向かい合うことも
疲れてしまったなら
やさしい言葉も
つきさす言葉も
言わぬ二人に戻りましょう
あなたはあなたを
わたしはわたしを
生きるよりないのでしょう
いたずらにゆくときを
待つわけもないのでしょう
出逢った日のように
笑ってすごしましょう
語り合うことも
黙り合うことも
疲れてしまったから
新しい朝も
過ぎてゆく夜も
知らぬ二人にもどりましょう
あなたがわたしを
わたしがあなたを
生きられはしないでしょう
暖かな思い出を
置いたままゆきましょう
別れのときにさえ
笑い合いすごしましょう
written by 籔 晶
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いつもと同じ 朝が来て
いつものバスに つぶされて
いつもの味の 退屈を
いつものように 噛みしめて
世界と僕を つなぐ何かに
しばられて 重い
空を飛べたら 空を飛べたら
すべてを置いて ゆけるだろうか
いつもの窓に 日が暮れて
いつもの僕を 引きずって
いつも通りの かえりみち
いつも変わらぬ 街がいて
世界と僕は しばられていて
あの空へ ゆけない
何を捨てたら 誰を捨てたら
空を飛べるの 空を飛べるの
written by 籔 晶
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ほほえむよりなくて
うたの季節は もう駆け抜けて
戻らないこと 知りすぎていて
時は流れて 冬がめぐって
私は残り 全てはすぎて
ただ立ちすくむ その愚かさを
受け入れられる 誰かはなくて
眠れぬ夜をいくつ過ぎて
朝焼けを迎えて
何度も呼んだ 名前を書いて
投げ捨ててみる 心の隅で
引き止めたくて でも去りたくて
全ては遠く 私はここで
ゆれるばかりの そんなココロを
抱きとめられる ひとはいなくて
written by 籔 晶
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眠らない街 まだ動いていた
ゆくあてもなく さまよっていた
ネオンはいつか 途切れたけれど
愛することにさえ 疲れ果てるなら
時代につぶされて 消えてゆくよ
この街のどこかで 歯車になるのなら
理由は求めずに ただ回り続けるんだ
始発列車の 声がしたら
朝焼けの街 もう動いていた
ゆくあてはある そう思ってた
扉の鍵は なくしたけれど
信じたものでさえ 壊れてゆくなら
時代に残されて 立ちすくむよ
止まらぬこの街で 歯車に生まれたら
何もかも忘れて 磨り減るまで回るんだ
written by 籔 晶
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