2005-12-31

蝋梅

テーマ:開かれたマド

いつもあごを上げて

平気なふりをしていた。


そうでなければ

耐えられなくて。


こんなふうに


「わたし」を見られ

「わたし」にふれられ

ただ

立ち去られることに。


ツクリモノの花の

ひるまない硬さを

懸命に模倣する。


硬さの中の美しさを。


冬の光を透かす

柔らかい蜜色の輝きを。


―怖くなんか、ない。


ツクリモノの自分に

何度も言い聞かせて。

感じない心で

誰でも受け入れて。


なのに。


どれほど必死に

息をころしても

わたしから立ちのぼる

イキモノの匂い。


あまりにも

甘く濃い

自意識を恥じて

うつむけば


まっすぐのばされた

あなたの指先に触れて

ポトリと

その大きな手のひらに包まれる。


優しく

そっと


冷たい景色の中で

一瞬だけ

オビエを忘れ

透きとおる

ヨロコビの蜜色に輝く。





数日間、珍しく発熱して寝込んでしまいました。

ようやく直ったので鼻をくんくんさせながら

蝋梅を近所で探したのですが見つかりませんでした。

残念。まだなのかな。

(蝋梅は蝋細工のように見える黄色の花をつけます。)

昨日「ALWAYS三丁目の夕日」を

昭和好きのチョーナンに誘われて観てきました。

立ち見でずっと泣きながら鑑賞。

人間って昔も今も全然変わってないなぁ、と思いました。


今年もこのブログに訪問してくださった多くの皆さん、

ありがとうございました。

いつもコメントをくださる方、読みに来てくださる方、

見ていてくださることをそれとなく伝えてくださる方、

本当にありがとうございます。

いろいろな理由から、時々衝動的に自分の書いたものを

全部削除したくなったりもするのですが、

それでも何とか今年も続けてこられたのは、

いつもココに来てくださる皆さんのおかげです。


皆さん。良いお年をお迎えください。

                   ひより。



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2005-12-22

メリー・クリスマス

テーマ:コトバにできない

  

    数寄屋橋交差点

捨てられた、ことも

捨てられてイル、ことも

全然

痛くなかった。


みいい、

みいい、と。


長いこと

強情をはって

使わなかった声帯を

震わせて鳴いたのは


淋しいとか

悲しいとかじゃなくて


ただ

寒くて

お腹が空いていたから。


あなたが

子どもの頃

線路脇で拾ったという猫、になる。


ジングルベルを繰り返す

デンショクで照らされた街の中で。


声をかけられ

暖かい部屋に誘われ

突然聞かされた

思い出の話の中で。


名前しか知らない人の

少年時代の出来事は

遠い外国の話と同じ距離感で

今の私をなごませる。


じいい、

じいい、と。


少年は

ジャンパーのファスナーをおろして

子猫を

まだ薄い胸に抱きかかえたのだろう。


彼の吐く息の白さが

冷え切った頬の紅さが

伏目で作るその微笑が


私の心の深いところで

粗い粒子の映像となって

とぎれがちに

それでいて何度も

浮かび上がる。


だから、だよ。

このまま

あなたに拾われたいと思ったのは。


今夜は初雪の天気予報。


大きな

クリスマス・ツリーの下で

立ち止まる。


優しさを確かめるように

下から覗き込むあなたの瞳の中に

映っているのは制服姿の幼い私。


メリー・クリスマス。


あなたは自分のコートの

ボタンを外して

大人の人の厚い胸に

私をやわらかく包み込む。


みいい。

みいい。


ただ

寒くて

お腹が空いていて。


淋しいとか

悲しいとかじゃなくて。





寒がりなので、寒い毎日はツライです。

でもバイトには自転車で行っています。

自転車だとちゃんと汗ばんだりするくらい

カラダは暖まるんですよね。


東京の街の中を

風を切って走っていると

あちこちでクリスマス・ツリーが

キラキラと光っています。


ツリーの飾りの中では

金色や銀色のボールの中に映っている

世界を眺めるのが好き、かな。


I wish you a Merry Christmas!


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2005-12-13

思考

テーマ:大切なモノ
クロス


吹き込んでくる風の

冷たさで気付く。


開け放たれた

窓辺にたつあなたは

私に背を向けて


また

大好きな

「思考」の中にいる。


だから

あなたにさわれない。


あなたの隣に

そっと近づいて

唇を噛む

その横顔をながめながら


あなたの見るもの

あなたの聞くもの

あなたの嗅ぐもの


あなたの思考を妨げない

それらのものを

嫉妬に似た苦さで

わたしも味わおうとする。



強スギル刺激ハ。


君ノヨウナ

強スギル刺激ハ。


 離レテ。

シコウが止マッテシマウカラ。


だから

あなたが良いと言うまで

わたしは

あなたに。


わたしは

あなたに。


わたしは

あなたに。




できない。



どんなに優しい声で

たしなめられても

いいつけを守るのは

退屈に耐えられる短い間だけ。


あなたの苦手な

ただの「思いつき」を使って


わたしは


どんな深い思考も及ばない

いちばん

刺激的なやり方で

あなたに触れる。


たぶん

十分に湿った

舌で。





「思考」という逃げ場所は

いつも、すぐ近くにあります。

最近、私の逃げ場所は少し居心地が悪いのです。


先日、ようやくDVDで

映画「オールド・ボーイ」を見ました。

ノベライズされたものを読んでいたので

期待はしていなかったけど面白かった。

いかにもタランティーノが好きそうな映画。

「舌」…こわかったです。


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2005-12-07

テーマ:告白

    安田庭園



せっかく

会えたのに、冬。


あなたの前で

こんなにも凍えているのは


私のココロが

まるで無防備に

露出しているからなのだろう。


やわらかい両手や

頬のように


透きとおる

冬の空気にさらされ


あいまいだった

私の内側と外側は


いやおうなく

その温度で分けられる。


あなたは

優しく笑いかけるけど遠く


かじかんでいくココロと

火照りつづけるカラダが


私の頬をすぐに

あかく染めてしまうから


あなたの救いのまなざしにも

自分のみじめさにも

まっすぐに

目をあわせることができない。


見せるだけでは伝わらないのに

ココロと同じ温度の

つめたい指先を

差し出すこともためらわれ


絶望にも似た諦めのなか

ただ立ち尽くして


考えることも

感じることも


あなたの戸惑いの表情とともに

冷たい配色の冬の景色として


かたく凍らせていく。




寒いのが苦手なので

冬はちょっと苦手です。

気持ちを伝えるのは下手で

伝わらないとすぐに諦めてしまう。

特に、

冬は人との距離が遠く感じられます。


今日は友人に誘われて

小田和正さんのコンサートに行ってきます。

昔、オフコースが好きだったので楽しみです

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