理想のクラブを探して 「湘南ベルマーレ編」 | Jリーグを観に行こう!

理想のクラブを探して 「湘南ベルマーレ編」

地域に根差したスポーツクラブを目指して、現在Jリーグのクラブ中で
ある一定の成果を上げているクラブを紹介したいと思います。 前回のエントリーでも話しました。 Jリーグ百年構想の一つの「総合スポーツクラブ」 今回はそれに最も熱心に取り組んでいる「湘南ベルマーレ」を取り上げます。 湘南ベルマーレはJリーグ2部制度施行以来、
1部から2部に落ちたままずっと上がれないでいるクラブです。 いろいろとクラブの財政事情も厳しいものがあると聞きます。 ですが、中田英寿が日本で唯一プレーしたクラブで、天皇杯優勝経験があります。 さらには、ACLの前身の一つでもある、アジアカップウィナーズカップ制覇経験ももっています。 そんな湘南ベルマーレは、Jリーグで最も総合スポーツクラブ構想が進んでいるクラブです。 湘南ベルマーレを運営する「NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブ」は 現在サッカーも含め、5競技の種目を運営しています。 競技は以下のとおり ・サッカー ・ソフトボール  ・ビーチバレー ・トライアスロン ・フットサル そのほか巡回指導としてトライアスロンを運営していることを生かして 陸上・水泳・バレー・自転車も行っているそうです。 前回のエントリーで語ったように、ドイツには、サッカーチームだけでなく、
数多くのスポーツクラブが名前を共有し運営されています。 日本に真の意味で今だそういうクラブは表れていません。 ですがこの湘南ベルマーレは、総合スポーツクラブ構想を実現しようと頑張っています。 どの競技にも、湘南ベルマーレ(サッカー)の応援そのままに他競技を応援している風景があります。 湘南ベルマーレというクラブの中に他競技があることによって
サッカーだけでなく他競技へも関心が高まります。 まだする文化としての、総合スポーツクラブはまだまだできていません。 それこそ、前回紹介したフランクフルトからすれば、
「する」という部分はもちろん「観る」にしてもまだまだでしょう。 ですが、この湘南ベルマーレのやっている活動は、評価されるべきものがあります。 Jリーグで一番総合スポーツクラブに挑戦している「湘南ベルマーレ」
Jリーグの他クラブにとってもいい見本になるのはないでしょうか? Jリーグ百年構想と関係はありませんが、Jクラブで初めて大学と提携をはじめたクラブです。 今では多くのクラブで、大学との提携が行われるようになっています。 最近では横浜Fマリノスが大学との提携を発表しました。 この湘南ベルマーレは、産業能率大学と提携しました。 まず、湘南ベルマーレにとっては新たな練習場を確保することが可能となります。 現在Jリーグに属するクラブでも専用の練習場を持っていないクラブも存在します。 さらに、サッカークラブの場合ユースチームの練習場という課題もありますので この産業能率大学と提携したことで、ユースチームひいては
トップチームの練習場を確保することに成功しました。 さらに、産業能率大学にとってもプロのクラブと提携しているわけですから、
相互のコーチ・選手の交流によりサッカー部を強化することが期待できます。 その他サッカークラブと提携していることにより、
社会的なイメージアップ・知名度の向上が期待できます。 再び湘南ベルマーレのメリットの話になりますが ユースに昇格できなかった選手がこの大学に入学すれば もしユース年代で開花しなかった選手でも大学年代で常にチェックすることができ、 そこで開花した場合に、トップに入れることも可能となります。 (実のところ、日本サッカーは今大卒から日本代表にまでなる選手が増えており、
この大学との提携は日本のサッカーの実情からして理にかなっているといえます) そして、選手も引退後の生活へ確かなキャリアを形成することができます。 以上のようなことの相乗効果が期待できます。 このJクラブと大学が提携することによるメリット。 現在Jリーグのサテライト環境や大学勢の実力の向上もあって、大学年代での育成が見直されています。 もしかしたら、日本にしかない大きな強みが誕生するかもしれません。 湘南ベルマーレ(総合)公式サイト http://www.bellmare.or.jp/ 湘南ベルマーレは、総合スポーツクラブと大学との提携という点で
残した功績は確かなものがあります。



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