爽太:
「率直に言うと、チョコレートが食べたいと思ったとき、皆がこういうものを思い浮かべるかどうかはわかりません。
でも、六道さんが思い描く世界にブレがないのはハッキリ伝わってきます。
人によっては好き嫌いはあると思うけど、誰にとっても間違いなく
RICDORは特別な店だと思います。」

六道:
「私ね、チョコレートを売ってるけど、
一番売りたいのは夢なの。
 
だって、チョコを食べたいだけならスーパーで買うでしょ。
万人向けの美味しいチョコはいくらでも売ってるんだから。
こんなものは欲しくないとか、嫌いっていう人がいてもそれは別にいいの。
私とは縁がなかったってだけだから。
でも人間は、この星に70億人いるもんね。
そのうちの69億9千万人に嫌われても、1千万人と愛し合えたら、もう十分夢みたいでしょ。
だからわたしは、縁あった人を愛しまくってあげたいの。」

爽太:
「69億9千万人に嫌われるのは怖くないですか?」


六道:
「怖くない。
そんなことより、自分自身のビジョンが消えてしまうことの方が怖い。
どんなものが作りたいのかわからなくなって、何もできなくなることが怖い。



突然、爽太から始まりましたが、以前にテレビ放映されていた「失恋ショコラティエ」で感動したセリフです。

六道さんのスタンス大好きです。

チョコレートを自分が売っているモノに置き換えれば、何でも当てはまりそうな気がして、マッサージに換えてみると…

 
爽太:
「率直に言うと、マッサージを受けたいと思ったとき、皆がこういうものを思い浮かべるかどうかはわかりません。
でも、六道さんが思い描く世界にブレがないのはハッキリ伝わってきます。
人によっては好き嫌いはあると思うけど、誰にとっても間違いなくRICDORは特別な店だと思います」

六道:
「私ね、マッサージを売ってるけど、
一番売りたいのは夢なの。
 
だって、マッサージを受けたいだけなら安いリラクゼーションがあるでしょ。
万人向けの気持ちいいマッサージはいくらでもあるんだから。

こんなものは欲しくないとか、嫌いっていう人がいてもそれは別にいいの。
私とは縁がなかったってだけだから。
でも人間は、この星に70億人いるもんね。
そのうちの69億9千万人に嫌われても、1千万人と愛し合えたら、もう十分夢みたいでしょ。
だからわたしは、縁あった人を愛しまくってあげたいの。」


爽太:
「69億9千万人に嫌われるのは怖くないですか?」


六道:
「怖くない。
そんなことより、自分自身のビジョンが消えてしまうことの方が怖い。
どんなマッサージがしたいのかわからなくなって何もできなくなることが怖い。


万人ウケするモノは大手に任せて、自分のスタイルを確立していくことに意義があるんじゃないかな。

ある意味、あん摩マッサージ指圧師は職人ですから。

ピンポイントでターゲットを決めて、世界を作り上げることは、マーケティングとしてもいいわけですから。

六道さんのスタンス大好きです。


爽太が父親の「歳は関係ないだろ」にもハッとしました。

爽太は六道さんの年齢が10歳くらい上で、今の自分が出来ていなくてもいいんだ、みたいな安心感を得ていたのですが、父親の一言で気づきます。

経験や習得に時間を必要とする技術面に関しては、先輩に劣っていたとしても、まだいいのかもしれませんが、気持ちの持ち方や仕事に対するスタンスには、「歳は関係ないだろ」って言葉通りで、そこで安心してはいけないんです。

この辺りも、ショコラティエに限らず全てにおいて共通の話しです。

失恋ショコラティエの第4話、いろいろ考えさせられるいい作品です。