オリクスとクレイク/早川書房
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スノーマンは海辺で夢を見る。ジムという少年だったころの夢。
親友のクレイクの話。恋人のオリクスの話、
幼いころの父と母の記憶・・・。

デストピアの名作とのことで、手に取ってみました。
しかし変わってしまった世界の表現が抽象的で、
ちょっととらえにくかった。
合理的に体と世界を開発されたクレイクの子たち。
嫉妬も怒りもない、無邪気に造物主クレイクを尊敬する。

親友だったクレイクはエリートの道を歩み、たどり着く。
ジムは徐々に人生の堕落の道を歩んでいたが、クレイクに再会して・・・。

最後の審判を終えて復活した世界。
美しいはずなのに地上に泥や腐敗物などの旧世界の遺物があって、
なんかどこか不潔な感じ。
なにより主人公のスノーマンのイメージがさらに曖昧で、
だけど生きるために腐りかけのものでも食べて、
蟻だらけの果物を大事にとっておく。

謎が謎のままでおかれていたり、ちょっとストーリーに入りにくいものでした。
しかし惹かれる物語です・・・。

感想が難しいよ・・。



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