2005-11-29

テーマ:告白

紅葉

たぶん

まだ許されていない。


今は遠く離れ

確かめるすべもないけれど


私につけられた

じくじくと直りの悪い傷を

慣れない手つきで

手当てしながら


まだ

あなたは私を許していない、と

心の奥で感じている。


あなたは


あんなものにまで嫉妬して

嫉妬する自分自身を

いつも恥じていたから


わたしの


小さくはない裏切りを

どうしても

認めることができなかった。


あなたの


怒りで

青く透きとおっていく頬を

美しいと感じながら


わたしは


暴力という

せつないほど

剥き出しの感情にさらされる。


ごめんなさい、と

口では

くりかえしても


あなたの涙を見たいという

残酷な誘惑に勝てずに

薄目をあけて表情をうかがう

わたしの

もうひとつの裏切り。


―あなたを愛していない。から。


傷は癒えても

傷跡は消えない。

きっと

あなたの方に深く刻まれている。





わたしにしては珍しく

先週から少しだけ体調がわるく

更新、遅れてしまいました。


中目黒のカフェ展に来てくださった方々、

ありがとうございました。

本当に良い経験でした。


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2005-11-20

結露

テーマ:シアワセのかたち

「結露」


西高東低。

冬型の気圧配置。


冷たい空気の中で一番に

朝日を浴びて輝きはじめるのは

ベランダの窓の結露。


外の景色を曇らせ

ならんだ水滴のひとつひとつが

丸く小さく世界を切り取って

はしゃぐように光っている。


私は

あなたの腕と布団にくるまり

眠りと同じ温度であたためられながら


薄目をあけて

そのしずくを

初めて美しいと感じていた。


許されて

つま先を

あなたのくるぶしの間に滑り込ませ


笑いながら

指で

あなたの胸にイジワルなコトバを書けば


私の中で持て余された

透明な感情が

ひやされ


いつしか

私の肌の上にも

光る露となってむすばれる。




19日(土)「写真とコトバは愛しあっているか」の

パーティがありました。

作家の山川健一さん。

写真家の小川義文さんとテラウチ・マサトさん。

それからゲストの皆さんに写真を見ていただきました。


自分で気づいていたこと。

気づかないようにしていたこと、などなど。

いただいたコトバについて考えると

やっぱり自分の甘さに思いいたります。


自分自身の写真に対する姿勢…について

考えることの多い貴重な日でした。



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2005-11-13

ほんとう

テーマ:告白

赤い鳥居

あなたが「ほんとう」というときの

ほんとうを

わたしはしらない。


ほんとうの、あい。

ほんとうの、やさしさ。

ほんとうの、

ほんとうの、


くるしみ?


おれんじいろの

はなたばを

どうもありがとう。


くすんだカフェのくうきのなかで

いっしゅん

それはつよくかおるけど


かさなるはなびらの

ひとつひとつを

みようとすれば


ゆっくりと

りんかくは

ぼやけていく。


こころやからだが

かんじることに

ほんとうとうそがあって


なんどもくりかえされる

あなたのはなしによると

「ほんとう」は

とてもかちがある、らしい。


もらったばかりの

はなをちぎって

テーブルに

ならべているのは、だれ?


ひとつ。

ひとつ。

たしかめるように。


あなたがきゅうに

くちをとじる。

そのめが

おおきくみひらかれる。


わたしは

くちのはしをもちあげて

やわらかいほほえみを

かたちづくる。


ここにいるわたしが

ほんとうのわたしなのか

ほんとうにここにいるのか

わたしはしらない。


写真展を機会に

普段なかなか会えない友人たちに

写真とブログのことをカミングアウトしました。

いつもばかなことばかりしている私が

写真やコトバで

ヒトの気持ちのことを

表現しようとしているなんて…

もしも驚かせていたらゴメンネ。


これも

また

「ほんとう」のわたしです。






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2005-11-06

風の日

テーマ:開かれたマド

白い彼岸花


コート舞う

空気のきしむ音。


溢れる涙が

すぐ

ぬぐわれるほど

強い風が吹いている。


瞼を閉じるのは

目をそらすため


ではなくて

自分という避けがたい現実を

もっとよく見るためで。


いまさら

わけもなく


ひとりよがりな


優しさが鼻について

捨てたオトコのコトバが

よみがえっては刺さる。


後悔はしない。


醜態をさらすのを怖れて

自分を生きなければ

誰のためにもならない

人生をもてあますだけだから。


思えば


厳しい現実の突風のなかで

あんなに無防備だった

オトコのために

何か言ってあげられるのは

私だけだった。


幸せになろうともしない

弱っていく気持ちを

いたわる努力さえ億劫で。


それなのに


こんなにも突然

オトコのいない場所で

ただ身勝手に

許しを請おうという傲慢。


何よりも

とがって痛いのは

はっきりと記憶に残る

「捨てた」という粗い感触。





風がココロにも強く

吹き付けてくる日があります。


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