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2005-04-30 02:15:36

そうだったのか…

テーマ:レミゼ観劇記

下のほうにある記事で

「アンジョの戦い方が変わった?」と書いたけど、

なるほど、今日4/29の岸アンジョの動きで、

戦いの最後に銃を持たず旗だけ振ってる理由が見えた。

(いまさらだけど)


マリウスが撃たれて倒れたのを見て

我を忘れたように駆け寄るアンジョルラス。

バリケードから飛び降りて地上に着地したとき、

持っていた銃を放り投げてしまった。


マリウスの息を確かめると

止めようとするグランテールに微笑み、また頂上に戻っていく。

そしてためらうことなく赤旗を手に取り、

政府軍に向かって、何かを伝えるように大きく振りかざす。


ガブローシュの死に、虚脱感を隠せなかったアンジョルラス。

バリケードのなかで揺ぎない精神的支柱だったはずのリーダーが

初めて、がっくりうなだれていた。観ているほうがうろたえそうになった。


つづいてマリウスも撃たれたとき、

アンジョには、もしかして、

自分の死に至る道がはっきりと見えたのかもしれない。

最期は銃よりも、赤旗にとともにありたいと思ったのだろう。

だから放り投げた銃を拾い上げようともせず、バリケードを一目散に駆け上がったのだ。


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2005-04-29 02:47:29

心にしみるツボ

テーマ:レミゼ観劇記

最近の細かいお気に入りシーンについて


●井料ファンティーヌの「夢破れて」歌い出し


後ろ向きで、光の降る方向に手を伸ばす姿が、

思い出にすがりつく彼女のはかなさを感じさせる。

やっぱり自分で考えてそう演技しているのかな。すごい。


●今ジャベールの「自殺」セーヌ川の橋にて


橋にたどりついて「……どうして許せよう…」と歌いだすところ、

最初後ろを向いていて、ためらうようにゆっくりこちらを向く。

間をためてから歌うので、ジャベールがいま混乱の中で迷っているのだ

ということが見た目だけでダイレクトに伝わってくる。

前も書いたけれど、細かく心情が伝わってくる今ジャベールの自殺、

いまのところ一押しだ。


●山口バルジャンの「彼を帰して」とエピローグ

 

「彼を帰して」で思わず息をのんでしまうのは、

それが「歌」を超えて「祈り」として聞こえてくるからだと思う。

いま思ったのだけど、その祈りが神様に通じたおかげで

マリウスは生き残ったんだな… 

祈りというか、念力というか。

そしてエピローグ、死にかけた老人の声で、か細く歌っているのに、

コゼットが駆けつけて来たとわかると、急に若い大きな声になる。

「ああコゼット! 愛しい子よ、神は許したもうたのか?」と驚くさまは

まるで生き返ったかのよう。

というか、生き返ったんだな。この別れの一瞬のために。

大切な人に命をあたえるコゼットは、生きる力の象徴なんだな。

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2005-04-28 01:36:45

もし、レミゼのイベントを企画できるなら

テーマ:レミゼその他

眠くてもうろうとしながら書いたらぐちゃぐちゃな文章だった…

少し推敲。

================================


もし、レミゼファンのためのイベントを東宝に提案できるなら…


●岩谷時子先生に聞く「レ・ミゼラブル歌詞に込めた想い」


無理かと思いつつも、あったらいいなと思うイベントの第1候補。

「レミゼの魅力は音楽」とは良く聞くけれど、

実のところは「音楽と歌詞」じゃないかと思う。

いまどき聞かれない繊細な日本語表現に、

役者の魂が吹き込まれ、

美しい旋律に乗って耳に届く。


この3つがうまく調和している作品は、そう多くないだろう。

レ・ミゼラブル日本版の歌詞はどのように生まれ、進化してきたのか、

とても興味がある。


ご本人のトークが無理でも、この歌詞の訳者として、

何か語っている文献がないだろうか…


●グランテールの集い


この人のおかげで、今まで何リットルの涙を劇場に落としてきたことか。

「尊敬するアンジョルラスと戦いたい、でも誰も殺したくない」。

葛藤に苦しむ難しい役を、どうやって作りこんでいるのだろう。

ぜひ役者さんに聞いてみたい。

アンサンブル単独でのイベントが無理なら、

「(アンジョを除く一般の)学生たちの集い」でもいい!

うん、それもいいな。


一度、「グランテールだけを集中的に観る日」というのを

やってみたいと思うのだけど、いつも挫折してしまう。

ほかの登場人物にも細かい見所がたくさんあるので

つい目移りしてしまうからだ。

せりふがないシーンでのグランテールの演技は、

なぜか心に残るものが多い。なぜか…??


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2005-04-27 01:09:36

八艘飛び!の上條コンブフェール

テーマ:レミゼ観劇記

コンブフェール役の上條コウ氏のことを、これまではひそかに

「ミスター工場長」と呼んでいた。

ファンティーヌをクビにする怖い工場長役が板についていて、

「このっ スベタ! 出てけぇぇえええ!」という迫力ある追い出し声を

聞くのが、楽しみだったからだ。


ところが、 岸&小鈴アンジョルラスと組む最近の公演を観て、

本役コンブフェールの存在感が日ごと強くなっていることに気づいた。

2003年公演・今年の3月公演までは、

「上手な役者さん」という認識にとどまっていたのだが、
4月に観にいったら、いつの間にか

「熱血コンブフェール」が誕生していたのである。



下に何回か書いているけど、汗が飛んでくるかと思うほど熱いのが

ABCカフェのシーンだ。

ラマルク将軍の訃報に肩を落としている学生たちに、アンジョルラスが

「葬儀の日 その名称えて 鬨の声 空に届こう」と呼び掛けると、

コンブフェールが一番先に、ハッ!と顔を上げる。

続いて「彼の死に燃える炎 民衆が立ち上がるとき」という声が聞こえると

身を乗り出してアンジョを指差し「そうだ! その通りだ!」と叫ぶ。

(マイクは入っていないけど、ちゃんと聞こえた)、

「今こそ 喜びの声で迎えよう! さあみんな、街へ出て行こう!」では

学生たちの肩に次々と手をかけ、気持ちを奮い立たせている。


その表情の、希望に満ちて瑞々しいこと。

ねちっこくファンティーヌをいじめていた工場長と同じ役者とは思えない…。


それでまた上條コンブフェールに注目して観た、岸アンジョルラスの回。

コンブがもうひとりの学生とエポニーヌの亡骸を外に運んで、

またバリケードに戻ってくる場面のことだ。

「軍服の男、何の用だ」という見張りの声に、

それまで沈痛な顔をしていた上條コンブは、さっと表情を引き締める。

そして大きく跳ぶように走って舞台を一気に横切ると、

姿を現したバルジャンの真下にすばやくスタンバイした。

あの勢い、義経の八艘飛びもびっくりである。
リーダーのためなら、すぐに駆けつけたい、何でもしたい、という忠誠心が

はちきれんばかりだ。



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2005-04-26 02:26:35

「子どもの遊び」とは思えないわけ

テーマ:レミゼその他

ここのところ、アンジョルラスや学生たちの戦いざまを称賛しながら、

実は心に引っかかっていたことがある。


「革命を起こす学生」の芝居に涙を流す自分は、

現実社会のあちこちに見る学生運動などにも、同じような感情を抱くかな… と。


言い換えれば、

「しょせん芝居だから」安心して泣いたという、浅いセンチメンタリズムなのか、

それとも、涙の出所はもっと別のところにあるのか、という自問だ。


今日、あるジャーナリストの文章を読んで、ちょっと答えが見えてきた。

自分の体験から生まれた、自分の言葉で戦う人の話には、

少なくとも耳を傾ける価値がある。

どんな言葉で語るのかを聞けば、そこに込められた想いが分かるからだ。

それが人間として真っ当な話なのかどうかも、見えてくるだろう。


反対に、特定の個人や団体から借りてきたイデオロギーでしか

語れない運動は、どこかうさんくさい。


問題は、芝居か現実かではない。

信念とか人間性に、心を寄せたくなるかどうかだ。


アンジョルラス、マリウス、グランテール…

この舞台の学生たちは皆、同じ「民衆の歌」を歌って団結するけれど、

革命に対する想いはそれぞれに違う。

アンジョルラスは原作者に「共和国が彼の恋人」と言わしめるほど、

未来のため命を賭す覚悟で革命に臨んでいる。

マリウスは恋を取るか友情を取るか迷って、仲間との戦いを選んだものの、

動機の半分はコゼットが旅立っていなくなることへのやけっぱちな感情だ。

グランテールはアンジョルラスを心底尊敬しながらも、死への疑問をぬぐいきれない。

ほかの学生たちにも一人ひとり、バリケードにたどりつくまでの生々しい物語がある。


だから、青臭い感情がいちいち心に響くのだ。

ジャベールのように「子どもの遊び」とドライに片付ける気になれない理由は、

そういうことだ。





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2005-04-25 00:35:39

死んで消えるべきものではない

テーマ:レミゼ観劇記

今日4/24ソワレのバリケード陥落で、涙がぼろぼろと落ちてきたのは、

最後の戦いで小鈴アンジョルラスが赤旗を大きく振る直前のことだった。

 

撃たれたマリウスの様子を見に下へ降り、

グランテールが無言で制止するのを振り切って、またバリケードを

駆け上がっていったアンジョルラス。

弾がなくなり万策尽きたとき、

頂上に掲げられた旗を手に取ると、

敵陣に向けて、布地をわずかにピンと張って見せつけたように見えた。

ほんの1秒ほどの出来事か。記憶違い、見間違いでなければ…

その後、全身の力で赤旗を左右になびかせ、銃弾に倒れる。

 

理想とか使命というものを、演技で表現するとしたら

こんなふうになるのかもしれない。

舞台からその表情は見えないけど、

死んで消えるべきものではなかったはずだ。

 

そう思ったら、アンジョルラスや同志の学生たちが、

最後まで“馬鹿正直”に生き、次々と死体になっていく様に、

泣かずにはいられなかった。

 

使命もやりきれなさも自分の内面に収め、

死を恐れぬ姿勢を敵と仲間にはっきり示した小鈴アンジョ。

こんな大人のアンジョルラス像も、またいい。

 

 

 

 

 

 

 

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2005-04-24 01:38:02

ひとり旗を握り何を想うの

テーマ:レミゼ観劇記

山口バルジャンの「彼を帰して」は、暗闇に揺れるローソクの灯のよう。

静かに優しく舞台を流れていく。

 

今日4/23は、その美声をBGMに、バリケードの人々の

しばしのくつろぎを観察してみた。

みんながうっとり安らいでいる中、

岸アンジョルラスはバリケードの頂上で警戒を続けている。

今まで、そこは直立不動にしているだけかと思っていた。

違っていた。

マリウスの無事を祈る歌が聞こえているのかどうかは分からないけど、

曲が後半にさしかかったころ、見張りをしていたアンジョラスがふと、

自分の隣で揺れる大きな旗の端を、そっと握り締めるではないか。

 

手の中の赤い布きれに何を語りかけたのか…

これでいいのか、という逡巡にも見えたし

来るべき敗北を受け入れ、死の覚悟を決めたようにも見えた。

 

そういえば「過ぎた日に乾杯」の歌のシーンでも似たようなことがあった。

グランテールが差し出した酒を拒み

レーグルから受け取った方を口にするアンジョ。

今日の岸アンジョはそこでグランテールに目で語りかけることもなく

クールにバリケードへと帰っていった。

「ちょっと冷たすぎやしないかな」と思ったらそのとき、

ガラクタの山を登る足がすこし止まった。

「あれで良かったのか…?」とアンジョの背中が語っている。

グランテールにあんな態度をとるのが俺の本意なのか?

いや、でもリーダーには選ばねばならない道がある。

人間アンジョルラスの迷いと決心が見えたような気がした。

 

ABCカフェでも一層熱かった。

「僕らには大きな使命があるのだ」の「ある」のところ、

恋に夢中のマリウスに言い含めるように、ゆっくり強く語りかけていた。

「さあ 立ち上がろう」の「上がろう」、

「民衆が立ち上がるとき」

「歓びの声で迎えよう」…もそうだったかな。

先週見たときにも増して、歌詞をよく咀嚼して大事に意味を伝えてくれている。

 

岸アンジョはラスト3回。4月末、どこまで進化しているのか恐ろしい。

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2005-04-22 01:02:28

絶望に始まり希望に終わる

テーマ:レミゼ観劇記

幕開けの音が、これだけ重くて暗いミュージカルって

ほかにあるのだろうか。

 

続いてツーロン徒刑場で「陽が灼けつく」なか、

重労働をする囚人たちが現れる。

「主よ、主よ、殺してくれ」と叫ぶほどの過酷さ。

声を挙げても「イエスさま 知らん顔だ」で

絶望の世界へ叩き返される。

 

その無念を感じさせるのが、歌い終わった囚人の残す余韻だ。

「主よ、殺してくれ」と両手を広げたあと、声にださなくても

「あぁ…」と絶句するように、ひび割れた地面へゆっくり倒れ込む様子に、

現代の生活では想像もできない、終わりなく続く苦しみを見る。

 

2005年の囚人シーンでは、この余韻が少なめで比較的あっさり流れていくように

感じられるんだけど、気のせいだろうか? 

 

ここで感じる絶望の世界は、物語の底辺をずっと流れ続けるけど、

エピローグでバルジャンが天に召されるときに、希望に変わる。

だから最初のシーンは、「重さ暗さ苦しさ」を目一杯ステージから感じ取りたい。

絶望の叫びが深く刺さるほど、最後の希望の光がまぶしく見えると思うのだ。

 

 

 

 

 

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2005-04-21 01:19:49

ガブちゃんのここが好き

テーマ:レミゼ観劇記

17日ソワレのガブローシュ(桝井ガブ)の注目点。

 

・「おいらの名はガブローシュ!」と登場するときの澄んだ声。 

このとき元気があればあるほど、後の悲劇との対比が胸に痛いけど、

やっぱり勢いがあるのがいい。

 

・「テナルディエどこかで安宿やってた とんだブタ野郎」の「ブ」に

こぶしというかドスがきいていて、歌詞に重みと影を与えている。

ここはアンジョルラスの「殺せ、肥えた豚どもを」でも真似してほしいんだけど

スマートに歌う人ばっかりなんだよなあ、今年のアンジョは…

 

・「それで貧乏なのか? そーんなもんじゃないぜ」

ここでも「び」んぼうでドスをきかせ、

「そーんな」で声を引き気味に、視線を斜めにするところが

知恵のある悪ガキらしくていい感じ。

 

・バリケードの学生たちに紛れ込んだジャベールの正体を見破り、

「仔犬でもな、骨はある 降参するもんか」とからかうところ。

ジャベールのあごに触れて顔を自分の方に向かせるんだけど、

実は恐る恐るで、相手と目が合うと一歩あとずさりしちゃう。かわいい。

演技が細かいな!

これは桝井ガブちゃんだけの演技じゃないかな?

 

 

 

 

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2005-04-20 01:15:46

ジャベール自殺、観る方も難しい

テーマ:レミゼ観劇記

ジャベールの「自殺」は、演じる方はもちろんのこと、

観るほうもある程度の鍛錬が必要な気がする。

 

レミゼ観劇が初めてではない友人さえ、

「あれ、やっぱり自殺やったん?」と終演後に尋ねてくるくらいだ…。

 

それはともかく、あのシーンが観客にとって手ごわいのは、

ひとつに、自殺を考えた経験がなければ感情移入が難しいこと、

そして、舞台上ではジャベールの心変わりが突然のことのように見えること、

が理由なのではないだろうか。

 

だが公演折り返し地点に来て、3人のジャベール役者の「自殺」が

以前よりリアルに感じられるようになってきた。

 

岡ジャベは、「あいつは、どんな悪魔だ!」と嘆くところから声がしわがれて、

銀髪がはらりと落ちてくるようになった

(自殺シーンの髪の毛は、うまく乱れるように

計算して止めているらしい)。

身だしなみに気を遣う完璧男のジャベールに

何か重大な変化が起こったのだということが、よく分かる。

 

今ジャベは17日ソワレの「自殺」が絶品だった。

大きなインパクトがあったわけではないのだけど、

細かい心情表現でジャベールの葛藤を丁寧につづっていて、

観る者の心をじわじわ侵食していた。

「天使か? 悪魔か? あいつは…」で

橋の上から夜空にすがるように手を伸ばすところでは、

「スターズ」のときの自信に満ちた表情を思い返さずにはいられない。

だけど今は、もう何もつかめないのだ。

その弱々しさが、壊れたジャベールの内面そのものを映しているかのよう。

 

綜馬ジャベ(なぜかだれも鈴木ジャベとはいわないような)

には、「おじさんの脆さ」を感じる。

原作でジャベールは自殺の前に、交番で遺書らしきものを書く。

その内容は警察のこと、それも細かいことばかりだ。

「あそこの収監所の守衛の何とかおばさんは、代えたほうがいい」とか。

死を前にして残すメッセージがこれなのか、ジャベールは…。

心開く相手は、法と正義しかなかったのか?

いや、最後にはバルジャンにも心を許していた。でも自分では絶対に認めない。

この遺書を記すくだりは、仕事人間の美学と悲しさに満ちていて、

読んだ日は密かに一日中、ジャベールのことで胸がいっぱいだったくらい。

そのイメージを一番感じられるのが、綜馬ジャベ。

 

これから公演後半、また三人三様に変化していくのだろうな。

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