2011-06-10 00:07:19

砦の上レポート 4

テーマ:レミゼ観劇記
水曜ソワレの上原アンジョのセンチメンタリズムは、反則だ。「彼を返して」を歌う今井バルジャンの声が響き終わる間際に、赤旗の裾を静かに小さく握りしめるのが、見えてしまった。どうして、歌の終わりにきてそんなことになるの。どうして、ここで気持ちがほろりとあらわになってしまうの。続く「苦悩の夜明け」で「♪それでも僕らは恐れる市民を見捨てない」を歌い切ると同時に、手の中の赤旗をパッと離した。彼が手放したのは、何だったんだろうね。美しい理想、美しい思い出。小さな仕草ひとつで、こんな感傷的な想像に観客を誘うなんて、やっぱり反則だ……。

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