マン・レイのモナリザ

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Man Ray「The Father Of Mona Lisa」1967


マン・レイの友人であるデュシャンの「L.H.O.O.Q.」以来、シュルレアリストやポップ・アーティストなど多種多様な芸術家によって、「モナリザ」はパロディの対象になっている。ダダ(ダダイズム)は、虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想なのだが、ダダイズムに立脚した写真表現家には、クリスチャン・シャド、マックス・エルンスト、ジョン・ハートフィールド、クルト・シュヴィッタース、ハンナ・ヘッヒ、ラウル・ハウスマンらがいる。


マン・レイやデュシャンは、ニューヨーク・ダダとよばれ、1915年頃にいちはやく、チューリッヒ・ダダが活動をはじめた。


さて、作品は、マン・レイの「モナリザの父」(Hirshorn Museum 所蔵)である。モナリザを描いたダ・ヴィンチが煙草(葉巻)を加えているが、同性愛者だったダ・ヴィンチから、「女装した男性像」というモナリザの異説もあった。モナリザが実はダ・ヴィンチではないかという説と同様で、そういった事柄をパロディ化したのかもしれない。だから、ある意味、この作品は、モナリザのパロディとしても可笑しくは無い。


こういった作品をパロディという言葉を使用せず、引用という言葉に置き換えるようだが、あえて僕は「パロディ」という表現を使用している。


今年の6月から今月の初めまで展示されていた、作者不詳の「ラ・ジョコンダ」 であるが、モナリザの習作かもしれなとも言われている。だが、ダ・ヴィンチの描いた感じではないから、模倣ではないだろうか。

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