先日、上智大学の臼杵先生と京都のお茶屋「ちきりや」さんが

 

来園してくれました。













上智大学理工学部 物質生命理工学科准教授

臼杵豊展


自然界に存在する天然有機化合物のケミカルメディシン研究

 

(天然物化学は、自然界に存在する生物有機化合物に関する学問)


そんな先生が私の所にメールをくださったのが2014年5月、

 

インターネットでレモンマートルを検索していたら、私のHPを見つけ

 

研究の為レモンマートルの葉を分けてほしいと次の様なメールが

 

来たのです。


「私はイオン液体というセルロースを溶解する新しい素材を利用して、

 

 植物葉の有効成分を効率的に抽出することを目的とした研究をしています。

 

 その中で、天然でもっとも多くcitralを含んでいるレモンマートル

 

 に注目しました。

 

 この研究により、レモンマートルの香気成分であるcitralを効率よく

 

 抽出できれば、食品や化粧品なのどの原料として、またcitralには

 

 抗菌作用や抗真菌作用、インフルエンザ感染能抑制効果や、

 

 抗癌作用、白血病の治療効果なども報告されており、医療分野への

 

 応用も期待できると考えたからです。」

 


 

レモンマートルを知っていただく良い機会になると思い

私も協力させていただきました。こうして、

臼杵先生の「有機化学研究グループ」により、レモンマートルの葉から

香気成分の効率的な抽出研究が始まりました。



研究成果

レモンマートルに含まれているcitralを最大2.1倍抽出可能な

イオン液体を用いた手法を開発され、さらにそれを8回再利用

出来る事にも成功した事で研究目的のcitralの効率的抽出と

再利用できることでコストを下げる事も出来たのです。


そして2015年9月近畿大学で開催された「テルペン、香料および精油化学に

 

関する討論会」で先生の教え子の宗像孝紀さんが発表しました。

 


(私も発表を聞きに行って来ました)


その後、研究論文は2015年12月「環太平洋国際化学会議」で発表。
 

 

2016年9月仙台で「第58回天然有機化合物討論会」でも発表されました。

 


 

 

2017年5月には、先生の念願だった

Australian Journal of Chemistry誌

 

(オーストラリアの化学系最大の学会誌)にレモンマートルを使った研究成果

 

が発表されたと嬉しそうに話してくれました。





私の名前も何処かに載っているそうです。(すべて英語)














京都茶舗の老舗、株式会社「ちきりや」

 

安政元年創業(1854年)

 

 http://www.kyo-chikiriya.com/index.php


今回来園された「ちきりや」さんのお二人を紹介します。


株式会社ちきりや静岡工場工場長

保科文昭

全国の優れた生産者さんや産地問屋さんとの絆をもとに、厳選された

 

原料茶葉を静岡工場で一貫生産を行ない安全安心鮮度重視のお茶

 

を作っている統括責任者である工場長さんです。

 

日本茶インストラクター。










株式会社ちきりや

 

営業部、企画、開発主任

飛田圭子

日本茶インストラクター、フードコーディネーター、食生活アドバイザー、茶育指導士




ちきりやさんとレモンマートル


レモンマートルとの出会いは米内社長が2009年夏、石川県の玉露を

 

コンセプトにしたおしゃれな茶室でレモンマートルティーがだされ、口に

 

した瞬間レモン以上のすがすがしさにとりこになり、なんとか商品化したい

 

と思ったそうです。


 

会社に戻った社長は当時無かった企画開発室を立ち上げレモンマートル

 

ティーの商品化に取り組むことにしたそうです。


 

私の農園に来園してくれたのがその年の10月でした。


(2009年10月29日、米内社長、飛田さん、当時の工場長)


農園を訪れてくれた社長さんは、私の所から原葉を確保しようと考えてくれた

 

そうですが、私の所は生葉を生産する農家ではないため必要とする量を

 

提供することが出来なかったので、本場オーストラリアから入手することにし、

 

本格的にレモンマートルティーの商品化が始まったそうです。


 

その部署の担当をされたのが、今回再び来園された飛田さんです

そして2010年7月商品化し販売を開始

 

http://www.kyo-chikiriya.com/fs/kyoto/tea14/602484


開発秘話ー飛田


商品開発にあたって気をつけた事は、葉の大きさだそうです。

 

ティーパックで水出して、ちょうど良い味になる大きさの試験

 

を何度も繰り返したそうです。

 







臼杵先生とちきりやさんとの関係


2010年からレモンマートルの販売を始めたちきりやさんが

 

2015年にレモンマートルの研究をしている臼杵先生を知り、

 

声を掛けさせていただき、アドバイスを受けているそうです。

 

それで、今回も御一緒に来られたと言う訳です。








農園を見てもらった後で、レモンマートルを使って作っておいた

 

レモンマートル単体の水出ししたレモンマートルティー、

 

レモンマートルと煎茶をブレンドしたお湯出ししたブレンドティー、

 

レモンマートル入りの手作りマドレーヌを試飲試食していただきました。



レモンマートルティーの感想は

 

臼杵先生と飛田さんは水出ししたレモンマートル単体の方が好きで

 

工場長はブレンドした方が気に入ってくれていました。


 

いずれもそれなりに褒めてもらえたので、正直ホッとしました。

 









あっという間に時間が過ぎ、そろそろ帰らなければならないのに

 

私が無理を言って最後に記念撮影に付き合ってもらいました。

 



「なんでこんなポーズまでさせられなきゃならないの?」と思われると思いきや、

 

ちょう面白がってくれて、こっちが戸惑ってしまいました。


この絵の前で、子供のようにこんなに面白がってくれた人は初めてです。

 

先生は私の様な俗っぽい人間が、いつの間にか置き去りにしてきた大切なものを

 

持ち続けている人に思えて、たまらなく嬉しくなりました。



臼杵先生、保科さん、飛田さん、今日は楽しい一日になりました。

 

本当に有難う御座いました。













追記


飛田さんが2009年に来園してくれた時、持ち帰った3号のレモンマートルが

 

今も元気に育っていますというので、あとでメールを送っていただきましたので

 

紹介します。


(飛田さんが育てているレモンマートル)



(米内社長のレモンマートル)

8年もの間元気に育っていることに、ただただ驚かされています。

環境も良いのでしょうが、大事に育てていてくれていたんだと思い、

とても感激しました。





研究室で育てているレモンマートルの写真が臼杵先生から

届いたので紹介させていただきます。