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2007-10-30 23:24:13

アンサンブルさんの良いお仕事

テーマ:レミゼ観劇記

「恵みの雨」で横田ジョリ、バリケードに落ちたエポニーヌの血痕に気がついてた。しゃがみこんで、まだ粘り気のある血を手にとり、マリウスの腕の中で次第に弱り行く彼女と自分の手とを交互に見つめながら、辛そうにしていた(と思う。ジョリの表情はよくみえないけど)。


松原フイイは「最後の戦い」のとき、死んだガブちゃんが最後にバリケードへ投げたかばんから弾を夢中で取りだして、次々と仲間へ渡していた。


どちらの演技も、2003年や2005年のレミゼですでに観たことがあるもの。だけど、すっかりバリケードの一員となった彼らの芝居は、過去の役者さんのマネではなく、観る者をハラハラどきどきさせる緊迫感に満ちていた。良いお仕事を観たな。

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2007-10-30 06:33:52

ひとりである、という力

テーマ:レミゼ観劇記

博多で観た真綾エポ、暗い客席に向かって「♪ 幸せの世界に縁などなーーーーーい」を叫んだあと、肩で息をしていた。しばらく空気が止まったあと、「♪……愛してる」とつぶやくのも精一杯で、何かを出し尽くしてしまったかのよう。だけど、歌の最後「♪ でも ひとりさ」が、逃げやあきらめの言葉に聞こえることはなかった。あのフレーズには、どんな力がこもってるんだろう。

「♪ 縁などなーーーい」という叫びは、マリウスという夢との決別だ。「愛してる」と言ってみたって、もはやだれにも届きはしない…。

いや、違うな。ちゃんと届いているよね、彼女自身の心に。夢が消えたのを目の当たりにして、生きる意味すらなくなったかのように思えたけど、心の奥をのぞいてみれば、「愛してる」という気持ちがまだ残っていた。そこに気づいて、エポニーヌは再び生きる力を得たんじゃないかな。「♪ でも ひとりさ」は寂しいつぶやきだけど、夢にすがるんじゃなく、自分の心に従って生きていくんだという意志が感じられる。

ひとりでいることで生まれる力、真綾エポの小枝のような細い身から、舞台全体にしっかりと放たれていた。なんて悲しくも強さを秘めた歌なの、On My Ownって。

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2007-10-29 00:30:43

ふたつのレミゼ(アンジョルラス編)

テーマ:レミゼ観劇記

●アンジョルラス


天使な岡アンジョと、兄貴な岸アンジョ。


岡アンジョは、ABCカフェに立ってるときからして、ほかの学生とは種類が違う生き物。確かに14年レミゼに立ち続けているベテランと、やっと5ヶ月たつかという新人とでは、かもし出す雰囲気はおのずと違うのだろけど、それだけでは説明できない差があった。岡アンジョルラスは、騒然としたパリの街に神が遣わした天使だな。なんか気持ち悪い言い方だけど、そう思わせるほど、岡アンジョを包む空気は独特だった。ほかの学生たちは、冷めた言い方すれば「若気の至り」で参加しているけれど、岡アンジョは革命を「使命」として悟っているね。覚悟の深さが違うの。泉見マリウスが突然「♪ 息も止まる喜びだ ただ一筋 その光で世界までが変わるだろう」と場の空気に合わないことをぽわぽわ歌いだしたときも、岡アンジョだけは深い深い苦悩の皺を眉間に刻んでいるのね。そして自分と学生たちの温度差がどうしようもないことを、自覚している。「♪ ラマルクの死…」から「民衆が立ち上がるとき」までも、表情険しいまま。だけど「♪ 市民は立つ! 声を聞いて 群れとなりて~~~~~~!」では太陽のごとくまぶしく輝いていた。この「♪ 群れとなりて~~」は、帝劇のときに比べて声の伸びといいツヤといい、段違い。博多座の音響の良さに加え、本人のテンションも関係していたのかも。ワンデイモアで、少女漫画のキャラクターのようなきらきらした笑顔をはじけさせるのも、天使なアンジョらしくていい。とはいえ、1幕は自分にとって「鑑賞用の美しいアンジョ」で終わってた。ところが2幕は人間くささ出てきた。バルジャンがジャベールを逃がしている間、エポを失った直後のマリウスをそっといたわっていた仕草、最後の軍人の警告を聞いているときの虚ろな目、心身の深いところからしぼり出した「…死のう!」という声に含まれる逡巡。正直、1幕までは「ええもん見せてもろたわ」というくらいのまったりしたテンションで見てたんだけど、死の間際では「すまんかった、あんたかっこええよ」と思い直さずにいられなかった。それにしても、最後の赤旗の振り方と、向こうへ落ちていく格好はきれいでした。ここを決めてこそ、岡アンジョだよね。



岸アンジョは、何かふっきれたんでしょうか。「最後だから!」という力みを前回のように 出すこともせず、19世紀パリの激動を生ききったね。ああ、今そう書いて思ったけど、岡アンジョらしさの象徴が「革命の果ての死」だとしたら、岸アンジョらしさは「革命を生きていること」にあるのかもしれない。一緒にいるだけで、生きていく力が、人生を支える希望がわいてくる。23日、岸アンジョ楽の日は1階のわりと前の方で見ていたのだけど、岸アンジョ観るならこの席位置が一番だ。だって「パリ・十年後」でひらりと登場する姿や「♪ 殺せ肥えた豚ども 築け今バリケード」を歌い上げる表情を、パリの民衆と同じ視点で見上げることができるのだもの。まるで一緒に革命に参加しているような気持ちになり、ABCカフェの一員になりきって観てしまう。こんなふうに観客を舞台の世界へ巻き込んでしまう岸アンジョルラスに、惹かれずにいられようか。「民衆の歌」ではグランテール、マリウスはじめ、学生たちと絶えず心通わせている。なぜだか泣けるんだよね、その姿が。2幕は「恵みの雨」で藤岡マリウスにおそるおそる手をかけていた様子が意外だった。弱った友人をがっちり受け止めてやるのかと思ったら、「俺にマリウスを慰める資格はあるのか」と迷っているかのような所作。「恵みの雨」で受けたショック、岸アンジョルラスはひときわ大きいのかも。バルジャンがジャベールを逃がしているときに、バリケードでマリウスを慰める仕草は、岡アンジョと同じだった。まったく違ってたのは、最後にグランテールに向けた表情か。岸アンジョは一瞬間をおいたあと、がしっと肩を抱いて別れを告げてた。本当はそこまでウエットな感情を出すつもりはなかったのかもしれないけど、たまらなくなって気持ちが張り裂けちゃって…という感じ。岸アンジョの姿がバリケードの向こうへ消えたとき、「いやだ、いやだ」と思わず心の中で叫び出すと同時に、ざあざあ流れてくる涙を止めることができなかった。だって兄貴な岸アンジョは、わたしにとっても希望の象徴だったから。希望なんて、時には持たないほうがラクに生きられる。それでも観るたびに、理想を持ち続ける勇気を思い出せてくれた、岸アンジョルラス。その生き様を、忘れないよ。

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2007-10-28 22:51:55

ふたつのレミゼ(バルジャン編)

テーマ:レミゼ観劇記

23日はマチソワしたのだけど、実に対照的な、ふたつのレミゼを観た。


●バルジャン

昼の今井バルと、夜のさとしバル。歌に魂乗せてるバルと、言霊がせりふに宿るバル。どちらも「独白」が素晴らしかったと思うのだけど、「歌派」「言葉派」でこんなふうに違ってみえるんだなあ。


今井バルジャンは「♪ どうして許せよう 魂に触れて」や「♪ 認めていいのか こんなこと」のように、自分に問いかけるときの歌い方が特に胸に迫ってきた。自分を愛せない人間の、世の中に対する懐疑が、むきだしのままで伝わってくる。芝居のためにつくられた感情なんか一切入る余地のない、裸のバルジャンの心。これを自らの声一本で表現しているんだから、すごい。それも、過剰に歌をアレンジすることなく、あくまでシンプルに旋律を歌っているだけなんだもの。「♪ 生まれ変わるのが 神の御心か」で、銀の燭台2つを握る腕がぶるぶると震えていたのが今でも脳裏に残る。


さとしバルが「♪ 鎖につながれた」で両手首を合わせて前に差し出し、続く「♪ パン一つの罪で」で片腕を上げたとき、「むむっ」と警戒信号が働いた。もしかしてこの人、演技過剰になりつつある? だけどそれは杞憂だった。「♪ 石のように心を閉じて生きてきたのだ 俺の人生」を地声で叫ぶのを聞いたとき、これはもはや「歌」というより、バルジャンの心臓を突き破って出てきた告白だと思った。「愛」というものを失くしていた自分を認めた瞬間。心を閉じたままでいれば気づくこともなかったであろう自分の心の傷をさらけ出し、ステージの上に血をどくどくと流しているかのような、生々しい叫びだった。バルジャンが感じている胸の痛みがじりじりと刺さってくるかのよう。さとしバルの言葉の力、2007年レミゼの大きな収穫だった。

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2007-10-28 22:35:10

博多座で「あれ?」と思ったこと

テーマ:レミゼ観劇記

●バマタボアがファンティーヌを杖で叩くときの音がありません

わたしが観た3公演とも、あの「ぺしっ!」という音がなかったのですが、博多ではそういう決まりになってたの?

音がでる装置が置けないとか、そんな理由があるのか?


●死んだアンジョを見に来なかったジャベール

わたしの見間違いでなければ、23日ソワレの鹿賀ジャベ、バリケードの向こうでぶらさがってる岸アンジョを見にこなかったような…。あそこでジャベールの反応がないと、アンジョルラスの死のシーンがいまひとつ締まらない感じ。


●枯れ枯れ声の伊藤グランテール、おつかれ!

伊藤グランテールのblogみてて思い出したけど…そうそう、blogに載ってるへろへろ顔の日前後の公演を、わたし見たんだったなあ。20日のソワレ、「♪ 過ぎた日に乾杯 死も恐れぬか」のソロで声がかなり枯れてしまってて、びっくりしちゃった。途中で声が出なくなっちゃうんじゃないか…ってひやひやするくらい。でも、ざらざら声のままでも音程きちんと保ちつつ「♪ 偽りじゃないか」まで持っていってたので、ほっ。23日に観たときは、声ちゃんと復活してた。さすが。



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2007-10-26 23:15:08

メジャーになりたい

テーマ:レミゼその他
いま某レコード会社の人と飲んでて強烈に思ったこと。「レミゼもメジャーになりたい…」。そのレコード会社の人は、とあるアルバムを企画してヒットさせた帳本人なんだけど、あくまでメジャーな世界でムーブメントを起こすことにこだわりを持っているのね。「あまりよく知らない者同士でも、同じ時代に聴いたヒット曲を耳にした途端に打ち解けて盛り上がったりするでしょ?そういう音楽を世の中に送りだす仕事っていいよね」。確かに。レミゼの音楽じゃ、そうはいかないもんなぁ。「どんな音楽聴いてるの?」って聞かれて「ミュージカル、特にレ・ミゼラブルなんかいいですね~」とはいえない…。その後、会話続かなくなるもんね。オタクじゃない一般の人にも、もう少しレミゼの曲の認知度高まればいいのに。例えばよくCMで使われる「オペラ座の怪人のテーマ」みたいにさ。「レミゼ?ああ、あの曲ね。聴いたことあるよ。いいよね~」なんて、もっと広くあまねくいろんな人たちと話が出来るようになったら、すてきだな。メジャーになることによる弊害もあるだろうけど、閉じられたファン向けの内輪受けで満足するのでは物足りない。やはり「どうしたらもっとたくさんの人をレミゼという作品に引き込めるか」「文化や芸術が好きだけど舞台を観る習慣がないという人に、どう訴えかけるか」という視点に立って、この舞台を制作し続けてほしいのです。そうする価値のある作品だと思うから。
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2007-10-25 23:26:11

まだ終わらない

テーマ:ブログ

このblogは基本、「千秋楽と同時に更新停止」にしているのですが、今回はもう少し続けます。

理由は、まだまだ書きたい記事があるから!

ただ、書く時間が取れるのは日曜日になってしまいそう。

頼む、3日の猶予を…♪


コメントお返事するのもそのタイミングになってしまいそうです。心苦しいのですが、どうかご容赦ください。

でもすごく熱いメッセージ、うれしいな…。


自分の気持ちの中でも、まだレミゼは終わっていない。毎日使うバッグにつけてるレミゼのバッジ(ロンドンで買ったの)も、外す気になれない。

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2007-10-24 09:27:01

前楽カーテンコールで印象深かったこと

テーマ:レミゼ観劇記
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駒テナが「こうしてみなさんといるこの公演が、僕にとってのSP公演です!」。後ろで聞いてた岸アンジョ、大きくガッツポーズ。その岸アンジョ、何度めかでガブちゃんカバンを振り回し、肩にかけて登場。時間の関係でカーテンコールに出られない新井ガブちゃんの気持ちをステージに連れて来てくれたんだね。バリケードの仲間を本当に愛しているんだな。
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2007-10-24 06:53:17

一足お先に

テーマ:レミゼ観劇記
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おはよう&さよなら博多座。今日の千秋楽がすてきでありますように。そしてまたきっとすぐにレミゼに会えますように。昨夜のカーテンコールで今ジャベ、「近いうちまた会えるでしょう」宣言してた。今夜は東京の空から2007レミゼを思いだそう。名残惜しいね。
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2007-10-23 20:10:55

この「対決」では何かが起こる

テーマ:レミゼ観劇記
ソワレ幕間。濃い!橋×今といえばmy最大の見せ場は対決なんだけど、今日もやってくれたね。お互いの顔があと1㎝でくっつくんじゃないかという至近距離で睨みあって歌ってるんだもん。さとしバルが椅子の脚を持って向かいあうと、今ジャベ、警棒でそれをカツンと叩いて応酬。しかし1幕のMVPは新井ガブちゃんかも。腰に両手を当てて「ラマルク将軍が死んだっ」。子どもなのに、何、あの渋さ。
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