RIDEBACK-キャノンボール・ラン- 著:陸凡鳥 原作:カサハラテツロー | 105円読書

RIDEBACK-キャノンボール・ラン- 著:陸凡鳥 原作:カサハラテツロー


105円読書-RIDEBACK ~キャノンボール・ラン~ RIDEBACK-キャノンボール・ラン-

著:陸凡鳥 原作:カサハラテツロー
小学館 ISBN:978-4-09-451113-0
2009年1月発行 定価660円(税込)









昨年、アニメ化もされたカサハラテツローの同名コミックを小学館のガガガ文庫でノベライズ小説化したもの…自分は原作コミックの方はまったく読んでいないのだけど、アニメの方はTV放送をリアルタイムで見てました。

武蔵野文芸大学ライドバック部に所属する尾形琳は、ある日、同じ部の内田すずりの姉・あゆみが行方不明になっている相談を受け、すずりや親友の上村しょう子と捜索を開始。やがて暴走集団アビテーツがあゆみを拉致しているという情報を入手したのだが…相手は一筋縄ではいかない連中だ。成り行きでアビテーツのヘッド“キャノンボール”とレースで勝負することになった琳たちだが…。

この小説は、原作ともアニメとも設定が違うオリジナルだそうだけど…違いがわかるほどのファンじゃないので、多少の違和感は感じたもののすんなりと話には入れました。ライドバックとは何ぞやとか、基本的な世界観を把握していれば、問題なく物語を楽しむことはできると思います。

アニメと比べると、琳の性格なんかもちょっと違うかなとか、しょう子と菱田が付き合ってる事や、すずりと学年が違う事に驚いたりもしたんだけれども、その辺は、原作コミックが下敷きになっている設定なのかもしれないなぁと納得しておきます。岡倉が琳に伝授した必殺技(必勝法)に、どんな秘密が隠されているのかと思いきや、そこに繋がるのかと…敵役キャノンボール視点の冒頭プロローグも何気に重要。岡倉の意外におちゃめな一面が垣間見れて面白かったです。   

一番の読みどころは琳が、マシンと一体化していくところなどが小説ならではといった感じで良かったです。フェーゴを駆っている最中に、まさか琳ちゃんが子宮が疼くほどエクスタシーを感じているとは…。クライマックスの警察と琳との対決アクションなどは…アニメの“ライドバック少女”として琳が有名になっていくエピソードなんかとちょっと似てましたね。この話の後に、アニメみたいな境遇に陥っていくのかなぁ~と色々と妄想が膨らむ。





個人的採点:65点