医療ドラマの金字塔、第1巻。



白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)/山崎 豊子
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内容(「BOOK」データベースより)

国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。
食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、
当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。
しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。
産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、
あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。


まだ序盤ですが、大学病院の医師とは因果な職業ですね…;
綺麗事だけでは到底立場を維持できない。
それは社会人であればどこでも少なからずあることですが。

野心ギラギラの財前先生と、海千山千の魑魅魍魎…ならぬ偉いおじいさんたち。
そしてまだ物語の端でひっそりと仕事に没頭する里見先生との対比がなんともいえません。

ふと疲れた財前助教授が里見先生にひっそりと会いに来るシーンが印象に残りました。
後々切なく感じそうです…。