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料理家・管理栄養士
初代レシピの女王  成澤文子のブログ

「基本は大事」

イタリアンの巨匠 落合務シェフに先日教わったこと。

ここのところ、基本を飛ばしてしまうことも多かったのですが、
基本を知り、なぜその工程が必要かを理解すると
料理の可能性をもっと広げられるのかもしれません。



スパゲッティの基本と言われる、
アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ。

イタリア語でアーリオがにんにく、オリオが油(オリーブ油)、ペペロンチーノが唐辛子を意味する、
この3つを材料にしたシンプルな料理。

olio


日本ではスパゲッティとしておなじみですが、
本場イタリアのリストランテやトラットリアでのメニューにはほとんど見られないんだとか。
(最近は日本人観光客の要望で、お店のメニューに載りはじめていて、
落合シェフが昔勤めていらしたお店にもメニューの仲間入りしていたそうですが。)

お店に出ないといっても作られていないわけではなく、
この料理が「基本」となって、色々な味のパスタに発展するんだそう。

あさりを加えて、ボンゴレに、
トマトや魚介を加えて、ペスカトーレに・・と。

つまり、これをおさえておくと、アレンジ料理もお手のもの・・!

ボンゴレ


この料理を作る「基本のき」には、様々あって、

・スパゲッティをゆでる湯は、湯の1.5%の塩を入れる。
スパゲッティに塩味を付ける量の塩が必要。
ソースに塩を入れても味がなじまない。
1.5%とは、2Lの水に30g。3Lの水に45g
(いろいろな塩で試してみたところ、塩によっては塩味が強く出る場合も
あるのですが、まずはこのままでお試しを。
塩が強く感じられたら、野菜をたくさん入れて。
まずは基本を試し、次回から調節を。)

・にんにくはじっくり加熱してしっかりと中まで火を通す。
(竹串を刺して、すっと通るまで。きちんと火が通らないと
芳ばしい香りが引き出されず、青臭さが残る)

・パスタは炒めない
(パスタは和えものととらえて、ごく弱火にかけてさっと混ぜるのみに)

・パスタを和えるのは、1~2人分!
(大量に作って一度に和えると、時間がかかってアルデンテではなくなり、
残念な食感に。)

そして。

ごま2


私が上手に作れなかった理由の、オイルの量

ついつい、減らしてしまいがちなオイル、
少ないとソース自体の乳化が起こらないので、油っぽくなったり、パサつく原因に。
適量を守ることが大切!


これらを踏まえて落合シェフのレシピを実践すれば、
簡単に、そして美味しいパスタの完成です!

落合シェフレシピのオススメポイントは、すりごま。

ソースを乳化させやすいようにと考えられたそうで、
食べれば納得。すりごまのうまみやコクが合うのです!

さあ、
極上パスタを作りましょう!

ぜひ、基本の味と感覚を身につけるために、
最初はレシピに忠実に作ってみてくださいね。

続く。








「にんにく卵黄」でおなじみの健康家族HPにて、
にんにくを使ったレシピをご紹介しています。

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