合う。


犠牲ではない。


旋律を持つ

奉仕というものが

あたたかく

体中を満たすのを感じている。




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