2006-01-30

背中

テーマ:あなたが教えてくれたこと





     後姿




優しい視線を

受けとめながら

抱いてもらえる場所は

あのひとのもので


私には

まぶしすぎるから

いらない。


時々


あなたが

視線をはずして

遠くを眺めるのは


うつむいてばかりの私に

あなたを

抱きしめさせるため。


背中から。


それが答え、ですか。


あなたの

広い背中のまんなかに

強く

右の耳を押し付ける。


その体に両腕をまわして

私は

私の場所で

静かに深呼吸する。


あなたの背中で。


ここなら許されますよね。


優しいあなたが

私を見かねて

抱きしめ返そうか、と

悩むこともない場所。


そんな必要はありません。


あなたのぬくもりが

こんなにも

伝わってくるから


じっとして。

黙って。

私を見ないで。


心配しなくても

泣いてはいません。


こんな私でも

わきまえるということが

きちんとできているか


どうか

それだけを教えて下さい。




今日から1週間ほど入院します。

メールなど、お返事できません。

少しだけ待っていてくださいね。

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2006-01-24

そのとき

テーマ:開かれたマド





      こおり・ひかり


「こわい?」と聞いたオトコを

ただ黙って見つめた。


いつもより優しい声に

少し驚いて。


目をそらしてはいけない。


速まる心臓の鼓動を

読み取られないように

ぎゅっと

奥歯を噛みしめていた。


私のオビエを察した

オトコの鋭さと

無神経に問い掛ける

オトコの鈍さにいらだちながら。


耳たぶが熱い。


私の体を這い登ってくる

この熱いものを隠したい。


イカリか

オビエか

キタイか

すべてを。


微笑ませてはいけない。


最後まで追いつめないことで

見下そうとしてきたオトコに

反対に追いつめられて


私は


せめて

毅然として見えるように

立ちすくむことしかできない。




とても「力」に憧れたことがあります。

男の人になりたいと思ったこともあります。

あの頃は

男の人の弱さをあまり知りませんでした。


私は、たぶん闘うことが好きです。

でも勝ち負けには、それほど執着しません。

負けることが嬉しいこともあります。

特に男の人が相手の時は。



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2006-01-17

ゆくかた

テーマ:喪失

  

      フユザクラ



僕に聞かないで。


なぜ

あなたをすぐに

行かせなかったのか。


春の初めの

暖かな日。


それは

ちょうど咲き始めた

桜。の下。


あなたの膝枕で

髪を指で

梳いてもらった


あの日と同じ

ひだまり。で。


空は

恐ろしく澄んでいる。


僕には

また作られるはずの

幸せな景色の


あなたには

もう意味のない

朽ちはてた景色の中で


ひざまずいてまで

あなたを引き止めた

僕の冷たさ。


ズット、ソバニ、イル、カラ。


いつも


あなたのくれる賞賛と

あなたを守るという幻想を

失いたくなくて


ただ自分のために

あなたを

行かせたくなかった

くせに。


シンジテ。

ダイジョウブ。

ココニイテ。


ゆくかたは遠く

帰る道もなく


結局

あなたはひとり

行くことを決めて


見送ることさえ

許されなかった僕は


ちっぽけなプライドを

傷つけられてから

初めて


ようやく

あなたの苦しみと幸せに

思いがいたる。


千切れそうに

泣いているのは僕だけだ。


あなたは

苦しみからも遠い。





完全に自分の利益と引き離して

ヒトのためにできることって少ないと思います。


それでも時々

何かしてあげたいと思わせるヒトがいて

何ができるか考えている私がいます。

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2006-01-09

星座

テーマ:あなたが教えてくれたこと

  波音

助手席で目覚めると

波の音がした。


冬の夜の

暗い空の


風が冷たい。


ケイがもう先に

車から降りて

せっせと

荷物を降ろしている。


暖かいアルコールと

暖かい寝袋。


ただふたりで

今夜

星を見るための。


ごめん、ケイ。

寝ちゃったみたい。


ケイは

いつものように

笑っている。


早く手伝えよ、と

笑いながら怒る。


ケイと私は

一度も

喧嘩したことがない。


だってケイは

大切な

トモダチだから。


誰も来ない

静かな入り江の

砂の上で


ひとつの寝袋に

もぐりこむ

私たち。


仰向けに横たわる

ふたりの上に

降るような星の光が

注がれる。


無言で並ぶ

ふたつの

からだ。


波音にゆすられて

呼吸する

ふたつの

たましい。


空にのぼっていく

白い息をみながら

恋とは違う優しさが

私を包む。


ああ、

きっと私たちは

むかし

兄妹だったに違いない。


あの星座をかたちづくる

星のように

永遠に

同じ距離で


ここに

この世界に

ありつづける。


ゆるやかに暖まる

お互いの体温を

感じながら


唇さえ触れ合わず

心から安らいで


こんなにも

近く

寄り添っている。





冬は星がきれいです。

街の中でも星座を辿ることはできるけど

波の音を聞きながら

星を眺めたいなぁ、と思うのです。


冬の海は

寒がりの私には、かなりツライですが。


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2006-01-02

謹賀新年

テーマ:オ・ネ・ガ・イ

難転

謹賀新年


今年もよろしくお願いします。

あなたと私の1年が

素晴らしい色に輝きますように。


            ひより。

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