悪魔祈祷書/作者不明
¥価格不明
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とある古本屋が、常連の学者先生にする会話。
文章は古本屋の語りのみ。
それなりの目利きの本屋だが、いろんな人間が不届きにも万引きに来る。

その手口も慣れて来れば見えてくるもんです。
ところで、この間変わった本を手に入れましてねえ・・・
ちょいと古い聖書なんですが、まあ価値があるんじゃないかと買い取ってみれば
それはなんと悪魔の聖書なんですよ・・・。

その話を聞いた学者先生、
おや、どうしました…先生、顔色が…?

ところどころ入る三転リーダーがまたいい味を出します。
軽い割にちょいと不気味。終わり方は軽妙になってはいるのですが…

ほんとうに、なんでもなかったのか?

一抹の不安を残す後味。さすが夢野先生でした。



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