皮膚細胞、軟骨に変化…阪大准教授らマウス実験で成功
テーマ:再生医療iPSに導く遺伝子注入
皮膚の細胞に、iPS細胞(新型万能細胞)へと導く2遺伝子を含む計3遺伝子を入れるだけで、軟骨のもとになる細胞を作り出すことに、大阪大の妻木範行・独立准教授(骨・軟骨形成制御学)らがマウスの実験で成功した。18日、広島市で始まった日本再生医療学会で発表した。皮膚細胞から直接、軟骨に変化させたのは初めてで、変形関節症の治療などへの応用が期待される。
研究グループは、様々な組織の細胞に変化するiPS細胞を作るのに、山中伸弥・京都大教授が用いた4遺伝子(山中4因子)のうち2種類に注目。軟骨のもとになる遺伝子とともに、マウスの皮膚細胞にウイルスを使って導入した。
2週間後、この皮膚細胞は軟骨のもとになる細胞と似た状態になり、マウスの皮下に移植すると、4週間後、直径約3ミリの円盤状の軟骨組織となった。
今回の技術が確立すれば、体の中で、狙い通りの細胞を作ることができるようになり、効率よく細胞を供給できる。妻木准教授は「腫瘍(しゅよう)のようなこぶができる細胞もあり、防ぐ方法を確かめたい」と話している。
(読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/science/news/20100319-OYO8T00277.htm
皮膚から軟骨細胞を作製 大阪大、マウスで
大人のマウスの皮膚細胞から直接、軟骨に似た細胞を作製することに成功したと、大阪大の妻木範行独立准教授が18日、広島市で開かれた日本再生医療学会で発表した。
既に成長した体細胞から別の種類の体細胞を作るには、新型万能細胞「iPS細胞」などを経る方法があるが、未分化な細胞が含まれていると移植した場合にがん化の恐れがあり、今回の方法はそれを避けることができる可能性がある。妻木准教授は「まだ軟骨の細胞と完全には確認されていないが、将来的には治療に使えるようにしたい」と話している。
妻木准教授らは、間葉系細胞から軟骨細胞に分化する場合に働く遺伝子の一つ「Sox9」に注目。iPS細胞作製に必要な4遺伝子とともに、“運び屋”のウイルスを使ってマウスの皮膚細胞に導入すると、軟骨のような特徴を持つ細胞ができた。
詳しく解析すると、必要なのは「Sox9」と「c―Myc」「Klf4」の3遺伝子だけと判明した。
作った細胞をマウスの体内に入れると軟骨のような組織を形成し、16週間経過しても腫瘍はできなかったという。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031801001028.html
このような特定の細胞種へのダイレクトリプログラミングの報告が今後も相次ぐのではないでしょうか。









