Thu, January 21, 2010
South part of Laos
テーマ:番外編 1幕 アジア
カンボジア北部の田舎町からバスや乗り合いタクシーを乗り継ぎ、
ラオスへと入国し、更にバイクとバスに乗り継ぎパクセーに着く。
ラオス南部の都市『パクセー』は、近郊に『ワットプー』と、言う
『アンコールワット』の原型になったとされる遺跡を始め、
雄大な自然が残され、それらを求めて世界中から人が集まる。
東南アジアのバス移動は、距離に対しての移動時間が長く、
大抵は早朝出発し夕方か夜に目的地へと到着する。
その間には何度かの休憩を挟むのだが、突然バスが停まって
しばらく待っていると、運転手だけが食事をとっていたり、
なにやらわけの分からない積荷をバスの屋根に載せたりと、
先を急ぐ気持ちとは裏腹に、現地の緩い時間が流れ続けている。
『パクセー』のバスターミナルからトゥクトゥクで宿まで向かい、
シャワーを浴びる頃にはすっかり夕方になっていた。
「ワットプーに行きたいのだけど、良いツアーはありますか?」
と、宿のレセプションに聞くと、「あるのはあるけど、バイクで行ったら?」
と、あっさりと宿のレンタルバイクを薦められた。
確かにツアーに参加するよりも安く、自由にどこでも動ける。
とりあえず行き方と地図を教えてもらい、カフェで少々考えた後、
明朝からバイクでフラフラとワットプーへ走る事にした。
自転車を失ってからしばらく乗り物を運転することもなかったので、
久しぶりに自由にあちこち走れることが非常に楽しい。
片道50kmの道のりには信号も渋滞も無く、
度々巻き上がる砂煙の中を、快調に颯爽と走り抜ける。
日本では無理だが、バイクはノーヘルで走るのが一番気持ちいい。
砂まみれの顔面がザラつき、髪が乱れまくったとしても、
風が全身を包む感覚はノーヘルでなくては味わえない。
一年前に雪が残るカッパドキアの極寒の中、旅で知り合った相棒と
風邪をひきながら爆走した以来、久々にバイクを運転したのだが、
やはりバイクを乗るのは晴れた暖かい日が良いものだ!と実感する。

しばらく走るとメコン川に突き当たり、そこからは渡し舟で対岸へ渡る。
30分から1時間に一往復の割合で、イカダの渡し舟が川を渡り、
その上には人以外にも、バイクやバスやトラックが乗り合わせる。
どう見ても手作りのイカダ舟は不恰好であり、積載量の限界も不明なまま、
床面積のギリギリまで車を乗り込ませ、何時沈むのか不安なものの、
絶妙なバランスを保ちながらゆっくりと対岸へ泳ぎ、
その脇を人だけを乗せたスピードボートが走り去る。




晴天のメコン川の上を積荷となって渡りきり、
更にバイクで山へと向かって10km程走る。
世界遺産にも登録されている『ワットプー』なのだが、
まだ観光客の数は少なく、自然と遺跡を存分に満喫できる。
ビジターセンターは資料館と併設され、
立派な建物は日本のODAが使われていた。
真夏のような日差しの中、バイクを降りて山へと向かう。
日本人観光客よりもヨーロッパからの観光客をよく目にするのだが、
中には小さな子供を連れた家族やお年寄りのツアー客もおり、
急で危険な階段を恐る恐る上っては、見ているこちらが不安になる。



参道の両脇にはチャンパ(プルメリア)の木が並び、
白い花が咲き乱れては香水の様な香りに包まれる。
階段を上り振り向く度に、景色は奥行きを増し、
眼下に広がる緑は地平線まで続いていた。
ワット(寺)プー(山)と言われるだけあって、寺は山の上に存在する。
すでに大部分は崩れ落ちており、原型を留めるモノは少ないが、
それがかえって遺跡独特の叙情を匂わせ、ワビサビのはかなさを感じる。
ここまできたものの、特筆してやることは無い。
観光客目当ての物売りも、積極的に押し売りするでもなく、
客が来るのを待ち、客もまた何か買いたければ自分で買う。
木陰ではおばちゃん達と一緒に坊さんも休み、
急な階段を上りきって息を切らせた観光客達は、
しばらく石の上に座りながら、上った坂道を振り返る。
そんな崩れかけた遺跡の中でただ遠くの景色を眺め、
何もしない無意味にも思えるような贅沢な時間を過ごし、
一緒に上ってきた数人が帰りだした頃になんとなく帰る。






陽が傾いた農村風景の中をバイクを飛ばして町へ戻る。
日焼けで肌がピリピリと張った感じが冬を忘れさせ、
生ぬるい風を受けダラダラ寄り道しながらパクセーに着く。
流石に往復100km以上原付で走るのは疲れ、
夜はマッサージで体を癒し、酒を飲んで眠りに着いた。
数日パクセーで過ごした後、サワンナケート、ターケークと
ラオス南部を回った後、メコン川を渡りタイへ再入国し、
タイ東北部のイサーン地方に少々滞在してからバンコクへ戻った。
年末年始をカンボジア、ラオスで過ごし再びバンコクへ戻り、
仕事をこなしながら、次の旅の準備へと取り掛かる。
次の目的地はミャンマーだ。
数年ぶりに行くミャンマーは変わっているのだろうか?
僕が以前に訪れた時はまだ首都が『ヤンゴン』であったが、
現在はヤンゴンの北に移設された『ネピドー』に変わっている。
軍事政権下で情報統制が厳しいミャンマーにおいて、
インターネット環境は著しく悪化する。
しかし、しネットに頼らず自分の時間を見つめなおす機会としては、
それはそれで意味のある時間を過ごせるのかもしれない。
民族問題や人権問題を抱え、国際社会からの非難が耐えない
ミャンマーに、これから約3週間程身を置いてみようと思う。
2010年のミャンマーはどんな表情を見せてくれるのか?
期待が不安を凌駕する中で、
ミャンマービザも無事入手し、
早速明日からミャンマーへ飛ぶ。

↑ご無沙汰しておりました。更新していたつもりが
誤作動で更新しておらず、もう一度リライトしました。。。
ミャンマーでも更新できたらしますので、ご期待ください。
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