山本清風のリハビログ

神様のエロ本

 文学結社猫は文学フリマに参加します。

   【第十九回文学フリマ】
   11/24(月祝)11:00-17:00
  In東京流通センター第二展示場
   文学結社猫(1F/A-05)

 新刊は『イカサレ』の姉妹篇にして独立した小説『夜の信号が何処までも青なら。』です。本書のなかで"クソサブカルナイーブ野郎"という表現が登場するのですが、これは巷でいう"サブカルクソ野郎"とは微妙に違います。サブカルクソ野郎は「はっぴいえんど」を聴いていてクソサブカルナイーブ野郎は「マイブラ」を聴く、といえばわかるでしょうか。”クソ”の位置も”野郎”にかかるのではなく全域に及び、イントネーションはまるで、放物線を描くかのようです。

 前回ご好評いただけなかったイメージ曲集を今回も。主人公の国重崇一(クニシゲシュウイチ)はクソサブカルナイーブ野郎で色々とめんどくさいのですが、AKGのヘッドフォンを目深にかぶり中古レコード屋でレコードのふちをたすとす鳴らしているような、いわゆる現実逃避型の男子高校生です。
 彼が聴いているのはmy bloody valentine、New Order、The Smiths、Public Image Ltdなど海外のニューウェイブ以降、といった感じなのですがこれは、擬態(ポーズ)なのですね。背伸びしているし恰好つけているわけです。性質的には完全にかまってちゃん、凛として、セカオワを聴いてしかるべきなのに、それは自意識が許さない。めんどくさいですね。



◆オープニング
Good morning Hide/L'arc~en~ciel


主人公の人間性を正確に表すにはこの選曲以外ありえません。マイブラとか聴いているものの、その本質は英語詞の邦楽、という感じ。その装甲と本質の温度差をこそクソサブカルナイーブ野郎と呼ぶのでしょう、めんどくさいですね。この曲はスミスっぽいネオアコも、ニューオーダーっぽいベースのハイポジションも入っています。Sakuraのドラムがいいですね。



◆中盤①(自己対話)
透明少女/NUMBER GIRL


くるり、ナンバガ、スーパーカーなどのいわゆる96年組みは、サブカルクソ野郎とクソサブカルナイーブ野郎の中間あたりでしょうか。透明人間になる練習をしていた多感な季節の私はあまりナンバーガールを聴きませんでしたが、ミッシェルを聴くタイプのほうが実はめんどくさいということを経験から知っています。



◆中盤②(岡崎香織里)
微かなカオリ/Perfume


クソサブカルナイーブ野郎はなぜかパフュームちゃんは聴いている、という印象です。きっとヤリチンが書いた女性視点のいじらしい歌詞が胸を打つのでしょう、ワンチャン毎に一曲書ける計算です。メールとかケータイとかすぐ言葉が古くなってしまうのが現在形の難しさですね。私はてごしーなので中田ヤスタカのことをお兄ちゃんと呼んでいます。



◆エンディング
spending all my time/Perfume


パフュームがつづいてしまいましたが本書の仮タイトルは『ネトラレポリリズム』だったので、問題ありません。ポリリズムでさえないですが。男女関係はミニマルミュージックでありポリリズムで、そのすれ違いにこそ物語的なエモーショナルを感じるのです。たとえハッピーエンドでもバッドエンドでも、その過程こそは少女マンガが1億年と2000年前から描きつづけてきた、恋の醍醐味です。さあ、Heavenlyを召しませ。



『夜の信号が何処までも青なら。』
青なら。
価格:700円
イラスト:いとうのぞみ
方言監修:猿川西瓜

───何度も何度も夢をみる。いまみた夢のつづきがみたくて、夢のしっぽをまるでよすがに手探りしている。浮かんだり沈んだりの浅い眠りのなか、僕が夢みようとしていたのはもしかしたら、理想の自分だったのかも知れない。理想の自分がでるまで僕は何度も何度も、サイコロをふりつづける───

カップルに起きた出来事を男女双方からそれぞれ聴いたとき、パラレルに生きているのではないかと思うほど証言が、食い違うものだ。あらゆる一切から逃げつづける高校生、国重崇一(クニシゲシュウイチ)がふたりの少女と奏でるポリリズムにしてミニマルな青春。既刊『イカサレ』の続篇でありながら独立した小説として楽しめる、クソサブカルナイーブ野郎の攻略本。



─────────既刊情報─────────



『私はあなたに触れたいという欲求が私はあなたに触れられないという禁則から逆説的に生まれていることを知ったとき、私はあなたに生かされていると感じる。』(イカサレ)
イカサレ
価格:500円
イラスト:いとうのぞみ
方言監修:菊池有里子

───星間の距離感をわたしたちは星座と呼び、心の距離感をわたしたちは恋愛と呼ぶのだ。かつて遠い昔の瞬きをわたしが星と認識するように、認識したときにはすでになくなっているかも知れない、そんな可能性がわたしの恋だった───

浦崎(うらがさき)市という町を舞台に、関西方言を用いて黒髪JKポニーテール処女の川原明日架(かわはらあすか)がクソサブカルナイーブ野郎から告白されたり、女友だちのトイレに嫌々つきあったり、カースト上位のいかついヒゲメンからSNSでグイグイ来られたりしながら青春の中心で「わたしはあたしがわからない」を叫んだ卒塔婆ムーブメントを牽引するヘヴィノベル。

『文学フリマ非公式ガイドブック小説ガイド 2014年春』掲載作品。



『ニーバー、アイ ヘイト ユウ。 川町サーガ#2』
ニーバー

価格:500円
合作著者:栗山真太朗(少年憧憬社)
表紙絵:藤井久実子

本名クラスタ二人の仲が悪くなっただけの価値はあった!
最高のエンターテインメント×ユーモアの極北がここに完成。
再びあの川町を舞台に、事件が動き始める―――高井探偵事務所が、秋山クレハが、遍く人々や動物が縦横無尽に川町を駆け抜ける。文フリの本名クラスタ「栗山真太朗×山本清風」が捧ぐ殺しあいのようなリズムセッション。さあ、禁断の合作が幕を開ける。



『先読 【サキヨミ】』
先読

価格:600円
表紙絵:西本愛

〝仕事やめたい〟ロスジェネとゆとり世代に挟まれた私たちの生きる道。
社会は道徳を説くが、説いている社会が不道徳に満ちているのはどうしてだろう?
アルバイトの田西源五郎(たにしげんごろう)は毎朝恋人の殖栗(えくり)と同伴出勤するのだが、彼には視えざるものの視える能力があって―――貨幣版元株式会社株式会社の営業を通じてくり広げられる能力者たちとの熾烈なる社会人系能力者バトル。姿の透けている同僚、夢を操る得意先、そして謎の代表取締役ある秘密のため会社を暗躍する田西を社会の不条理が襲う。「やさしさとは何か?」
文学フリマで公開し賛否両論を巻き起こした大人向け荒唐無稽。



─────────寄稿情報─────────



『見上げた男』/大坂文庫

『絶対移動中vol.16 小説を書くことについて』/絶対移動中
絶対移動中


『逃避癖のための句誌羇旅』/西瓜鯨油社
haiku




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