昔から原作が好きだったのですが、
やっと見てみました映画版。



都会でバンドを組み、シティライフを楽しむ塩野陽平。実は寺の7代目。
恋人の真朱(マソホ)を置いて、住職の資格を取るために修行僧として一年間山へ入る事となる。

要領のいい美少年な弟、郁生とともにお山に着くと、厳しくも美しいお寺ライフが始まるのだった。

さすが1989年。バブル末期ですがはしゃいだ社会のワカモノ達がさてお寺で何を悟るやら。
主演のモっくんの袈裟姿がカッコよくて、でも悶々とイタい若さを発してるところが面白い。

懲りない男ヨーヘーくんぽさがよく出てます。
でもヒロイン鈴木保奈美が、マソホさんの持つ毒気を表現しきれてなくて薄くて残念。 

お寺の古参(先輩)の光輝さんも好きなキャラでしたが、これが竹中直人!いや、ぴったりでした。

緩急のありコメディ作品で楽しかったですが、
原作でお寺から降りるところが好きなので、そこまで見たかったな。
クライマックスの法戦式はカッコ良かった。

お寺の修行がここまでくだけてるかは知りませんが、静かでしきたりだらけのようで、
その実住んでるのは酒もタバコもテレビも女も大好きなふつーの現代人なのは頷けます。

悟りとはどこにあるのか。
どこにでも見つけられるかもね。


後のアカデミー賞受賞作の主役の、はじめの一歩。楽しめました。



肩パットばしばしのファッション笑えます。
ホント今の目線から見ると袈裟の方がオシャレ。